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ホットキーで即座にマイク/カメラがオン/オフできる機能がPowerToysに試験実装

Video Conference Mute

 Microsoftがオープンソースで開発しているWindows向けユーティリティツール「PowerToys」に、ホットキーでビデオ会議中にマイク/カメラの制御が行なえる機能「Video Conference Mute」を追加した。現時点では不具合が複数確認されているため、リリース版の「v0.21.1」に本機能を追加した「v0.22.0」を試験バージョンとして公開している。

 Video Conference Muteは、ビデオ会議におけるマイク/カメラのオン/オフをホットキーを通じて即座に切り替えられる機能。デフォルトではWindows+Shift+Oキーでカメラのみ、Windows+Shift+Aキーでマイクのみ、Windows+Nキーで両方を同時に制御でき、ホットキー入力時にカメラやマイクの状態をダイアログ表示する機能も備える。

 マイクについてはWindows標準のマイクミュートAPIを利用してコントロールするが、カメラについてはPowerToys側で用意した仮想カメラドライバを経由してビデオ会議ツールに出力し、PowerToys上で黒画面を挿入することで切り替えを実現している。後者がPowerToys上で処理を行なうのは、カメラを直接停止してしまうとアプリケーションの動作が不安定になったり停止したりする場合があるからだという。

 そのためカメラについては、PowerToys内でカメラデバイスを設定した上で、ビデオ会議ツールの設定で「PowerToys VideoConference」をカメラデバイスとして選択する必要がある。なお、マイクは通常どおりの設定でそのまま機能する。

 そのほか、カメラ映像へのオーバーレイ画像の挿入なども可能となっている。

ビデオ会議ツール上ではカメラデバイスにPowerToys VideoConferenceを選択する