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Microsoft、偽造写真や動画を見破る技術

Microsoft Video Authenticator

 Microsoftは9月1日(現地時間)、ディープフェイクや合成メディアなどを検出する技術「Microsoft Video Authenticator」を発表した。

 Microsoft Video Authenticatorは、静止写真や動画を分析し、人為的に操作されたものかどうかを見破る技術。人間の目では判別が困難なディープフェイクに対して、微妙な退色やグレースケールの要素がまざりあう境界を検出し、どの程度信頼できるかをスコア(確率)で表示する。動画の場合は、各フレームごとにリアルタイムで分析/評価を行なう。

 この技術はMicrosoft Researchが、Responsible AIチームおよびAETHER(AI, Ethics and Effects in Engineering and Research)と連携して開発。公開データセットのFace Forensic++を用いて作成され、ディープフェイク検出技術向けモデルのDeepFake Detection Challenge Datasetでテストされた。

 加えて、コンテンツの信頼性を維持し証明する技術も発表。製作者側がデジタルハッシュと証明書をコンテンツに追加し、受け手側がこれらを照合することで高い精度で改変されていないことを保証する。

 前者はMicrosoft Azureにツールとして組み込まれ、後者はWebブラウザ拡張機能などを通じて提供。コンテンツがオンライン上にあるかぎりメタデータとして内包され、製作者に関する詳細情報についても確認できる。