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G Suiteで共有ドライブ内の特定フォルダを共有可能に

 Googleは26日(現地時間)、法人向けG Suiteユーザー向けに、共有ドライブ内でフォルダを共有するための新しいベータプログラムを発表した。

 これまでのG Suiteにおける共有設定のすべての権限は、共有ドライブか個別ファイルレベルに対してセットされていたため、共有ドライブ内の特定のフォルダを指定するといったことができなかった。今回のベータプログラムでこれが可能になり、部署内の全メンバーがアクセスできる共有ドライブと、社外のメンバーがアクセスできる特定のフォルダを設定でき、閲覧制限などを設けられる。

 共有ドライブ内のフォルダは、管理者のみが共有でき、アクセスレベルとして、Content manager(標準)、Contributor、Commenter、Viewerが設けられている。たとえば、CommenterがViewerになることはできないが、ViewerがCommenterかContributorに特定のファイル/フォルダを閲覧可能にするためにアクセスレベルを拡張するといったことは可能。ファイル/フォルダのアクセス許可がダウングレードされた場合、アクセス許可が引き継がれた単一または複数の親フォルダにも適用されることになる。

アクセスレベルの設定
親フォルダ上での権限の変更

 このほか、共有されたファイル/フォルダが共有ドライブ内で移動されたさいには、その動きに応じてアクセス許可が更新され、ファイル/フォルダへのアクセスが保持される。共有ファイル/フォルダがあるユーザーのマイドライブに移動された場合も同様。

 なお、共有フォルダの移動はコンテンツのアクセスに幅広い変更を与えることになるため、共有フォルダ内または共有ドライブ間での移動は、元の場所と移動先での権限を持つ管理者のみ許可できるようになっている。

 このベータプログラムは、2020年9月1日から全G Suiteユーザーに適用予定。そのため、今後はContributorsまたはコンテンツ管理者は共有ドライブ内または共有ドライブ間でのフォルダの移動ができなくなる。

【お詫びと訂正】初出時に、ベータプログラムを開始したとしておりましたが、同プログラムはまだ実施されていなかったため、冒頭を修正いたしました。