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パチンコ新世代機の国内投入でNAND需要増

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 日本のパチンコ遊技機のアップグレードにともない、産業界から今年(2020年)のNANDフラッシュメモリ需要が高まるとの見方が出ていることを台湾DIGITIMES誌が25日(台湾時間)に報じている。

 パチンコ遊技機はこれまでおもにNORフラッシュメモリを使用してきたが、MicronやCypressといった大手の製造メーカーが市場から撤退したことから、製造コストが上昇。そのため、新世代機でのNANDフラッシュメモリへの置き換えが進むと見られている。まずは日本でこの置き換えが期待されており、年間約20兆円の生産高が見込めるとする。

 旧世代機では8GBのオンボードメモリを搭載していたが、新世代機では16GBまたは32GBのオンボードメモリを搭載。情報筋によればNANDフラッシュメモリはNORフラッシュメモリよりも低コストに実装可能という。

 パチンコ遊技機のサプライチェーンに携わるNANDフラッシュメモリの製造メーカーは、日本のパチンコ遊技機のハードウェアアップグレードに備えている段階とし、一方で旧世代機については東南アジアに出荷されるとの見解が出ている。