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レイトレ対応の「Minecraft with RTX」ベータ版が17日に公開。動作にはRTX 2060以上が必要

Minecraft with RTX

 NVIDIAは4月14日、かねてより告知していたレイトレーシング対応の「Minecraft with RTX」のベータ版が、4月17日午前2時(日本時間)より公開予定であることを発表した。すでにマインクラフトを所有しているユーザーは無料で今回のベータ版を入手できる。

 Minecraft with RTXは、マインクラフトの開発元であるMojangやMicrosoft、NVIDIAが協力して開発中で、レイトレーシングの手法の1つであるパストレーシングを取り入れた映像の公開などを行なっていた。

 対応プラットフォームはWindows 10版のみで、最低動作環境としてGPUにGeForce RTX 2060と最新のGame Readyドライバが必要。前世代のGeForce 10シリーズのビデオカードでもレイトレーシングに対応できるが、レイトレーシング処理用のRTコアを備えていないことから性能を発揮できないため、推奨されていない。

 Minecraft with RTXでは、前述のパストレーシングによって太陽や空、ライトなどの光源から直接光が注がれるようになり、現実味のある陰を描写可能。また、グローストーンや溶岩からも光が放射される。水や金属面の正確な反射、色つきガラスや水、氷といった透過する物体の反射や屈折も再現。このほかグローバルイルミネーション、ボリューメトリックフォグ、ライトシャフトが実装されている。

 また、ブロックの作成において素材の特性がアップグレードされており、物理ベースレンダリングで描写。ブロック表面の光の放射、粗さ、深み、金属量にレイトレーシングが組み合わされ、反射、屈折、透光性、透明性、グローバルイルミネーションが有効になる。

 NVIDIAが3月に発表したAIによるポストプロセス処理技術の「DLSS 2.0」もサポートしており、DLSS 2.0非適用のレイトレーシング動作時と比べて性能が1.7倍向上しつつ、切れの良い描写が行なえるとしている。

 このほか、NVIDIAは今回のコラボレーションを記念して、レイトレーシングと物理ベースレンダリングの効果を体感できる6つの新しいマインクラフトワールドを提供。マーケットプレイスにて無料で入手できる。

 Minecraft with RTXの正式版は年内中に無料アップデートで提供予定という。