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AMD製GPUの出荷台数が前期比22.6%増。ただし今年Q1はコロナウイルスの影響でGPU全体が大幅下降の可能性

2019年第4四半期と同年前期比/前年同期比の比較

 市場調査会社の米Jon Peddie Researchは24日(現地時間)、2019年第4四半期における世界全体のGPU出荷台数は、前期比で3.4%増加したと報じた。

 出荷台数の内訳として、AMD製GPUは前期比22.6%増、NVIDIAは同1.9%減、Intelは同0.2%増。また市場シェアでは、AMDが同3%増、Intelが同2%減、NVIDIAが同0.97%減となった。

 ディスクリートGPUの市場シェアにおいては、AMDが2018年度の26%から2019年度で27%に増加。第3四半期でのシェアは24%となっている。しかし、NVIDIAの市場シェアは73%で依然として高く、独占状態が続いている。

 ディスクリートGPUとCPU内蔵型GPUも含めたPC向けの出荷台数は前期比から1.8%増の130%だが、ディスクリートGPU単体では前期比から0.19%減の31.9%に。なお、ビデオカードを搭載させた外付けGPU BOXは前期比から12.17%増となった。

 2020年の第1四半期の出荷台数について、Jon Peddie ResearchのJon Peddie社長は「GPUの出荷台数が3四半期連続で増加しているが、新型コロナウイルスの流行による中国からのサプライチェーンの中断により、第1四半期は横ばいから異常な下落を示す可能性がある」とする。一方で、今後の市場展望については「IntelがディスクリートGPU市場に参入することにより、ゲームチェンジャーになる」との見方を示している。