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文字通り箱型の筐体へ。次世代Xboxの名称は「Xbox Series X」に

Xbox Series XとXboxワイヤレスコントローラ

 Microsoftは12日(米国時間)、開発コードネーム“Project Scarlett”こと、同社の次世代家庭用ゲーム機の名称を「Xbox Series X」であると発表した。発売は2020年末。

 Xbox Series Xは、プロセッサにAMD「Zen 2」アーキテクチャベースのCPU、「Radeon RDNA」アーキテクチャベースのGPU、GDDR6メモリ、次世代SSDを採用し、現行世代の「Xbox One X」比で4倍の性能であることなどが明かされていた。

Xbox Series X - World Premiere - 4K trailer

 公開された動画内で明らかにされた筐体は縦長の直方体デザインで、Mini-ITXサイズの小型タワーケースのような外観となっている。Xbox部門を率いる米MicrosoftのPhil Spencer氏は、静粛性は没入型のゲームプレイを実現する上で重要な要素であり、もっとも静粛かつ効率的な冷却設計でXbox One Xの4倍の処理能力を実現したとするほか、縦置き横置きの両方をサポートするよう設計されているとする。

 性能面では、4K/60fpsでの描画や最大120fpsでの出力、可変リフレッシュレートおよび8K機能のサポート、ハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングに対応。Microsoftが特許を取得したという独自の「可変レートシェーディング」技術によってゲーム開発者はGPUをさらに活用でき、次世代SSDによって仮想的な読み込み時間をなくすことができるとしている。

 またAuto Low Latency Modeなどの技術、Dynamic Latency Inputなどの新機能を開発者に提供し、史上もっとも応答性の高い家庭用ゲーム機として遅延を最小限に抑えているという。クラウドゲーミング向けにも設計されており、ハードウェアとソフトウェアに組み込まれた独自の機能で家庭用ゲーム機やそのほかの場所で優れたゲーム体験を簡単に提供でき、これまでのゲーム機とは異なるレベルの忠実度と没入感を提供するとしている。

 後方互換性については、Xbox製品4世代の数千のゲームをプレイ可能で、すべてのXbox Oneアクセサリ、Xbox Game Passなどサービスが利用可能となる見込み。製品画像から光学ドライブのスリットらしきものが見て取れるため、光学メディアに対応するものと見られる。

本体上面にはLEDを備える

 幅広い人々に対応できるように改良されたサイズと形状、スクリーンショットやショートクリップを簡単にキャプチャできる新しい[共有]ボタン、Xbox Eliteワイヤレスコントローラー シリーズ2と同等のDパッドを備えた、新「Xboxワイヤレスコントローラ」も発表。全Xbox Series Xに同梱され、Xbox OneおよびWindows 10との互換性が確保されている。

 同時に、Ninja Theory開発の「Senua's Saga: Hellblade II」の発売も発表されている。

Senua’s Saga: Hellblade II – The Game Awards 2019 – Announce Trailer (in-engine)