キーボード面に4K液晶を実装する2画面15.6型ノート「ZenBook Pro Duo」が国内発売

ZenBook Pro Duo(UX581GV)

　ASUS JAPAN株式会社は、15.6型の2画面ノートPC「ZenBook Pro Duo(UX581GV)」の国内展開を発表した。発売日は8月23日で、価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は最上位モデル(UX581GV-9980)が466,500円前後、下位モデル(UX581GV-9750)が361,500円前後の見込み。

　COMPUTEX TAIPEIに合わせて、台湾で5月に発表された製品で、4K(3,840×2,160ドット)有機ELの15.6型メインディスプレイと、キーボード面に3,840×1,100ドットの14.09型液晶ディスプレイ「ScreenPad Plus」を組み合わせたデュアルディスプレイになっているのが特徴。実質的に3,840×3,260ドットの広範囲を作業スペースとして確保している(ASUS、“デュアル4Kディスプレイ”搭載のクリエイター向けノート「ZenBook Pro Duo」参照)。

　ディスプレイの仕様は、メインディスプレイがDisplayHDR 500をサポートし、NTSC比96%、sRGB比133%、DCI-P3比100%に対応。コントラスト比は100,000:1、応答速度1ms、リフレッシュレート60Hzとなっている。一方のScreenPad Plusは、輝度350cd/平方m、コントラスト比1,200:1、応答速度30ms、リフレッシュレート60Hz、視野角上下/左右170度、NTSC比72%、sRGB比100%となる。

　ScreenPad Plusは、ディスプレイとしてだけでなく、各種アプリのランチャーとしても活用可能。画面左側にQuick Launcherが表示されており、アプリの起動からScreenPad Plusの設定などが行なえる。壁紙の変更や、輝度、解像度、Quick Launcherに表示するボタンの変更など、さまざまなカスタマイズに対応。

　「タスクグループ」を使えば、登録した複数のアプリを瞬時に起動でき、「タスクスワップ」機能からメインディスプレイとScreenPad Plusに表示されているアプリを簡単に入れ替えることが可能。また、メインディスプレイに表示されているアプリの上部をドラッグすることで独自UIが表示され、ScreenPad Plusへのアプリの移動、ScreenPad Plusのランチャーへのピン留め、メインディスプレイとScreenPad Plusをまたいでのアプリの表示の3種類を選択できる。

　筆圧検知1,024段階に対応するデジタイザペン「ASUS PEN」が付属しており、ScreenPad Plusを手書き用の画面としても活用可能。Windowsの手書き認識エンジンを利用しており、日本語以外の手書き入力も行なえる。このほかにも、使用頻度の高いホットキーを一覧表示させるQuick keyがあり、アプリごとにホットキーのグループも作成でき利便性を高められる。

　キーボードはイルミネーション機能を搭載し、暗所でも使えるように配慮。キーピッチは19.05mm、キーストロークは1.4mmで、キーの中心に0.15mmのくぼみを設けることで、指に馴染みやすいデザインを採用した。キーボードの右側にはタッチパッドが用意されており、こちらはテンキーに切り換えて使うこともできる。

　また、キーボードは人間工学にもとづいた設計を採用し、天板を開いたさいにキーボード面が傾斜するエルゴリフト構造を採用。タイピングがしやすいようにパームレストも付属している。

　CPUには8コア/16スレッドのCore i9-9980HKまたは6コア/12スレッドのCore i7-9750Hを、GPUはGeForce RTX 2060を採用しており、高性能を確保。冷却機構には71枚のフィンを備えた12Vファンを2基備えることに加え、前述のエルゴリフト構造によるエアフローの向上や、5本のヒートパイプからなる冷却プレートを実装することで、ハイエンドクラスのCPUとGPUを搭載しながら強力な冷却性能を実現している。さらに、ファンの動作を10%高めるTurboモードが利用でき、長時間の高負荷動作でも安心して使用可能とする。

　このほか、筐体は堅牢なアルミニウム合金を採用し、天板を削り出し設計に、エッジ部分を鏡面仕上げのダイヤモンドカットにすることで、デザイン性を向上させた。Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)といった最新無線機能や、Windows Hello対応の顔認証機能も搭載している。

ScreenPad Plus