イベントレポート

ASUS、“デュアル4Kディスプレイ”搭載のクリエイター向けノート「ZenBook Pro Duo」

デュアルディスプレイ仕様のクリエイター向けノートPC「ZenBook Pro Duo」。左が14型モデル、右が15.6型モデル

 ASUSは、COMPUTEX 2019開催に合わせて記者会見を開催し、クリエイター向けノートPC新モデル「ZenBook Pro Duo」を発表した。

 最大の特徴となるのが、メインディスプレイに加えて、キーボード奥にもディスプレイを配置した“デュアルディスプレイ”仕様となっている点だ。昨年(2018年)のCOMPUTEXでは、ディスプレイ型タッチパッド「ScreenPad」を採用する「ZenBook Pro」シリーズを発表したが、ZenBook Pro Duoはそのコンセプトをさらに進化させたものとなる。15.6型と14型の2モデルをラインナップする。

 ZenBook Pro Duoのセカンドディスプレイは「ScreenPad Plus」と呼ばれ、メインディスプレイと同じ横幅と横表示解像度を備える。縦はやや短く、アスペクト比は32:9となる。

 メインディスプレイとScreenPad Plusはヒンジをはさんで上下に配置され、デュアルディスプレイとして違和感なく利用できる。2つのディスプレイを1つの表示領域としてフルに活用したり、それぞれのディスプレイに異なるアプリケーションを表示するといった利用が可能。タッチ操作やペン入力もサポートしており、ScreenPad Plus側にツールチップを表示するなどして、画像や映像編集時の利便性を高められるとしている。

メインディスプレイとScreenPad Plusを活用している様子

 15.6型モデルは、メインディスプレイにタッチ対応の4K(3,840×2,160ドット)表示対応の有機ELパネルと、3,840×1,100ドット表示対応のScreenPad Plus(液晶パネル)を搭載。メインディスプレイはコントラスト比が10万:1、Adobe RGBカバー率100%、HDR表示に対応する。

 CPUはCore i9、ディスクリートGPUはGeForce RTX 2060を搭載し、高性能冷却機構の「Turbo Cooling」でつねに高性能が維持されるという。このほか、PCIe x4 SSD、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)準拠無線LAN、Thunderbolt 3も搭載する。

 14型モデルでは、メインディスプレイ、ScreenPad Plusともに液晶で、解像度はメインがフルHD(1,920×1,080ドット)、ScreenPad Plusが1,920×515ドット。タッチ対応はScreenPad Plus側のみとなる。CPUはCore i7、ディスクリートGPUはGeForce MX250を採用する。

 発売時期は2019年第3四半期を予定している。

15.6型モデル
ZenBook Pro Duo 15.6型モデル
正面
左側面
背面
右側面
天板。筐体はアルミニウム合金を採用
底面
メインディスプレイは、4K表示対応の15.6型有機ELパネルを採用。コントラスト比100,000:1、Adobe RGBカバー率100%で、タッチ操作にも対応する
ScreenPad Plusは3,840×1,100ドット表示対応
このように、2つのディスプレイが上下にならんだデュアルディスプレイとして認識されている
キーボードはアイソレーションタイプで、手前にパームレストはない。キーボード右のタッチパッドはテンキーとしても利用可能な「NumberPad」
ディスプレイを開くと本体後方が持ち上がる、リフトアップヒンジを採用
オプションでパームレストも用意されるという
CPUはCore i9、ディスクリートGPUにGeForce RTX 2060を採用し、高性能冷却システム「Turbo Cooling」を搭載する
Wi-Fi 6対応無線LANを採用し、Thunderbolt 3も搭載する
14型モデル
ZenBook Pro Duo 14型モデル
正面
左側面
背面
右側面
天板。筐体はアルミニウム合金を採用
底面
メインディスプレイはフルHD表示対応のIPS液晶。タッチは非対応
こちらもリフトアップヒンジを採用
ScreenPad Plusの解像度は1,920×515ドット。キーボードはアイソレーションタイプで、同じくキーボード右にタッチパッドを用意