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Apple、iPadに特化した「iPadOS」を今秋提供

 米Appleは3日(現地時間)、iPad向けの新OS「iPadOS」を今秋に提供開始すると発表した。

 これまでiPadはiPhoneと同じ「iOS」という名前であったが、iPadOSではiOSと同じ基礎を採用しながら、iPadの大画面を活用できる新機能と能力を備えることとなった。具体的に、再設計したホーム画面、マルチアプリのマルチウィンドウ、Apple Pencilの活用などが挙げられる。

 対応するモデルはiPad Air 2以降、iPad Pro全モデル、第5世代iPad以降、iPad mini 4以降。

ホーム画面

 ホーム画面は新しいレイアウトとなり、1画面により多くのアプリを表示するようになった。新たにヘッドラインや天気、カレンダー、イベント、Tipsなどがひと目でわかる「Today View」を加えることが可能。

分割ビューとスライドオーバー

 分割ビューを利用し、1つのアプリで複数のファイルやドキュメントを並べて表示できるようになり、スライドオーバーで複数のアプリの切り替えを容易にした。

Apple Pencil

 Apple Pencilでドキュメントやメール、Webページに書き込んで、すぐに送信可能。ツールを再設計し、カラーパレットや形状、オブジェクト消去、ピクセルイレーサー、および定規などがすぐに利用可能。高度な予測アルゴリズムにより、入力遅延を9msに抑えた。

USBメモリ/SMBのサポート

 ファイルを一括管理するFilesアプリを実装。iCloudのみならず、USBメモリやSDカード、SMBファイルサーバーなどにアクセスできる。ローカルストレージ、zipファイルの圧縮/解凍、キーボードショートカットも対応する。

Safari

 Safariはデスクトップバージョンを表示するように変更。タッチに最適化し、Google Docs、Squarespace、WordPressといったサービスがSafariで快適に動作。

テキスト編集

 新しいジェスチャを実装し、スワイプによるテキストのカット/コピー/貼り付け/アンドゥに対応。

 このほか、暗所での作業に適したダークモード、カスタムフォントのインストール、新設計のフローティングキーボード、自動で写真整理を行なうPhotos、Apple IDによるアプリやWebサイトへのサインイン、3D写真を使ったマップ、および全体的な性能向上などが図られた。