ニュース

ファーウェイ、SIMロックフリースマホのフラグシップ「P30」

 華為技術日本株式会社(ファーウェイ・ジャパン)は、SIMロックフリースマートフォンのフラグシップモデル「P30」を24日に発売する。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は77,880円前後の見込み。

 Leicaと協業したトリプルカメラを搭載。約4,000万画素/RYYB配列の超高解像度メインカメラ、約1,600万画素の超広角カメラ、約800万画素の光学3倍ズームカメラを備え、AIとの組み合わせにより、どんな場面でも最適な撮影モードを自動設定して撮影できるという。ISO感度は最大204,800まで引き上げられる。

 イメージセンサーは1/1.7インチのサイズで、薄暗い場所でも明るく鮮明な写真が撮影可能。また、夜景モードではAI手ぶれ補正により、手持ちでの長時間露光を撮影できる。さらに、AI HDR+技術により、逆光環境でも被写体が黒つぶれしたり白飛びすることなく撮影できるとしている。前面カメラは約3,200万画素で、背景をぼかすポートレートモードに対応する。

メインカメラは1/2.7インチRYYBセンサー採用の4,000万画素
暗所に強く、星空も撮影可能だ

 そのほかの仕様はSoCはKirin980、メモリは6GB、ストレージは128GB、ディスプレイは2,340×1,080ドット表示対応の6.1型OLED、OSにAndroid 9ベースのEMUI 9.1.0を搭載する。

 インターフェイスは、USB 3.0 Type-C、3.5mmステレオミニジャック、IEEE 80211ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0+LE、NFC、NMカードスロットなどを搭載。センサーは加速度、環境光、近接、ジャイロ、コンパス、指紋認証、ホール、レーザー、GPS/AGPS/Glonass/BeiDou/Galileo/QZSS。

 対応バンド帯はLTEが1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/34/38/39/49/41、WCDMAが1/2/4/5/6/8/19、GSMが850/900/1,800/1,900MHz。本体サイズは約31.36×149.1×7.57mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約165g。本体色はブリージングクリスタルとオーロラカラー。

P30シリーズの特徴
iPhoneより狭額縁
iPhoneより軽く、バッテリ容量が大きい
SIMロックフリー市場向けのP30
P30の実機
ブリージングクリスタル
オーロラカラー
さらに上位のP30 Proも用意されているが、こちらはNTTドコモ向けとなっている
なお、P30 ProではIP68防水/防塵となっている
P30 Proの実機
P30 Proの背面
P30 Proのカメラは4,000万画素メイン+2,000万画素広角+800万画素望遠+TOFカメラのクアッド構成
ディスプレイのエッジも折り曲げられている

BISの決定には反対。消費者は安心して製品を購入してほしい

 21日に都内で開かれた記者発表会では、ファーウェイデバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波氏が挨拶。グローバル全体では2019年第1四半期に5,900万台のスマートフォンを出荷し、3位のAppleとの差を広げていることや、2018年に研究開発費に1,015億人民元を投じ、5,404件の特許を申請していること、日本のすべてのチャネルでのスマートフォンの出荷のなかでトップ5の出荷台数を誇った点などを紹介した。

呉波氏
2019年第1四半期の出荷実績
研究開発費は世界第5位
特許申請数は世界第1位
キャリア+SIMロックフリー市場あわせてシェア5位を獲得

 また、米国産業安全保障局(BIS)が16日に発表した、Huaweiに対する輸出規制についても言及し、「この決定に断固として反対する。誰の利益にもならず、われわれと取引している会社にとっても不利益となる。これによってアメリカは数万人の雇用や、信用を失うことになる。ファーウェイではさまざまな対策をとり、問題を解消したい」などとした。

 一方、輸出規制に加えられたことで、GoogleのAndroidも使用できなくなるのではないかという懸念に対しては「Androidはオープンソースであり、ファーウェイはこれまでこのAndroidの発展においてコミュニティに多大なる貢献をした。ファーウェイは今後、消費者やサプライチェーンの立場に立ち、健全なエコシステムの構築に向けた努力をする。HuaweiおよびHonorブランドの製品に関しては、セキュリティパッチとアフターサービスについてはこれまでどおり提供するため、消費者には安心して製品を購入してほしい」などと語った。