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企業におけるICT活用新規ビジネスの立ち上げを支援するインテル
2019年5月16日 17:47
インテル株式会社は16日、都内で「インテル・データセントリック・イノベーション・デイ」と題した企業向けのセミナーを開催した。
このイベントは題名のとおり「データを中心とした社会のなかで、企業はどうすればデジタルトランスフォーメーションに成功し、イノベーションを引き起こせるか」について、インテルが提供するソリューションでそれを実現できるということを紹介し、企業にアピールするためのイベントとなっている。
実質的に、4月初頭に米国で発表された最新CPUの「第2世代Xeonスケーラブル・プロセッサー」、および不揮発性メモリ「Optane DC パーシステント・メモリー」、100Gigabit Ethernetカードとなる「Ethernetアダプター 800」といった新製品群の、一般企業に向けたお披露目となっている。
イベントの冒頭で挨拶した同社代表取締役社長の鈴木国正氏は、「全世界的に見ると日本の経済規模は世界3位で、総GDPのなかでICTへの投資額の割合も高いのだが、金額的に見るとアメリカや中国が右肩上がりであるのに対し、横ばいで推移している点がネガティブな要素である」と指摘した。
その理由として、一般的な日本企業は保守的な考えであり、ICTへの投資を「新たなビジネスチャンスの創出」ではなく、「既存事業のコスト削減策」として見ていることが多いからだという。しかし、今後デジタルトランスフォーメーションが進行するなか、「今のビジネスは5年後、10年後にはなくなっているかもしれない」という危機感は持っているのだという。
そこでインテルは今後、単に半導体を提供するだけでなく、利用する企業が既存のビジネスの上で、新たにICTに投資することでなにができるかということを、顧客とともに考えていき、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援したいとする。そこで、社内でもそれに応えられる体制を整え、信頼されるアドバイザーの立場として、産業ごとに課題を切り分け、パートナー企業とともに顧客の問題を解決し、新たなビジネスの機会を創出していきたいとした。
イベントのメインステージでは、米国本社より来日したデータセンター事業本部 副社長 兼 データセンター・ストレージ製品マーケティング ジェネラル・マネージャーのジェニファー・ハフステットラー氏が基調講演を行ない、4月に投入した新製品の概要について紹介した。
同氏は、「現在、全世界で1人あたり毎秒1.7MBものデータを産み出しているが、分析して活用されているデータはわずか2%しかない。残り98%のデータを分析したらどうなるか、とても楽しみである。われわれの新製品群はこれらのデータの移動、保存、処理のすべてをカバーできる。企業が新製品群を導入し、データのポテンシャルを引き出すことに期待したい」と語った。