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ALIENWARE、世界初の“CPUとGPUが交換できる”17.3型ゲーミングノート

~15.6型RTX 20シリーズ搭載ノートも

ALIENWARE AREA-51m

 デル株式会社は、17.3型「ALIENWARE AREA-51m」、「NEW ALIENWARE m17」、15.6型「NEW ALIENWARE m15」、「New Dell G5 15」のゲーミングノート4製品を発売する。

 すべてCES 2019に合わせ発表されたモデルで、国内発売は2月1日より開始される見込み。

ALIENWARE AREA-51m

 ALIENWARE AREA-51mは、デスクトップ向けCoreプロセッサとGeForce RTXシリーズGPUを搭載したノートPC。税別直販価格は345,980円からで、2060搭載モデルのみ2月下旬発売予定。

 ノートPCとしては初めて「AREA-51」の名を冠したモデルで、マグネシウム合金筐体の新ブランドデザインID「LEGENDデザイン」を採用。加えて、メモリやストレージだけでなく、CPUとGPUの換装も可能となっているのが最大の特徴となる。

 CPUはデスクトップと同じLGAソケットを備え、GPUは「DGFF (Dell Graphics Form Factor)」と称する独自規格のボードで実装。DGFFモジュールはAREA-51m発売時点では販売されないが、将来的に販売される予定。CPUとGPUともにオーバークロックに対応しており、CPUはTDP 199W、GPUはTDP 180Wまでカバーする冷却機構を備える。

 なお、CPUとGPUやメモリ/ストレージなどの換装をユーザーが行なっても、製品保証は継続されるとのことだが、換装時にソケットのピンを折ってしまうなど交換に伴う故障が起きた場合には、自己責任となるため、デルによるパーツ交換対応(有償)も用意される。

 最上位構成では8コア/16スレッドのCore i9-9900K、Max-QではないフルスペックのGeForce RTX 2080を搭載し、世界最速のゲーミングノートPCを謳う。

 プリインストールされる新「ALIENWAREコマンドセンター」では、CPUのほかGPU、メモリのオーバークロック調整が可能。キーボードはRGB LED搭載のTactXキーボードを搭載し、日本語配列/英語配列の両方を用意する。

特徴
新ALIENWAREコマンドセンター

 おもな仕様は、17.3型60Hz G-SYNC/視線追跡(Tobii)内蔵144Hz G-SYNCフルHD(1,920×1,080ドット)IPS液晶ディスプレイ、Core i7-8700(6コア/3.2GHz)/i7-9700K(8コア/3.6GHz)/i9-9900K(8コア/3.6GHz)、GeForce RTX 2060(6GB GDDR6)/2070(8GB GDDR6)/2080(8GB GDDR6)、DDR4-2400メモリ8GB~64GB、256GB/512GB/1TB(512GB×2 RAID0)/2TB(1TB×2 RAID0) NVMe SSD+1TB SSHD、Windows 10 Home/Proを搭載。

 インターフェイスはThunderbolt 3、USB 3.0×3、IEEE 802.11ac対応無線LAN(Killer 1550)、2.5Gigabit Ethernet、HDMI、Mini Diplayport 1.4、Alienware Graphic Amplifierポート、720p Webカメラ、ステレオスピーカー、音声入出力。

 バッテリ容量は90WHrで、ACアダプタは構成により異なり、180W+180W/240W/330Wのデュアル構成となっている。

 本体サイズは410×402.6×27.65~42mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約3.87kg。本体色はシルバーホワイト(ルナライト)/ダークグレー(ダークサイド オブ ザ ムーン)の2色。

ダークグレーモデル
背面
側面
内部パーツ群
LGAソケット搭載
GPUモジュール
裏面
映像出力はモジュール側に実装されていた
大型冷却システム

NEW ALIENWARE m15/m17

 NEW ALIENWARE m15/m17は、15.6型/17.3型液晶搭載のゲーミングノート。税別直販価格はそれぞれ212,980円(RTX搭載モデル)から、232,980円から。

 ALIENWARE最薄/最軽量の筐体設計で、ベゼルレス液晶とGeForce RTXシリーズGPU搭載などが特徴。ALIENWARE m15についてはGTX 10シリーズ搭載モデルがすでに発売されており、今回はRTX 20シリーズ搭載モデルが追加された。

 液晶ディスプレイはm15がフルHDの60Hz/144Hzと4K(3,840×2,160ドット)60Hzパネル、m17がフルHD 60Hz/4K 60Hzから選択可能。

 そのほかのおもな仕様は共通で、Core i7-8750H(6コア/2.2GHz)/i9-8950HK(2.9GHz)、GeForce RTX 2060/2070 Max-Q/2080 Max-Q、DDR4-2666メモリ8GB~32GB、1TB SSHD(+118GB Optane SSD)/256GB~1TB×2 NVMe SSD、Windows 10 Home/Proを搭載。

 インターフェイスはThunderbolt 3、USB 3.0×3、IEEE 802.11ac対応無線LAN(Killer 1550)、Gigabit Ethernet(Killer E2500)、HDMI、Mini Diplayport 1.3、1080p Webカメラ、ステレオスピーカー、音声入出力。日本語/英語配列キーボード両方を用意する。

 本体サイズ/重量は、m15が363×275×17.9~21mm(同)/約2.16kg、m17が410×292.5×18.5~23mm(同)/約2.63kg。

 本体色はエピックシルバー/ネビュラレッド(m15はフルHD 144Hz/m17は4Kモデルのみ)の2色。

ALIENWARE m17

New Dell G15

 New Dell G15は、第8世代CoreプロセッサとGeForce GTX/RTXシリーズ搭載のゲーミングノートPC。税別直販価格は139,980円から。

 おもな仕様は、15.6型フルHD 60Hz/144Hz液晶ディスプレイ、Core i5-8300H(4コア/2.3GHz)/i7-8750H、GeForce GTX 1050 Ti(4GB GDDR5)/RTX 2060 Max-Q、DDR4-2666メモリ8GB~16GB、128GB/256GB/512GB NVMe SSD+1TB HDD、Windows 10 Home/Proを搭載。

 インターフェイスはThunderbolt 3(2060搭載モデル)、USB 3.0×4(1基Type-C)、IEE 802.11ac対応無線LAN、Gigabit Ethernet(Killer E2500、2060搭載モデル)、HDMI、Mini DisplayPort(2060搭載モデル)、SDXCカードリーダ、音声入出力。日本語/英語配列キーボード両方を用意する。

 本体サイズは364.3×273.4×23.7(同)で、重量は約2.77kg。本体色はブラック。

 本体色がホワイトで、底面の一部にクリアパネルを採用した「スペシャルエディション」も、税別直販価格141,980円より販売される。

New Dell G15
側面
背面
スペシャルエディション(右)

「デスクトップPCを置き換えられるノートPC」をアピール

 都内で行なわれた発表会には、デル株式会社 ALIENWAREマーケティング シニアマネージャー 柳澤真吾氏、米Dell ALIENWARE デルゲーミング&XPS担当 バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー Frank Azor(フランク・エイゾール)氏が登壇。

左からデル株式会社 ALIENWAREマーケティング シニアマネージャー 柳澤真吾氏、米Dell ALIENWARE デルゲーミング&XPS担当 バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー Frank Azor(フランク・エイゾール)氏

 エイゾール氏は、AREA-51mについて、高い性能と交換可能なCPUとGPUという仕様により、真の意味で「デスクトップPCを置き換えられるノートPC」であるとアピールした。

 またCES 2019にて発表された、MOBAゲーム「League of Legends」を開発/リーグ運営を行なっているRiot Gamesとのパートナシップ締結についても言及し、デスクトップPCと240Hz駆動のG-SYNCディスプレイが国際トーナメントで採用されたことも発表した。

プロeスポーツチームTeam Liquidのため建設されたALIENWARE Training Facility
Riot Gamesとパートナーシップを締結
有機ELディスプレイ採用の15.6型ゲーミングノート
55型有機ELゲーミングディスプレイ