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ソニー、スマホ向けで世界最高4,800万画素のイメージセンサー
2018年7月24日 14:06
ソニー株式会社およびソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社は23日、4,800万画素のスマートフォン向け積層型CMOSイメージセンサー「IMX586」を発表した。
世界最小の0.8μmという画素サイズを実現。多くのスマートフォンに搭載可能な1/2型(対角8mm)というセンサーサイズで、高性能デジタル一眼カメラに匹敵する有効4,800万画素を実現しているのが特徴。撮影解像度は6,000×8,000ピクセル。
スマートフォン向けとしては業界最多の有効画素数を謳っており、多画素であるため、光学ズームではなくデジタルズームを採用するスマートフォンでも、高精細な撮影を可能とする。
一般的に、画素の微細化を進めると、1画素あたりの集光効率が悪くなり、感度と飽和信号量が低下してしまうが、本センサーでは、集光効率と光電変換効率を従来よりも高める設計/製造技術を駆使することで、感度と飽和信号量の高い、世界最小の微細画素を実現した。
カラーフィルタには、隣接4画素が同色という「Quad Bayer」配列を採用することで、高感度と高解像度を両立。
夜景の撮影など、低照度下での撮影時には、隣接する4画素の信号を加算することで、画素サイズ1.6μm相当(有効画素数は1,200万)に感度を高め、低ノイズかつ明るい写真/動画の撮影を行なえる。
明るいシーンの撮影時には、イメージセンサーに搭載した独自の信号処理機能で配列変換することにより、リアルタイムで有効4,800万画素の高解像度画像が得られるとしている。
ダイナミックレンジは、ソニー独自の露光制御技術と信号処理機能をイメージセンサーに内蔵することにより、従来比の4倍を謳っており、リアルタイムの出力が可能となっている。
そのほかのおもな仕様は、FPSがフル解像度時30fps、4K(4,096×2,160ピクセル)時90fps、1080p時240fps、720p時480fps(w/crop)。感度は標準値F5.6で約133LSB、センサー飽和信号量(最小値)は約4,500e-。
そのほか、像面位相差AF、HDRイメージング機能を備える。