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ZADAK、洗練されたオープンエアーの小型水冷PC

ZADAK MOABII

 Apacer傘下のZADAKは、COMPUTEX TAIPEI 2018の会場付近にブースを構え、中国で現在販売中のオープンエアー式小型水冷PC「ZADAK MOABII」を展示した。なお、中国Taobaoでの価格は19,990人民元(約312,000円)だ。

 メーカー製で市販されるPCとしてはめずらしくオープンエアー構造となっており、洗練された水冷システムによって「魅せる」PCとなっている。小型ながら、CPUにはCore i7-8700K、ビデオカードにはGeForce GTX 1080 Tiを搭載。

 生み出される熱は一体型の水冷で対処しているのだが、マザーボードを支えるフレームの内部は水冷タンクとなっており、240mmラジエータ単体と比較して水の容量を増やしながら、フレームからも放熱させることで、240mm角のラジエータ1基だけでCPUとGPU両方の冷却を実現した。

 前面には水の温度を表示させる水温計も搭載されており、同社の測定によれば、負荷継続時でも水温が45℃を超えることがなかったのだという。ラジエータの下には500Wの80PLUS Gold認証のSFX電源を備える。

 DDR4メモリも特製のRGB LEDイルミネーションつきで、金属フレームにスリットを設け、そこから光が漏れ出す演出となっている。RGB LEDはプリインストールのソフトウェア上から自由にカスタマイズできる。容量は8GB×2。加えて、容量512GBのM.2 SSDも備え、そちらも発光機能つきとなっている。

 マザーボードはASUSのROG STRIX Z370-G GAMINGを採用。本体サイズは193×310×365mm(幅×奥行き×高さ)、重量は13kg。

 水冷PCとしてデザインが洗練されている上に、スペックを考えればべらぼうに高い製品ではない。小型の本体は日本の住宅事情にもマッチしそうで、ぜひとも国内で展開してもらいたいものだ。

フレーム(左)が水のタンクを兼ねており、そこからも放熱可能
フレーム部を透明にし、水の流れが把握できるモデル
前面に水温計、側面に240mmラジエータを搭載
CPUの水冷ヘッドとメモリも光る
RGB LEDはソフトウェアから変更可能

 このほか、Apacerでは宝石のように光るRGB LEDつきDDR4メモリや、光るM.2 SSD、Bluetooth経由で暗号化領域を解除できるSATA 6Gbps/USB Type-C両用のSSDなどを展示した。

新開発のRGB LEDつきDDR4メモリ
光るM.2 SSD
Bluetooth経由で、スマートフォンから暗号化領域を解除できる2.5インチSSD
SATA 6Gbpsに加え、USB Type-Cでもそのまま接続できる