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Antec、DDR4メモリに市場に参入。第1弾はRGB LEDつきモデルなど

 Antecは、COMPUTEX TAIPEI 2018会場付近のホテルの一室を借り、今後投入予定の新製品を一斉に展示した。

 Antecといえばケースや電源がお馴染みのメーカーなのだが、なんと7月よりDDR4メモリに参入するという。その名もズバリ「ANTECMEMORY」で、シリーズとして1/3/5/7の3種類を用意する。

 このうち、1と3シリーズはヒートスプレッダなしのシンプルなモデルで、3がやや高性能寄り。この2モデルの展示はない。5シリーズはヒートスプレッダと、淡いRGB LEDストライプが特徴のハイエンドモデル。フラグシップの7シリーズはまだデザイン設計中であり、今回はコンセプトの展示に留まっている。

RGB LEDで光るANTECMEMORY 5シリーズ

 搭載するチップは基本的にMicron製だが、高クロックモデルに関してはSamsungを採用する見込み。展示していた5シリーズは「AMD4UZ1300081608G-5S」というモデルで、1枚あたりの容量は8GB、速度は3,000MHz、レイテンシは16-18-18-36、電圧は1.35Vであった。ヒートシンクは白と黒の2種類を用意する。

 RGB LED部はG.SKILLの「Trident Z RGB」に似た、乳白色のパーツを取り付けたもので、淡く上品な発光が印象的である。他社のRGB LEDつきメモリと同じく、専用コントローラを使い、SPDのバスを経由してPC上のソフトウェアから制御を行なう。

 なお、RGB LEDを変更するための専用ソフトは用意されず、当初はASUSのAura Syncソフトウェア上から行なう。ただ、GIGABYTEやMSI、ASRockのイルミネーション設定ソフトウェアに対しても、すでに対応の確認をしている最中とのことだ。

ヒートスプレッダは白または黒
プラズマが走るようなイルミネーションのメモリもあったが、7シリーズかどうかは不明

ケースも3製品を投入予定

 ケースの新製品としては、「P100 EVO」、「KRYPTON」、そして名前がまだ決まっていないゲーマー向けのコンセプトモデルを近々に投入する予定だ。

 P100 EVOは2014年に投入した「P100」の後継にあたり、静音性に重視したATX対応のもの。P100から変更されたのは、前面の上部にあったポート類が天板の手前に移動し、USBポート付近をイルミネーションで囲いわかりやすくした点や、ファンの回転速度を3段階に調節可能なスライド式スイッチを備えた点である。

開閉式前面ドアを備えたP100 EVO
I/Oが上部に移動となった

 KRYPTONは強化ガラスをふんだんに使ったシースルーのゲーマー向けモデルで、側面の強化ガラスがヒンジで開閉するのがポイント。また、いかにもゲーマー向けらしい、複雑なかたちを組み合わせたデザインが特徴となっている。もう1つの名もなきケースも、前面を2ピースの金属カバーで覆ったようなデザインが特徴のゲーマー向け製品となる。

KRYPTON
後部のデザインもこだわっている
まだ名前が決定していないケース

 このほか、半オープンエアーで、ポリゴンを組み合わせた羽のようなかたちのケース「Project X」も展示。Antecといえば、10年前にオープンエアー型ケースに初めてデザインをもたらした「SKELETON」が有名だが、Project Xはまた違ったコンセプトを持った製品となりそうだ。

半オープンエアー型のProject X。Antecがこのようなデザインを採用するのは久しぶりだ