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PFU、高級キーボードのグローバル展開を狙いREALFORCEの東プレと協業

REALFORCE R2「PFU Limited Edition」

 既報のとおり、株式会社PFUは、東プレ製キーボードのREALFORCE R2にPFU独自の趣向を組み込んだ『REALFORCE R2「PFU Limited Edition」』の日本語版キーボードを発売した。

 今回の発表にともない、PFUは東プレと共同で新製品と協業に関する記者発表会を開催しており、PFUが同キーボードを発売するにいたった経緯などが語られた。キーボードの仕様などについては別記事(PFU、東プレ製キーボードREALFORCE R2の“PFU限定モデル”を発売)を参照されたい。

高級キーボード市場の急伸をにらみREALFORCEでのグローバル展開を図る

PFU ビジネス推進統括部長の松本秀樹氏

 PFU ビジネス推進統括部長の松本秀樹氏によれば、ITエンジニアやeSports市場でのキーボードに対する高級志向が高まっており、2016年では150億円規模だった市場が、2020年には333億円にまで伸長するとの調査結果が出ているという。ここで言う高級なキーボードとは、アジアで130ドル以上、北米で160ドル以上、欧州で165ドル以上のものを指し、とくにアジアでの2020年での市場規模は25%と北米と欧州を抜き、多くを占めるようだ。

 PFUはスキャナビジネスでグローバル販売網を持っており、Happy Hacking Keyboard(HHKB)の高級キーボードブランドもある。ただし、HHKBは基本的にプログラマー向けの製品であり、REALFORCEシリーズのように一般ユーザーやゲーマーといった層をカバーし切れていない。

 そこでPFUと東プレが協業。PFUは中国販売拠点など自前の販売網を活かして、グローバル市場でREALFORCEブランドの高級キーボードを展開する。今年(2018年)の9月より中国、秋に北米、2019年度にはさらにほかの地域での販売を進める予定で、両社で高級キーボード市場の活性化を狙う構えだ。

2020年には高級キーボード市場は333億円の規模に
HHKBとREALFORCEのユーザー層の違い
両社の強み
PFUは2020年には8万台の販売を狙う

 別記事でお伝えしたとおり、本家のREALFORCE R2とPFU版の違いは全キー押下圧45gで統一していることと、HHKB Professional Type-Sの静音仕様であること。また、REALFORCE R2のAPC(アクチュエーションポイントチェンジャー)機能を備えており、キースイッチのオン位置を1.5mm、2.2mm、3mmで調整できることに加え、キーストロークの位置を短くできるスペーサーも付属している。

 以下、REALFORCE R2「PFU Limited Edition」の実機写真を掲載している。

日本語版のレイアウト
裏面
カーボン調の専用LEDプレートはアイボリーとブラックで若干色使いが違う
日本語配列(アイボリー)
日本語配列(ブラック)
英語配列(アイボリー)
英語配列(ブラック)

 発表会場には往年のHHKBなども展示されていた。