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東プレ、静電容量式キーボード“REALFORCE”を16年ぶりに刷新
~キー反応位置を3段階で変更可能な「APC」モデルを投入
2017年9月19日 16:46
東プレ株式会社は19日、静電容量式キーボード“REALFORCE”ブランドの第2世代製品「R2」シリーズを色違いを含めて4モデル合計8機種発表した。10月6日より順次発売する。
当日は製品発表会も開催され、新製品についての説明が行なわれた。初代REALFORCEからの刷新は16年ぶりという。
ラインナップと価格は下表のとおり。
R2-JPV-IV | R2-JP4-BK | |
---|---|---|
色 | アイボリー | ブラック |
配列 | 日本語配列108キー | |
キー | 昇華印刷・かなあり | レーザー印刷・かななし |
荷重 | 30g/45g/55g ソフトタクタイルフィーリング | 45g ソフトタクタイルフィーリング |
発売日 | 2017年10月6日 | |
税別価格 | 19,800円 |
R2S-JPV-IV | R2S-JP4-BK | |
---|---|---|
色 | アイボリー | ブラック |
配列 | 日本語配列108キー | |
キー | 昇華印刷・かなあり | レーザー印刷・かななし |
荷重 | 30g/45g/55g ソフトタクタイルフィーリング | 45g ソフトタクタイルフィーリング |
発売日 | 2017年11月上旬 | |
税別価格 | 21,300円 |
R2A-JPV-IV | R2A-JP4-BK | |
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色 | アイボリー | ブラック |
配列 | 日本語配列108+4キー | |
キー | 昇華印刷・かなあり | 昇華印刷・かななし |
荷重 | 30g/45g/55g ソフトタクタイルフィーリング | 45g ソフトタクタイルフィーリング |
付属品 | Ctrl/CapsLock入れ替えキー、一体型キースペーサー(2mm/3mm) | |
発売日 | 2017年12月上旬 | |
税別価格 | 22,800円 |
R2SA-JP3-IV | R2SA-JP3-BK | |
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色 | アイボリー | ブラック |
配列 | 日本語配列108+4キー | |
キー | 昇華印刷・かなあり | 昇華印刷・かななし |
荷重 | 30g ソフトタクタイルフィーリング | 30g ソフトタクタイルフィーリング |
付属品 | Ctrl/CapsLock入れ替えキー、一体型キースペーサー(2mm/3mm) | |
発売日 | 2017年12月上旬 | |
税別価格 | 24,800円 |
標準モデルと静音モデルについてはこれまでどおりの使い心地を提供。静音モデルは標準モデルに対して30%ほどの静音化が見込め、静かなタイピングを必要とする環境に好適とする。
今回の目玉となるのは新たに投入される「APC(Acutuation Point Changer)」モデルで、こちらも標準版と静音版を用意する。
APCモデルでは、キースイッチの反応位置を1.5mm、2.2mm、3mmの3段階で設定できるのが特徴。反応位置を短くすることで一般的なメカニカルキーやメンブレンキーよりも最大で25%高速入力できるとする。また、キーの反応位置はキーごとに個別に設定でき、たとえば誤入力しやすいキーをもっとも深い3mmにしておくことで、タイプミスを防ぐことができる。
反応位置はキーボードの右上にあるAPCキーを押すことで即座に切り替え可能。切り替えキーを押すたびに全キー1.5/2.2/3mmに統一される。個別に反応位置を変える場合は、独自ユーティリティを利用し、設定はプロファイルとして保存できる。
また、APCモデルはこれに加え、2mmおよび3mm厚の一体型スペーサーを付属。スペーサーを設置することで、キーストロークの戻りを早くすることができる。キーキャップを外すためのキートップブラーも同梱している。
第2世代でデザインを刷新。耐久性向上などさらに高品質を確保
R2シリーズでは筐体のデザインを一新し、これまでの丸みを帯びたデザインからソリッドな作りに変更した。
キーピッチは今までと同じく19mmながら従来モデルよりも奥行きを短くし、16%小型化することで、デスク上のスペースをより広く使えるようになった。また、スペースキーの横幅は従来の47mmから80mmへと大きく拡張されており、スペースキーをより打ちやすく改良している。
底面のすべり止めラバーフィートの面積が4倍に増やされ、チルトスタンドにもソフト樹脂素材を採用。ガラス面などの摩擦の小さい面上であっても、キーボードの位置がずれにくく安定性が向上しているという。
従来の製品ではキーボード裏面にUSBケーブルを止める取り出し口が左右に用意されていたが、上方向にもこれを実装することで、3方向に対応。CapsLockやNumLockといったLEDインジケータの色を7色から選択でき、明るさも調整できるようになっている。これらの調整を行なうために、専用のユーティリティを12月上旬ごろに全モデルに提供する。
キーボード内部の鉄板部分に防さび塗装を施すことで、これまでよりもさびにくくなっており、回路への影響も抑制された。
キーの入力耐久性は3,000万回から5,000万回に向上。パーツ自体は従来から変更されていないが、動作試験を継続していくことでこれまでの耐久性の上限を超えたことを確認できたとしている。
キーボードはすべてNキーロールオーバーをサポートし、すべてのキーの同時入力を正確に行なえる。
また、アイボリー色の全4機種とAPC対応のブラックモデルでは、キーキャップにPBT(ポリブチレンテレフタレート)素材を採用。ABS樹脂よりも加工が難しく高価格な素材だが、耐熱性に優れており、結晶性樹脂であることから、昇華印刷によってよほどのことがないかぎりキートップの字が消えることがないという。また、変形や変色、摩耗耐性も優れている。
現時点では日本語フルキーボードしか発表されていないが、来年(2017年)以降に、テンキーレス、英語配列、Macレイアウトのキーボード、無線キーボードも展開予定という。