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Google Assistantに人とリアルタイムで音声通話する機能が実装
2018年5月9日 10:01
米Googleは、開発者会議「Google I/O」を8日から10日(現地時間)の会期で開催している。この中で同社は、近く実装するさまざまな新機能やサービスを発表した。その中の1つが、Google Assistantによる人間とのリアルタイム音声通話機能だ。
Google Assistantにはすでに、ユーザーの音声入力により、レストランの予約を行なう機能がある。しかし、当然ながら、オンライン予約システムを導入していないレストランに対してはこの機能は使えない。Google CEO(最高経営責任者)のSundar Pichai氏によると、米国でも6割の中小企業は電話のみで予約を受け付けているという。
そこで、自然言語理解、深層学習、音声合成を組み合わせたGoogle Duplex技術により、Google Assistantは人間と区別できないレベルの自然な音声通話を行ない、ユーザーに代わって予約を行なう。
デモでは、ユーザーがGoogle Assistantに対して、「火曜の10~12時の間に散髪の予約をして」と伝えるだけで、Google Assistantがバックグラウンドで理髪店に実際に電話をかけ、予約を行なう様子が披露された。
英語の会話だが、合成音声とは思えないスムーズな発音を行なっているのがわかるだろう。また、普通の人間がそうであるように、会話の頭に一呼吸おいたり、「Amm...(えーっと)」とじゃっかん言いよどんだりする様子も見て取れ、これまでのテキスト-音声変換とは確実に別次元の会話を行なっている。
そして、「10~12時の予約」というユーザーの指示を受け、まずは「12時に予約が取れるか」を聞き、「12時からは空いてないけど、13時15分からは空いている」という理髪店の答えに対し、「なら10~12時の間に予約はできますか?」と、別途確認するなど、機械とは思えない柔軟さで会話を行なっている。
この機能によって、オンライン予約に非対応の店舗への予約が、Google Assistantに口頭やテキスト入力で指示するだけで完了するようになる。お店が開いている時間がユーザーの勤務時間のみで、電話するチャンスがなかなか取れないという問題からも解放される。
この機能はまだ開発段階で、向こう数週間以内に、開発者向けにテスト公開される予定。