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MIPS、初のnanoMIPS命令セット対応CPUコア「I7200」
2018年5月2日 13:32
MIPSは1日(米国時間)、高いバンド幅を必要とするAdvanced LTE Proや5Gスマートフォンのサブシステム向けCPUコアIP「I7200」を発表した。
同社のMIPS 32-bit I-Classファミリに属する新製品。マルチコアであるほか、同時マルチスレッディング技術を搭載し、スレッドの優先順位づけが行なえ、コンテキストスイッチングをゼロサイクルで行なえる。従来製品と比較して、20%以下のダイエリア増で、50%高い性能を実現するとしている。
また、フルTLBベースのメモリマネジメントユニットか、組み込み向けに特化した32リージョンのメモリプロテクションユニットを選択可能。コアに密接し、高速アクセスが可能で決定論的なスクラッチパッドRAM(SPRAM)も最大1MBまで搭載可能で、命令やデータ、共通のインプリメンテーションなどを保存できる。
リアルタイムの組込みシステムでの利用も視野に入れており、初のnanoMIPS命令セット対応コアとなっている。同命令セットは小さいコードサイズが特徴で、同等のコンパイラを使用してフラグをコンパイルすると、競合よりもコードサイズを最大で10%削減できる。これによりメモリ占有率を下げながら、高速通信やリアルタイム制御を可能にするとしている。