ニュース

1kg未満のノートシェア、NEC 39%、富士通 22%、ASUS 20%

BCN総研の道越一郎シニアアナリスト

 BCNは、全国大手家電量販店のPOSデータを集計したBCNランキングのデータをもとに、2018年3月を中心とした年度末商戦の動向について説明した。

 「デジタル家電全般が好調なわけではないが、回復の動きが顕著なカテゴリーが登場しはじめた。PC関連市場も踏ん張りを見せている」(BCN総研の道越一郎シニアアナリスト)と総括。PC関連市場においては、ゲーミングとマイニング、モバイルに特化した1kg未満の軽量ノートの販売拡大、ペーパーレス化を背景にしたタブレット需要の再拡大などの動きがみられていることを示した。

キーワードは「マイニング」「ゲーミング」と「iPhone X」

 PCの2018年3月の販売台数は、前年同月比3.0%減となり、今年に入ってからは3カ月連続の前年割れとなっているが、2017年度は、PC全体で前年比1.9%増と成長に転じており、明るい兆しが少しずつ見られている。

 「マイニングについては、ビットコインなどの動きを捉えてもやや鈍さが出ているが、ゲーミングでは、eスポーツの広がりなどもあり、今後の成長が期待できる」とした。

18年度は3カ月連続で前年度同月を下回るも、17年度には成長
富士通・NECに続く海外勢

 同調査によると、ノートPC、デスクトップPC、タブレットをあわせたPC全体では、2018年3月の実績で、販売台数は前年同月比3.0%減、販売金額は4.0%減と前年割れになった。

 平均単価は78,500円となり、前年同月の79,300円に比べて減少した。

 市場全体の55%以上を占めるノートPCについては、販売台数が2年前とほぼ同水準となっているという。

 メーカー別シェアは、2018年3月実績で、首位がNECで24.9%、次いで東芝が16.3%、富士通が14.9%、レノボ・ジャパンが11.3%、アップルが9.4%となった。

 「1.0kg未満のノートPCの構成比は、2017年3月には9.8%だったものが、2018年3月には18.0%と、2割近くまで拡大している。とくに、NECと富士通がシェアを伸ばしている」(BCN総研の森英二アナリスト)という。

 1.0kg未満の販売台数シェアは、NECが39.1%、富士通が22.5%、ASUSが20.0%になっている。

 全体の約8%を占めるデスクトップPCは、販売台数および販売台数が前年度と同水準で推移。富士通とNECの2強体制には変化がないが、安価を武器にしたレノボ・ジャパンやASUSなどがシェアを拡大し、10%台のシェアを獲得しているという。

 3月のメーカー別シェアでは、トップが富士通で21.8%、次いで、NECの18.8%、レノボ・ジャパンの14.9%、ASUSの10.3%、アップルの9.2%と続いている。

Core i7とCeleron/Pentium搭載機が3割ずつと性能が両極端化している
為替などさまざまな要因で軟調なメモリを除き、PCパーツ市場は堅調
Ryzen登場でCore i7の売上構成比が減少

 また、デスクトップPCに搭載したCPU別では、Core i7が35.1%、Core i5が23.1%、Core i3が2.4%、Celeron/Pentiumが32.9%となり、「デスクトップPCでは、Core i7とCeleron/Pentiumがいずれも3割ずつの構成比となっており、性能の両極化が進んでいる」とした。

 Core i7搭載製品の平均単価は164,100円、Celeron/Pentiumは87,800円となった。

 今回は、主要パーツの動向についても分析しており、2018年3月の実績では、CPUが前年同月比5.3%増、マザーボードが0.2%増、SSDが52.7%増、HDDベアが21.1%増、グラフィックボードが17.0%増といずれも成長している。だが、メモリは、16.0%減とマイナスとなっている。

 「2017年5月以降、グラフィックボードの動きが活性化しはじめて以降、ゲーミングやマイニング需要でパーツ市場が活性化している」(BCN総研の森アナリスト)と総括したほか、CPU市場がRyzenの登場によって変化しており、2017年1月以降、Core i7シリーズの構成比が減少していることを示した。

1つ頭ぬけるNEC
NEC、富士通の存在感が圧倒的
タブレット市場は軟調
タブレットはアップル・ファーウェイの2トップ体制

 タブレットについては、低迷が続いていた市場が下げ止まりの状況に転じており、現時点では、1年前の水準で販売台数が推移しているという。

 メーカー別シェアでは、2018年3月実績で、アップルが首位となり、38.9%のシェアを獲得。2位はファーウェイの29.2%、3位はASUSが16.4%。次いで、NECの6.3%、レノボ・ジャパンの2.6%となり、「現状では、アップルとファーウェイの2強の争いになっている。重量別の販売台数構成比では、9.7型のiPadが含まれる400~500g未満が55.4%と過半を占めている」とした。

 一方、スマートフォンは、2018年3月実績で前年同月比9.1%増となっており、「アップルのラインアップの強化によって市場に勢いが戻ってきた」(BCN総研の道越シニアアナリスト)とした。

 メーカー別シェアは、アップルが59.3%、シャープが10.7%、ソニーが8.7%、ファーウェイが6.2%、ASUSが3.3%となった。

アップルのラインアップ強化が市場に影響を与える
売上構成比は落ちても、市場を盛り上げるiPhone X

 iPhoneの機種別構成比についても公表しており、2018年3月実績で、iPhone 8が57.6%、iPhone 8 Plusが12.0%、iPhone Xが11.4%、iPhone SEが8,4%、iPhone 6sが5.6%、iPhone 7が4.8%、iPhone 7 Plusが0.1%となった。