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パナソニック、レッツノート発火の可能性で充電制御ツールを提供
~該当機種ユーザーは要対応
2018年3月28日 20:02
パナソニック株式会社は28日、レッツノート「CF-SX/NX」、「CF-S10/N10・CF-AX」、タフブック「CF-C2」の各シリーズについて、リコール実施を発表した。
同社では、リコール理由について、劣化の進んだバッテリパックから発火する可能性があるためとしている。
レッツノートでは2017年12月に発火事故が発生しており、バッテリパックのリチウムイオン電池セルが特定の期間に製造されたものに事故が集中して発生していることから、同社は同月にバッテリパックの無償回収・交換を発表していた。
しかし、そのリコール以降も、リコール対象外の機種、製造期間のバッテリパックから出火する事故が発生し、調査の結果、特定の工場で製造された同一仕様の電池セルについて、劣化が進行して内圧が上昇することで、異物が存在した場合に内部短絡を生じて出火する可能性があるとの結論に至ったため、今回のリコール発表となったとしている。
今回のリコールでは、全数を対象としたバッテリパックの交換は行なわれず、バッテリの劣化状況を判定し、発火の危険性を回避する「バッテリー診断・制御プログラム」が提供される。現在プログラムは開発中で、2018年5月末より提供される予定だという。
それまでは、事故発生の危険性を低減させるため、緊急対策として「充電制御ユーティリティ」の導入するよう案内している。充電制御ユーティリティは、充電量を80%に制限することで、バッテリの劣化による内圧上昇を抑えるもので、エコノミー(ECO)モード設定と動作は同じものとなる。
対象となるのは以下の製品。
対象機種 | 製造期間 | 国内向け台数 | 海外向け台数 | 合計台数 |
---|---|---|---|---|
CF-SX1/SX2/SX3/SX4、CF-NX1/NX2/NX3/NX4 | 2012年1月~2018年3月 | 669,569台 | 9,396台 | 678,965台 |
CF-S10/N10 | 2011年2月~2014年11月 | 219,030台 | - | 219,030台 |
CF-AX2/AX3 | 2012年10月~2016年10月 | 135,114台 | 16,190台 | 151,304台 |
CF-C2 | 2012年10月~2018年3月 | 6,183台 | 113,036台 | 119,219台 |
合計 | - | 1,029,896台 | 138,622台 | 1,168,518台 |
なお、CF-SX4シリーズ/CF-NX4シリーズについては、Windows 10プリインストールモデルは対象外となっている。