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龍芯、独自SoC搭載のシングルボードコンピュータ「2K龍芯派」

2K龍芯派

 中国・龍芯中科技術有限公司は7日(現地時間)、独自SoCを搭載したシングルボードコンピュータ「2K龍芯派」を発表し、予約受付を開始した。価格は1,299元(約21,800円)。

 ボードサイズは96×80mm(幅×奥行き)と、Raspberry Pi 3 model B(約86×57mm)より一回り大きいサイズのシングルボードコンピュータ。SoCとして、ネットワーク/モバイル/エッジコンピューティング向けの「龍芯2K1000」を搭載するのが特徴。

 龍芯2K1000は、独自開発のGS264コアを2基内包するSoC。10ステージのスーパースカラーパイプラインを備え、デュアルイシュー/アウト・オブ・オーダー実行により、Cortex-A53に匹敵する性能を実現する。

 動作クロックは1GHz、ピーク演算性能は8GFLOPS、1次キャッシュは32KB命令+32KBデータ、2次キャッシュは256KB、3次キャッシュはシェアード1MB。40nmプロセスで製造されており、トランジスタ数は1.9億、ダイサイズは79平方mm。パッケージは27×27mmのFCBGA-608となっている。

搭載される龍芯2K1000
ダイショット

 メモリとして2GBのDDR3を搭載i、最大32GBまでのmicroSDカードをサポート。Fedora21やSylixOSといった組み込み向けOSに対応し、開発ボード、IoTプラットフォーム、ロボットのコアモジュール、ルーター、リアルタイム監視装置などに応用できるとしている。

 BIOSは32MbitのSPIフラッシュ。最大25チャネルのGPIOを備えているほか、デュアルGigabit Ethernet(うち1基はピンヘッダで実装)、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、2基のUSB 2.0、HDMI/LCD出力、音声入出力などを搭載。また、CAN/TLL/I2C/PWMの制御も可能。

 電源はMicro USBから給電し、最大消費電力は5W。