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軽い、小さい、安いを目指した、大学生のためのノートPC
~NEC PC「LAVIE Note Mobile」発表会
2018年1月16日 19:27
NECパーソナルコンピュータ株式会社は、LAVEブランドより、12.5型ノートPC「LAVIE Note Mobile」シリーズを1月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は104,800円前後から。
同社は、製品発表に合わせて都内で記者発表会を開催。本稿ではその模様をお伝えする。製品仕様などについては、既報(NEC PC、学生のニーズを考えた重量1kg未満の12.5型ノート)を参照されたい。
発表会には、同社執行役員の河島良輔氏、同社商品企画本部 エバンジェリストの森部浩至氏が登壇。
今回の製品は、2017年3月発売の前モデルの後継にあたるモデルだが、河島氏は、2017年に発売した15.6型「LAVIE Note NEXT」と同様、「ユーザーが実際に必要としているもの」を考え、見直していると説明。
同氏は、日本の若年層のPC利用率が諸外国と比べても低いというデータ、大学生の7割がPCスキルに自信がないと回答しているという調査結果を挙げ、学生のPC利用促進を狙って投入したのが「LAVIE Note Mobile」であるとした。
日本では大学生がPCとの最初の接点になっていることを踏まえ、NEC PCでは青山学院大学と協力し、アクティブラーニング型授業を通じて学生のニーズ把握を行ない、それらの声を基に製品開発を行なったという。
商品コンセプトは「Better Basic」で、キャンパスで気楽に持ち歩ける、丁度よい心地よさを持った製品を目指したと語った。
次いで登壇した森部氏は、調査の結果、学生がPCに求める要件について、大きく3つに絞られたと説明。
1つ目はコンパクトさで、カバンに入るサイズとしてA4サイズ以下であることが求められているとした。
2つ目が、持ち運ぶために1kg以下で軽量なこと、3つ目が、価格が15万円以下なことであるという。
同社の調べでは、2017年から新たに店頭販売されたノートPC全300モデルのうち、上記の3要件を満たしているのは12モデルしかなく、学生にとっては選択肢があまりない状況だと語った。
今回の新LAVIE Note Mobileでは、すべての要件を満たせる製品を目指して開発されており、森部氏は、女性のカバンに入る軽量でコンパクトな筐体、持ち歩きたくなるようなデザイン、長く使える信頼性と安心感が特徴であると述べた。
11.6型の従来モデルから12.5型に画面を大型化し、ノートPCとしての使い勝手を向上。サイズはA4用紙以下に抑え、重量も20gの微増に留めた。
バッテリ駆動時間は約11.7時間で、1kg未満の軽量設計とあわせ、1日持ち歩いても大丈夫であるとアピールした。
筆者の注目した点として、前モデルではメインメモリが4GBのみとなっていたが、今回の製品では、上位モデルのみではあるが、8GBへ拡張されている点を挙げておきたい。WebブラウザやOffice製品の同時起動などでも、快適な動作を実現するためにも、購入のさいには8GB以上のメモリを搭載した製品を推奨したい。
PCとしての使い勝手では、3辺狭額縁の液晶ディスプレイや、卓上スペースを確保するためにポート類をすべて背面に配置した設計、15.6型ノートと同様の19mmピッチのキーボード、静音かつ低発熱のファンレス設計など、持ち運んでいても使っていても心地よいデザインになっているとした。
また、大学入学時に購入して、その後も長く使ってもらえるよう、150kgfの面耐圧や、電源ボタン/電源ボードの子基盤化による耐久性確保、底面中央にゴム足を追加し、打鍵時のたわみを低減するなど、厳しい品質管理やこだわった設計をアピールした。
サポート面では、別売の延長保証「あんしん保証サービス」を用意し、3~5年のメーカー保証延長や、落下/水こぼしなど過失も対応するとした。4年版は税別17,200円で、5月8日までの期間限定で2,000円のギフト券プレゼントキャンペーンも行なう。
質疑応答では、河島氏は、今回の製品は大学生のニーズに応えたものとなっているが、ビジネスシーンでも快適な使い勝手になっていると思うと述べ、今後のコンシューマ向け製品開発にも今回の知見を活かしていくとした。