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NVIDIA、Voltaアーキテクチャ/12GB HBM2採用のビデオカード「TITAN V」
2017年12月8日 16:23
NVIDIAは7日(米国時間)、「NIPS 2017」にて新ビデオカード「TITAN V」を発表、発売を開始した。直販価格は2,999ドル。
TITAN Vは、深層学習などのAI処理のほか、高性能コンピューティングを必要とする研究者向けのビデオカード。
コアはNVIDIA向けにカスタマイズされた、TSMCの12nm FFNプロセスで製造されており、メモリには12GBのHBM2を採用する。コア数が同数のため、Tesla V100と同様「GV100」コアを採用しているとみられ、コンシューマ製品としては初のHBM2搭載ビデオカードとなる。
ストリーミングマルチプロセッサは大幅な再設計が施され、Pascal GPUよりもエネルギー効率が2倍になり、同消費電力での性能の大幅な向上を謳う。
Tensorコアは深層学習向けに最適化され、最大9倍のTFLOPS性能を発揮。独立した並列整数および浮動小数点データパスにより、演算とアドレス計算が混在したワークロードで高効率を実現するとしている。
またL1データキャッシュと共有メモリユニットを組み合わせることで、性能の大幅向上と、プログラミングが容易になっているという。
おもな仕様は以下の通り。
製品 | TITAN V | Tesla V100 (PCIe版) | TITAN Xp |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Volta | Pascal | |
製造プロセス | TSMC 12nm FFN | TSMC 16nm FinFET | |
トランジスタ数 | 211億 | 120億 | |
CUDAコア数 | 5,120 | 3,840 | |
ベースクロック | 1,200MHz | ? | |
ブーストクロック | 1,455MHz | 1,370MHz | 1,582MHz |
Tensorコア数 | 640 | - | |
Tensor演算性能 | 110TFLOPS | 112 TFLOPs | - |
ビデオメモリ | 12GB HBM2 | 16GB HBM2 | 12GB GDDR5X |
メモリクロック | 850MHz | 879MHz | 1,426MHz(クロック値から逆算) |
メモリインターフェイス | 3072bit | 4,096bit | 384bit |
合計メモリバンド幅 | 652.8GB/s | 900GB/s | 547.6GB/s |
テクスチャレート | 384GTexels/s | 438.4 GTexel/s | - |
インターフェイス | DisplayPort×3、HDMI | - | DisplayPort 1.4×3、HDMI 2.0b |
電源ピン | 6ピン+8ピン | - | 6ピン+8ピン |
TDP | 250W | ||
価格 | 2,999ドル | - | 1,199ドル |