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8コア/DDR4対応/GPU内蔵の中国製x86プロセッサ「開先KX-5000」

旧製品「ZX-C」とのSPEC2006ベンチマーク比較

 上海兆芯集成電路有限公司は7日、上海国家会展中心で開かれた第19回中国国際工業博覧会に出展し、自主開発/設計を行なったx86互換プロセッサ「開先KX-5000」シリーズを発表した。

 3月にテープアウトが発表された「ZX-D」の製品版と見られる。同社のそれまでの製品はCPUとチップセットが別々だったが、開先KX-5000はSoC設計を採用。国内で初めてデュアルチャネルのDDR4メモリコントローラを内包するほか、GPUやビデオデコーダ、PCI Expressコントローラを集約する。

 製造は28nmで、4コア版と8コア版の2種類を用意する。展示したデモ機では、8コア版を2GHzで動作させ、メモリには16GBのDDR4、OSにはWindows 10神州網信政府版を搭載。MicrosoftのOfficeやAutodeskのAutoCAD、Photoshopといったソフトウェアが問題なく動作しているという。

 SoCのため多くの機能を集約しているものの、オーディオやLANなどは集約していないとみられ、コンパニオンチップとなる「ZX-200」により実装すると思われる。

展示会でのデモ機