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上海兆芯、最大8コアでDDR4をサポートしたx86互換CPU「ZX-D」

~IntelやAMDのメインストリームに匹敵する性能

 上海兆芯集成電路有限公司は17日(現地時間)、新世代のx86互換CPU「ZX-D」シリーズがテープアウトしたと発表した。

 上海兆芯はVIAやCentaur Technologyの流れを汲むx86互換CPUを開発している中国企業。ZX-Dのテープアウトについて、同社の傅城副社長が中国で開かれた半導体に関する国際会議「Semicon China 2017」で発表した。

 ZX-Dは現在同社が展開している8コアCPU「ZX-C」シリーズの後継モデル。アーキテクチャを一新したとされており、中国国内で開発されたCPUとしては初めてDDR4をサポートするほか、DDR4メモリコントローラとビデオ機能を1チップに集約。性能面では現在のメインストリームのIntelやAMD製プロセッサに匹敵するという。

 このほか、4MBのキャッシュメモリの内蔵、64bit命令のサポート、SSE4.2/AVX/AVX2命令の対応、CPU仮想化技術、および中国が策定した暗号化技術「SM3」および「SMS4」のサポートが謳われている。コア数は4コアまたは8コア。