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ASUS、Coffee Lake対応Z370マザーを9機種発表。ゲーミング入門者向けの「TUF GAMING」を新投入

 ASUSは10月5日、Intelの第8世代Coreプロセッサ“Coffee Lake”対応の新チップセット「Z370」搭載マザーボードを9種発表した。

 グローバルでは本日がCoffee Lakeの発売日だが、日本国内での発売は11月以降と言われている(第8世代Coreプロセッサ“Coffee Lake-S”が日本で10月5日に発売されないワケ参照)。そのため、ASUSは今回発表した製品について、Coffee Lakeの日本での発売時期にあわせて販売するとしている。

 製品ラインナップは、オーバークロッカー/ゲーマー向けの「ROG MAXIMUS」、ゲーミング向けのゲーミング向けの「ROG STRIX」、スタンダードタイプの「PRIME」、そしてゲーミング入門者向けの「TUF GAMING」の4つのシリーズからなり、このなかでもTUF GAMINGは新たなシリーズの製品となる。

 ASUSのTUFシリーズと言えば、MILスペックに準拠するなど高耐久性を重視した製品だったが、現時点ではゲーミング向けのTUF GAMINGしか発表されておらず、本来のTUFシリーズのマザーボードが発売されるかは不明だ。なお、TUF GAMINGではTUFシリーズの特徴と言える高耐久部品やアドレスRGBヘッダーは引き継がれているものの、TUFシリーズの特徴である基板を覆う「TUF Thermal Armor」や温度監視などを行なう「TUF Ice」は実装されていない。

 各シリーズのラインナップは下記のとおり。

ROG MAXIMUSシリーズ

 オーバークロッカー/ゲーマー向けの「ROG MAXIMUS」シリーズは、以下の4製品を用意する。

MAXIMUS X FORMULA

MAXIMUS X FORMULA
【表】MAXIMUS X FORMULAのスペック
MAXIMUS X FORMULA
フォームファクタATX
ソケットLGA1151
対応CPUCore i7/i5/i3、Pentium、Celeron
チップセットZ370
メモリスロットDDR4×4(最大64GB)※対応クロック未定
拡張スロットPCIe 3.0 x16×2(x16/1またはx8/x8)、PCIe 3.0 x4(x16形状)、PCIe 3.0 x1×3
ストレージM.2×2、SATA 6Gbps×4
無線機能未定
オーディオ機能未定
VRM未定
バックパネルインターフェイスUSB 3.1×2(1基はType-C)、USB 3.0×4、USB 2.0×4、DisplayPort、HDMI、Gigabit Ethernet、音声入出力
価格未定

MAXIMUS X APEX

MAXIMUS X APEX
【表】MAXIMUS X APEXのスペック
MAXIMUS X APEX
フォームファクタATX
ソケットLGA1151
対応CPUCore i7/i5/i3、Pentium、Celeron
チップセットZ370
メモリスロットDDR4-4266×2(最大32GB)
拡張スロットPCIe 3.0 x16×4、PCIe 3.0 x1×2
ストレージM.2×2、SATA 6Gbps×4
無線機能-
オーディオ機能ROG SupremeFX S1220A
VRMDigi+VRM
バックパネルインターフェイスUSB 3.1×2(1基はType-C)、USB 3.0×6、5G LAN、Gigabit Ethernet、音声入出力など
店頭予想価格45,000円前後

MAXIMUS X HERO(Wi-Fi AC)

MAXIMUS X HERO(Wi-Fi AC)
【表】MAXIMUS X HERO(Wi-Fi AC)のスペック
MAXIMUS X HERO(Wi-Fi AC)
フォームファクタATX
ソケットLGA1151
対応CPUCore i7/i5/i3、Pentium、Celeron
チップセットZ370
メモリスロットDDR4-4133×4(最大64GB)
拡張スロットPCIe 3.0 x16×2(x16/1またはx8/x8)、PCIe 3.0 x4(x16形状)、PCIe 3.0 x1×3
ストレージM.2×2、SATA 6Gbps×6
無線機能IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.2
オーディオ機能ROG SupremeFX S1220A
VRMDigi+VRM
バックパネルインターフェイスUSB 3.1×2(1基はType-C)、USB 3.0×4、USB 2.0×2、DisplayPort、HDMI、Gigabit Ethernet、音声入出力
店頭予想価格41,000円前後

 FORMULAとAPEXの間に位置する製品として、「MAXIMUS X CODE」も発表されているが、スペックの情報が出ていないため、製品写真のみ掲載する。

MAXIMUS X CODE

 また、これまでROG MAXIMUSシリーズの最上位に位置していた“EXTREME”については今のところ発表がない。

ROG STRIXシリーズ

 ゲーミング向けのROG STRIXシリーズ、ATX/microATX/Mini-ITXの3種類のフォームファクタごとに製品を用意する。

ROG STRIX Z370-F GAMING

ROG STRIX Z370-F GAMING
【表】ROG STRIX Z370-F GAMINGのスペック
ROG STRIX Z370-F GAMING
フォームファクタATX
ソケットLGA1151
対応CPUCore i7/i5/i3、Pentium、Celeron
チップセットZ370
メモリスロットDDR4-4000×4(最大64GB)
拡張スロットPCIe 3.0 x16×2(x16/1またはx8/x8)、PCIe 3.0 x4(x16形状)、PCIe 3.0 x1×4
ストレージM.2×2、SATA 6Gbps×6
無線機能-
オーディオ機能ROG SupremeFX S1220A
VRMDigi+VRM
バックパネルインターフェイスUSB 3.1×2(1基はType-C)、USB 3.0×2、USB 2.0×2、DisplayPort、HDMI、DVI-D、Gigabit Ethernet、音声入出力
店頭予想価格28,000円前後

ROG STRIX Z370-G GAMING

ROG STRIX Z370-G GAMING
【表】ROG STRIX Z370-G GAMINGのスペック
ROG STRIX Z370-G GAMING
フォームファクタmicroATX
ソケットLGA1151
対応CPUCore i7/i5/i3、Pentium、Celeron
チップセットZ370
メモリスロットDDR4-4000×4(最大64GB)
拡張スロットPCIe 3.0 x16×2(x16/1またはx8/x8)、PCIe 3.0 x1×2
ストレージM.2×2、SATA 6Gbps×6
無線機能-
オーディオ機能ROG SupremeFX S1220A
VRMDigi+VRM
バックパネルインターフェイスUSB 3.1×2、USB 3.0×4、USB 2.0×2、PS/2、DisplayPort、HDMI、Gigabit Ethernet、音声入出力
店頭予想価格26,000円前後

STRIX Z370-I GAMING

STRIX Z370-I GAMING
【表】ROG STRIX Z370-I GAMINGのスペック
ROG STRIX Z370-I GAMING
フォームファクタMini-ITX
ソケットLGA1151
対応CPUCore i7/i5/i3、Pentium、Celeron
チップセットZ370
メモリスロットDDR4-4333×2(最大32GB)
拡張スロットPCIe 3.0 x16×1
ストレージM.2×2、SATA 6Gbps×4
無線機能IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.2
オーディオ機能ROG SupremeFX S1220A
VRMDigi+VRM
バックパネルインターフェイスUSB 3.1 Type-C、USB 3.0×3、USB 2.0×4、DisplayPort、HDMI、Gigabit Ethernet、音声入出力
店頭予想価格31,000円前後

PRIMEシリーズ

 スタンダードタイプの「PRIME」シリーズは、現時点ではATXフォームファクタの「PRIME Z370-A」のみ発表されている。

PRIME Z370-A

PRIME Z370-A
【表】PRIME Z370-Aのスペック
PRIME Z370-A
フォームファクタATX
ソケットLGA1151
対応CPUCore i7/i5/i3、Pentium、Celeron
チップセットZ370
メモリスロットDDR4-4000×4(最大64GB)
拡張スロットPCIe 3.0 x16×2(x16/1またはx8/x8)、PCIe 3.0 x4(x16形状)、PCIe 3.0 x1×4
ストレージM.2×2、SATA 6Gbps×6
無線機能-
オーディオ機能Realtek S1220A
VRMDigi+VRM 8+2フェーズ
バックパネルインターフェイスUSB 3.1×2(1基はType-C)、USB 3.0×2、USB 2.0×2、DisplayPort、HDMI、DVI-D、Gigabit Ethernet、音声入出力
店頭予想価格27,000円前後

TUF GAMINGシリーズ

 今回新たに登場した「TUF GAMING」シリーズは、従来のTUFシリーズの高耐久性をゲーミング向けに持ち込んだ製品となる。ASUSでは本シリーズをゲーミング入門者向けとして、ほかのゲーミングモデルとの差別化を図っている。

TUF Z370-PLUS GAMING

TUF Z370-PLUS GAMING
【表】TUF Z370-PLUS GAMING
TUF Z370-PLUS GAMING
フォームファクタATX
ソケットLGA1151
対応CPUCore i7/i5/i3、Pentium、Celeron
チップセットZ370
メモリスロットDDR4-4000×4(最大64GB)
拡張スロットPCIe 3.0 x16×1、PCIe 3.0 x4(x16形状)、PCIe 3.0 x1×4
ストレージM.2×2、SATA 6Gbps×6
無線機能-
オーディオ機能Realtek ALC887
VRMDigi+VRM
バックパネルインターフェイスUSB 3.1×2、USB 3.0×3(1基はType-C)、USB 2.0×2、HDMI、DVI-D、Gigabit Ethernet、音声入出力
店頭予想価格22,000円前後

X299で実装された機能をZ370マザーボードで採用

 ASUSはZ370チップセット搭載マザーボードの新機能として、メモリ動作の安定化を図る「OptiMem」技術を投入。メモリの性能を引き出す従来の「T-Topology」に加え、OptiMemによってCPUとメモリ間の信号の均整を取ることができ、高クロックでの安定性向上と、高クロック動作を実現できるという。

OptiMem

 このほか、LGA2066対応の同社製X299マザーボードにて採用されたアドレスを指定できるRGB LEDのピンヘッダ、M.2 SSDを冷却するための取り外し可能なヒートシンク、VRMを冷却するための「ASUS FAN Holder」に一部モデルが対応。前世代のZ270にはない特徴が継承されている。

アドレス指定可能なLEDのピンヘッダ
M.2を冷却するヒートシンク
VRMを冷却するASUS FAN Holder