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マウス飯山工場で親子パソコン組み立て教室が開催

~工場の生産ラインを活用、部品のピッキングから組み立てまで完全サポート

 マウスコンピューターは7月29日、長野県飯山市にある同社の飯山工場において、「2017年度 親子パソコン組立教室」を実施した。

 抽選で選ばれた小学6年生を対象とした、PCの組み立て教室。開催は今回で8回目。合計で30組60名の児童と保護者が参加した。

 本イベントは、夏休み期間にあたるこの時期、毎年恒例で開催されている。あらかじめ購入したデスクトップ、もしくはノートPCを、マウスコンピューターの飯山工場で自ら組み立てる体験ができる。

 教室として使ったのは、製品の生産に使われている組み立てライン。授業の内容は、1時間目「工場見学と部品集め」(組み立て部品のピッキング)、2時間目「親子トライアル」(組み立て練習)、3時間目「パソコン組み立て」という立て付けとなっている。実際に製造ラインで授業を行なうのは、昨年(2016年)に引き続いて2回目。授業ではマウスコンピューターの従業員が「先生」となって、一組につき一人が専任で、参加者の作業に助言や補助を行なった。

 同社の小松永門社長は、本イベントの開校式で参加した児童に向けて「自分だけのPCを、自分の手で作ることで、PCの仕組みを理解し、またその面白さに触れて、好きになってほしい」と挨拶。

 来賓として参加した飯山市長の足立正則氏は「当市ではすべてのものがネットに繋がる時代の到来に合わせてICT教育を推進している」と同市の取り組みについて話し、参加児童に向けては、実際にPCを組み立ててみる体験を通して「PCがどのような仕組みで動いているのかを理解してほしい」と呼びかけていた。

 工場見学の際、内部を巡る各設備の紹介と並行して、3時間目に組み上げるPCの部品を手元に集める「ピッキング」を実施した。参加者には自分が購入したPCの構成が記載されている「構成表」が渡されており、ピッキング作業所で構成表に印刷されたバーコードを読み取ると、棚の中から該当するパーツが置いてある場所のランプが光るので、点灯したランプに従って自分のパーツを箱に集めるというものだ。

会場の様子
当日のカリキュラム
小松永門社長
飯山市の足立正則市長
1時間目は参加者を3グループに分けて平行で進行した
工場見学やピッキングはローテーションで実施
集合写真
工場内の各設備を紹介
実際に稼働している機能検査設備
実際にPCを組み上げる前に、主要なPCパーツの説明を実施
各パーツの役割や機能を丁寧に解説していた
各パーツの役割を図で説明
端子部に触れないこと、配線類を傷つけないことについて繰り返し注意喚起していた
主要なパーツの機能と取扱い方についての説明の一例
CPUクーラーの例
グリスの塗り方
無線LANの例
アンテナは取り付けが難しいパーツのひとつ
工具類の扱い方
刃物であるニッパーにの取扱いついては特に注意するよう呼びかけていた
ピッキング作業所では購入したPCのパーツをの引取を行なう
パーツに触れる際には必ず静電気防止手袋を着用する
ランプが光った場所のパーツをピックアップしていく
ピッキング中の様子
製品生産の時に使われているピッキング棚

 親子トライアルは、練習用のノートPCで、本番の組み立ての際に必ず行なう「コネクタ」、「メモリ」、「ヒートシンク」、「裏蓋」の取り付けと、「ネジ締め」を実践的に練習する内容。組み立ての速さと親子の連携を競うトライアル競技という位置付けにもなっており、1位から7位までの親子には、それぞれ賞品が進呈された。入賞を逃した参加者にも参加賞が配られた。

親子トライアルの作業台。練習用のノートPCが置かれていた
トライアル前にパーツを確認
パーツや各部位について児童に説明している様子の保護者も
トライアルと組み立てについてはマウスコンピューターの社員が指導にあたった
児童は真剣な面持ちで作業にあたっていた
保護者が児童の作業を補助するところも
トライアル参加者に贈られた賞品

 実際の組み立てでは、それぞれが購入した製品ごとに用意された手順書に従ってPCを組んでいく。参加者それぞれ、購入した製品は別なので、完成までにかかる時間はまちまちだったが、購入したPCも水冷のゲーミングPCからノートPCまでバリエーション豊かであり、いずれの親子も、保護者が子どもの作業をサポートする形で作業を進めていた。不明な点について質問があると、先生役のマウスコンピューターの社員が説明し、細かいネジ締めなど作業を行なう際には実際にやってみせて、コツを教える場面もあった。

 組み立ての所要時間として最終的には2時間程度で全員が無事にPCを組み上げ、本日のすべてのカリキュラムを修了した証として「修了証」を受け取り、帰途についていた。

 今回の授業でノートPCを組んだ一組の親子に参加してみての感想を伺ったところ、保護者は応募の動機として「PCの扱いは将来的に必要なスキルだと思うので、小学生のうちからPCを使うことに慣れてほしくて、この機会に参加することにしました。今回購入したPCは、高校生くらいまでは使ってほしいです」と話した。児童は、今回組んだPCの用途の1つとして「プログラミングの勉強」を挙げており、MESHのようなブロック型のプログラミングツールから勉強を始めたい、と意気込みを述べていた。

作業台に設置されたディスプレイで作業手順を確認できる
ここではノートPCの組み立て順を追う。メモリを取り付けているところ
マザーボードをネジで固定しているところ
アンテナは細かい作業が必要で取り付けが難しいため、補助が入った
ストレージの取り付け
クーラーの取り付け
裏蓋のネジ止め
バッテリの取り付け
認証シール類も自分の手で貼る
起動確認をして作業完了
作業が完了した参加者から修了証をもらい自由解散する
完成したPCは、梱包して自宅に発送できた
DAIVやG-Tuneなどハイエンドマシンを選んだ参加者も多く、水冷マシンも数台あった
水冷マシンは無事一発で起動
小松社長は組み立て作業中、終始各親子の作業台を巡回していた

 イベント終了後、小松社長に今回の組み立て開催の所感を伺った。

 「今年もたくさんの応募をいただきました。盛況のうちに無事終えることができ、感謝しています。笑顔で帰られる子どもたちの顔も見ることができたのが何よりうれしいですね。ものづくりの1つの成功体験にできたのなら幸いです。自分で選んだPCを保護者の方と一緒に作った経験が、この夏休みの思い出になればいいな、と思います」。