ファーウェイ・ジャパン(華為技術日本株式会社)は7月4日、13型モバイルノート「MateBook X」および12型2in1「MateBook E」を発表した。
それぞれの仕様については以下の記事を参照されたい。
今回の発表に伴い、同日都内にて製品発表会が開催され、同社端末統括部 プロダクトソリューション統括部 本部長の楊勇(ヤン・ヨン)氏らが登壇し、新製品の説明を行なった。
これからのノートPCにはイノベーションが必要
ファーウェイ・ジャパン 端末統括部 プロダクトソリューション統括部 本部長の楊勇(ヤン・ヨン)氏 ヤン氏は、世界的に従来型のノートPCの出荷が大幅に落ち込んでいる理由として、各社が研究よりも価格競争に力を入れ“イノベーション”を起こそうとしなくなったためであると断言。重く、格好悪く、駆動時間が短く、そして革新性がないこと、さらにサウンド能力も貧弱であることなどがユーザーから支持を得られていない原因という。
ただし、ウルトラスリムノートや2in1といった新しい市場が徐々に勃興しており、調査会社IDCによれば、2020年には出荷台数ベースで従来型クラムシェルはウルトラスリムと2in1に抜かれるとの予測が出ていることから、ユーザーのニーズに合ったノートPCを投入することが重要であると説く。
同氏は現在の市場はスマートフォンを筆頭とするスマートモビリティの時代に突入しており、あらゆるシーンに対応するトータルソリューションが必要であると訴え、新しいMateBookシリーズがこれまで同社がスマートフォンとタブレットの開発で培ってきたさまざまな技術を投入したイノベーションをもたらす製品であるとアピールした。
従来型ノートPCと異なり、ウルトラスリムや2in1市場は徐々に盛り上がっている 2016年度における世界の開発費投入ランキング。Huaweiは8位の83.58億ユーロとなっている 発表会には、インテル株式会社 執行役員 マーケティング本部 本部長 兼 北アジア マーケティング ディレクターの山本専氏、Dolby Japan株式会社 代表取締役社長の大沢幸弘氏、日本マイクロソフト株式会社 OEM統括本部 マーケティング部 部長の河野万邦氏らも駆け付け、MateBookの魅力を語った。
インテルの山本氏はMateBookが新しいCore iプロセッサを搭載することで、飛躍的な性能向上が行なわれていると説明。とくに5年前のプロセッサと比べればマルチタスク性能は9倍に、バッテリ駆動時間も延び映画を4本続けて視聴できるとした Dolby Japanの大沢氏は、Huaweiと共同でサウンドシステムを開発することで、今までのノートPCでは考えられないような音声出力が行なえるようになったという。ノートPCでは世界初という立体音響技術「Dolby ATMOS」もサポートしている 日本マイクロソフトの河野万邦氏はCreators Updateとの連携を説明 MateBookの説明はフリーアナウンサーの皆藤慎太郎氏が行なった MateBook Xのアピールポイント。A4用紙よりもコンパクトな大きさ 金属筐体の表面処理はスマートフォンP10などと同じサンドブラスト処理が施されている スマートフォンで使われているダイヤモンドカットを採用 MateBook Xの厚みはMacBook Pro 13の14.9mmに対して、12.5mmとなっている 重量もMacBook Pro 13よりも24%軽量な1.05kg MateBook Xはファンレス設計を採用。航空宇宙グレードの放熱素材を使用することで効率的な冷却実現する「スペース・クーリング・テクノロジー」を搭載している 2,160×1,440ドットの解像度で3:2の画面比。Corning Gorilla Glassによる高強度なガラスを採用 電源スイッチに指紋認証センサーを実装することで、電源を押すと同時にログインも済ませてデスクトップを表示できる スリープから1.9秒で復帰、電源オフの状態でも9秒で起動可能という オプションの「MateDock 2」はHDMI、ミニD-Sub15ピン、USB Type-A、USB Type-Cを提供するドック キーボードカバーが前モデルのMateBookから強化され、無段階調整可能に。160度まで倒すこともできる キーボードカバーとの設置面は磁力が強化されただけでなく、ポゴピンの数が減ったことでより着脱しやすくなった Dolby Audio Premiumに対応するスピーカーを搭載 本体色はチタニアムグレーとシャンパンゴールドの2色 MateDock 2は7,300円、MatePenの価格は7,800円で8月中に発売予定 ゲストとしてタレントの乙葉さんが登場
今回の発表会のゲストに女性タレントとして活躍する乙葉さんが登場。七夕が近いということで浴衣姿を披露した。乙葉さんは事前にMateBook XとMateBook Eを家庭で使用していたとのことで、Xでは臨場感の高いサウンドの姿に驚かされたとのこと。Eについては持ち運びのしやすさなどから家族で楽しんだり、現在勉強中という英語の学習に役立たせているとした。
以下、会場に展示されていた実機の写真を掲載している。