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Apple、VR対応の次期macOS「High Sierra」を今秋提供

~新ファイルシステム採用、外部GPUボックス対応

macOS High Sierra

 米Appleは5日(現地時間)、WWDC 2017にて次期macOS「High Sierra」を発表した。本日より開発者向けベータ、6月後半にパブリックベータを公開し、今秋より無償アップグレードを提供する。対応ハードウェアは2009年以降のMacBook、iMacおよび2010年以降のMacBook Air、MacBook Pro、Mac mini、Mac Pro

 大きな改善点として、30年にわたり利用されてきたファイルシステム「HFS」を刷新し、APFS(Apple File System)を導入。最新のストレージに対応し、データ構造は64bit化。特にファイルコピーが高速化され、デモでは大きなサイズの動画ファイルを瞬時にコピーできる様子が披露された。HFSとの下位互換性も保つ。

 グラフィックスAPIの「Metal」も「Metal 2」へと進化し、機械学習やVRへの対応を盛り込んだほか、Thunderbolt 3による外部GPUに対応。これに併せて、Radeon RX 580搭載の外付けGPUボックスも提供し、ノートPCでも高度なグラフィックスや機械学習処理を行なえるようになる。また、Steam VR、Unity、Unreal Engineへの対応も表明された。

外付けGPUボックスに対応

 このほか、Safariの高速化、動画の自動再生ブロック、インテリジェントな追跡防止、機械学習によるプライバシー保護や、Mailの保存容量35%削減、Photoの検索・編集強化など標準搭載アプリも強化されている。