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AMD、古いGPUの買い替えを促進させる「Radeon RX 500」シリーズ
2017年4月18日 22:00
米AMDは18日(現地時間)、Polarisアーキテクチャを採用した第2世代製品「Radeon RX 500」シリーズ4製品を発表した。
2016年に投入したPolarisアーキテクチャを踏襲しつつ、動作クロックの向上による性能改善などが図られ、“Polaris Enhanced”という位置づけとなっている。AMDでは、2年以上前の古いGPUの買い替えや、CPU内蔵GPUからのアップグレードに好適としている。
スイートスポットにあたるRX 580とRX 570は、それぞれRX 480/RX 470の後継となる。旧製品との違いは下表のとおりで、少しずつブラッシュアップしていることがわかる。ただRX 580はRX 480と比較して性能向上した分、消費電力も向上しており、この点は注意する必要があるだろう。
製品名 | Radeon RX 580 | Radeon RX 480 | Radeon RX 570 | Radeon RX 470 |
---|---|---|---|---|
製造プロセス | 14nm FinFET | |||
ダイサイズ | 232平方mm | |||
コンピュートユニット | 36基 | 32基 | ||
ストリームプロセッサ | 2,304基 | 2,048基 | ||
ベースクロック | 1,257MHz | 1,120MHz | 1,168MHz | 926MHz |
Boostクロック | 1,340MHz | 1,266MHz | 1,244MHz | 1,206MHz |
ピーク演算性能 | 6.17TFLOPS | 5.8TFLOPS | 5.1TFLOPS | 4.9TFLOPS |
テクスチャユニット | 144基 | 128基 | ||
ROP | 32基 | 32基 | ||
メモリ容量 | 8GB | 4GB | ||
メモリバンド幅 | 256bit | |||
メモリ種類 | GDDR5 | |||
メモリバス幅 | 256GB/s | 224GB/s以上 | 224GB/s | 211.2GB/s |
メモリクロック | 8Gbps | 7Gbps以上 | 7Gbps | 6.6Gbps |
ボード消費電力 | 185W | 150W |
エントリー向けにはRX 560とRX 550を用意する。RX 560はRX 460でダイの一部が無効になっていた部分を有効にしたバージョンで、フルスペックPolaris 11となる。一方でRX 550は新設計のダイを採用した製品となる。
製品名 | Radeon RX 560 | Radeon RX 460 | Radeon RX 550 |
---|---|---|---|
製造プロセス | 14nm FinFET | ||
ダイサイズ | 124平方mm | 101平方mm | |
コンピュートユニット | 16基 | 14基 | 8基 |
ストリームプロセッサ | 1,024基 | 896基 | 512基 |
ベースクロック | 1,175MHz | 1,090MHz | 1,100MHz |
Boostクロック | 1,275MHz | 1,200MHz | 1,183MHz |
ピーク演算性能 | 2.67TFLOPS | 2.2TFLOPS | 1.2TFLOPS |
テクスチャユニット | 64基 | 56基 | 32基 |
ROP | 16基 | ||
メモリ容量 | 4GB | 4GB | 2GB |
メモリバンド幅 | 128bit | ||
メモリ種類 | GDDR5 | ||
メモリバス幅 | 112GB/s | ||
メモリクロック | 7Gbps | ||
ボード消費電力 | 75W | 75W未満 | 50W |
いずれもDirectX 12やVulkanのゲームに最適化されているほか、FreeSyncやReLive、Chill、HEVC H.265の4Kデコードといった技術をサポートする。
日本国内での発売日は、RX 580/570が本日4月18日、RX 560が5月上旬、RX 550が4月20日となっている。国内価格についてはAMDが公表していないが、グローバルでの希望小売価格は、RX 580の8GB版が229ドル、4GB版が199ドル、RX 570の4GB版が169ドル、RX 560の2GB版が99ドル、RX 550の2GB版が79ドルとされている。