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SIMにシールを貼るだけで電波の届かないところでも携帯で支払いできる技術

~ビル・ゲイツ財団も支援

 ケンブリッジ大学は、電波の届かないところでも携帯電話による支払いを可能にする技術「DigiTally」を開発した。

 ビル・ゲイツ氏が創設した慈善団体であるビル&メリンダ・ゲイツ財団の呼びかけに応じ、携帯電話による支払いの手軽さと便利さを、スマートフォンが普及しておらず電波状況も芳しくない途上国にももたらすべく開発された。

 ユーザーは自分の携帯電話のSIMカードに専用のシールを貼ることでSIMのセキュリティを活用した支払い技術であるDigiTallyを利用できる。ユーザーは、前もってDigiTallyのディポジットに入金をしておき、支払いの際はPINコードで認証した上で、支払う側がアプリ上から金額を入力し、表示される8桁のコードを支払われる側の携帯電話で入力するだけ。この時点ではネットワークは不要で、通信が利用可能になった時点で決済が完了する。

 DigiTallyは、SIMにシールを貼ることなく、スマートフォンアプリとしても実装可能。また、同技術はパブリックドメインとして公開されるため、ネットワーク業者でなくとも携帯電話による支払いを導入できるとしている。