やじうまミニレビュー

純白の雪色モデル「HHKB Professional HYBRID Type-S 雪」を実機写真でチェック

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HHKB Professional HYBRID Type-S 雪

 株式会社PFUは、フラグシップキーボード「HHKB Professional HYBRID Type-S」の新色となる「HHKB Professional HYBRID Type-S 雪」を発売した。直販価格は3万6,580円。今回、発売に先立ってサンプルをお送りいただいたので、実機写真とともに紹介したい。

 同社では2021年10月に、HHKBシリーズ25周年を記念した数量限定モデルとして「HHKB Professional HYBRID Type-S 雪」(以下2021年雪モデル)を発売。25周年記念デザインのキートップなども付属していたが、何より特徴的なのは、その名の通り「雪」のように真っ白な筐体カラーだった。

 ユーザーからは好評で、再販を求める声も多かったという雪モデルだが、25周年記念モデルの発売から1年を経て、ついに通常モデルとして選べるようになった。既存の墨や白モデルは引き続き販売されるため、Professional HYBRID Type-Sについては今後3色が展開されるかたちだ。

パッケージは2021年雪モデルと同様に白色仕様
付属品は取扱説明書をはじめとした紙類と、動作確認用の単3形乾電池2本。2021年雪モデルでは、25周年記念キートップの付属にともない、交換用キートップと工具を添付していたが、これらは当然今回は入っていない。
本体。その名の通り、雪のような白色が特徴

 筐体カラーは25周年記念モデルから変わらない。一方で大きな変更点として、刻印モデルにおいてキー印字デザインが刷新された点が挙げられる。これまではキートップの左上に文字が配置されており、一般的なキー印字から、かな表記を取り除いたデザインだった。これは2021年雪モデルも同様だ。

 一方、今回の新たな雪モデルでは、キートップの中央に文字を配置するデザインへと刷新。フォントもやや細めている。また、Shiftキーなどの特殊キーについても、キーボードの中心から左右それぞれの外側、かつ各キーの下側に小さく印字している。さらに、Fnキー併用時の機能を示す側面印字を含め、ほぼすべて小文字で刻印されている。

新デザインのキートップ印字。中央配置で、フォントも細くなり、シンプルになった印象だ
左側の特殊キーは、左下に文字が刻印される。白モデルと異なり、特殊キーも含めて色が統一される
右側の特殊キーは逆に、右下に文字が刻印される。無刻印モデルでは、Escキー上とBackSpaceキー上のモデル名も刻まれない
Fnキー使用時の機能を示す側面刻印を含め、ほぼすべて小文字のみでの表記となった

 2021年雪モデルと比べると、キー印字が変わっただけとも言えるが、これによる印象の変化は大きい。すっきりとした見た目となり、ぐっとモダンなデザインに感じられる。なお、今回お送りいただいたのは日本語配列の刻印モデルだったが、無刻印モデルであればキートップだけでなく、筐体左上と右上のモデル名も刻まれなくなる。真の純白キーボードが欲しいという方はこちらを選ぶとよいだろう。

 機能面や筐体の機構については現行のHHKB Professional HYBRID Type-Sと共通。静電容量無接点スイッチによる良質なキータッチや、USB Type-C有線/Bluetooth接続への両対応のほか、キー入れ替えなどを行なえるDIPスイッチも備えている。

背面。向かって左が電源スイッチ、右が有線接続/給電用のUSB Type-Cポート
裏面にはキー入れ替えなどが行なえるDIPスイッチも備える
チルトレッグは2段階の高さがあり、非使用時とあわせて3段階の角度調整ができる
単3形乾電池2本かUSBバスパワーで動作する。バッテリ劣化の心配がなく、無線でも使えるキーボードでありながら長く使える

 そのほかオプション品として、今回の雪モデルで採用されているキートップの単体販売を開始される。HHKB Professionalシリーズであれば装着できるので、墨や白モデルと新しいキートップを組み合わせることも可能となっている。

 限定カラーの復活とキー印字の変更でぐっと外観の印象の変わった今回のHHKB Professional HYBRID Type-S 雪。昨今はPC本体やマウス、キーボードなどの周辺機器においても、白色が選べる製品は増えており、そういったデバイスと組み合わせることで、より統一感のあるデスク環境も構築できるだろう。