PC短評
34,000円で8GBメモリ+256GB SSD搭載の14.1型フルHDノート「CHUWI HeroBook Pro」
2020年4月3日 06:00
CHUWIの「HeroBook Pro」は、2020年1月よりAmazon.co.jpで販売されている14.1型ノートPCだ。実売価格は34,000円前後となっている。
本機の特徴は、なんと言っても安価ながら1,920×1,080ドット表示対応の14.1型IPS液晶を搭載している点だろう。高解像度で作業効率が向上するほか、広視野角を実現しており、作業していてストレスに感じることはまったくない。
CPUにはGemini Lake世代のCeleron N4000を採用している。このプロセッサは2コア止まりなので、マルチコアの絶対性能という点では低いのだが、最大2.6GHzで動作するため、思いのほかサクサク動作する。PCMark 10でも、4コアのAtom x7-E3950(Apollo Lakeだが)を搭載した4K対応ノート「LapBook Plus」より優れた値を示した。また、メモリは8GB、ストレージは256GB SATA SSDと、十分な実用性を確保している。
キーボードは英語配列で、公称キーキャップサイズは17mm、キー間隔は3mmとなっており、キーピッチは実測で約20.5mmと、標準キーピッチである19mmよりもわずかに大きいが、目くじらを立てるほどの操作性の違いはなかった。強いて言うなら、ファンクションキーはFnキーと併用しなければならない点と、右端がHome/End/Page Up/Page Downである点がネック。一方、タッチパッドは実測で125×78mmと大きく快適である。
先述のとおりSSDはSATAタイプで、M.2接続である。本体底面に交換用のカバーが用意されているため、ユーザーが自身で増設することも可能だ。また無線LANは2.4GHzのみ対応で電波のつかみが弱いので、若干注意したいところ。なお、製品紹介ではOffice搭載とされているが、これはOffice Onlineへのリンクを用意しているだけである。
インターフェイスはUSB 3.0、USB 2.0、microSDカードリーダ、Mini HDMI出力、音声入出力と、ほぼ必要最小限レベルだ。バッテリは38Whと大きくないが、省電力CPUのため公称で9時間以上の稼働が可能としている。実際に使っていてもバッテリの減りはかなり緩やかだった。なお、本体は薄いものの、重量は実測1.41kgで、家庭内の持ち運びがおもだろう。
突出した特徴がない製品だが、この価格帯でメモリ8GB+ストレージ256GBは立派の一言。低価格でもある程度の実用性を求めたいユーザーは選択肢に入れておいてかまわないだろう。
余談だが、同社はラインナップにおいて似た製品名が乱立しているので、ここで簡単に整理しておくことにしたい。
製品名 | HeroBook | HeroBook Pro | LapBook Pro | LapBook Plus | AeroBook | AeroBook Pro |
---|---|---|---|---|---|---|
CPU | Atom x5-E8000 | Celeron N4000 | Celeron N4100 | Atom x7-E3950 | Core m3-6Y30 | Core i5-6287U |
メモリ | 4GB | 8GB | ||||
ストレージ | 64GB+128GB | 256GB | ||||
液晶 | 14型フルHD | 15.6型4K | 13.3型フルHD | 15.6型4K | ||
無線LAN | IEEE 802.11b/n | IEEE 802.11ac | ||||
Amazon価格 | 26,500円 | 34,000円 | 38,500円 | 在庫切れ(過去価格は46,800円 | 49,500円 | -(Indiegogoでは54,584円から) |