西川和久の不定期コラム
M.2 3基に、USB4とOCuLinkも。拡張性オバケでコスパもいいミニPC「GMKtec K15」
2026年2月13日 06:05
GMKtecは、Core Ultra 5 125Uを搭載のミニPC「K15」を販売中だ。ベアボーンで5万6,799円、完成品で9万899円からとなっている。編集部から実機が送られてきたので、試用レポートをお届けしたい。
Core Ultra 5 125Uを搭載したミニPC!
去年(2025年)8月にCore Ultra 9 285H、そして32BのDeepSeekを標準搭載した同社の「EVO-T1」をご紹介した。
今回のK15は筐体そのままCore Ultra 5 125Uに乗せ替えたものとなる。もちろんM.2 2280 3基、OCuLink、2.5Gigabit Ethernet(GbE) 2基など基本スペックはそのまま。価格もベアボーンだと約5万5,500円程度と、今どきとしては結構安い。主な仕様は以下の通り。
| GMKtec「K15」試用機の仕様 | |
|---|---|
| プロセッサ | Core Ultra 5 125U(Pコア2基、Eコア8基、LP Eコア2基/12コア14スレッド、クロック最大 4.3GHz、キャッシュ 12MB、NPU 最大11TOPS) |
| メモリ | 32GB(16GB DDR5-5600 2基、最大96GB) |
| ストレージ | M.2 2280 SSD 1TB(PCIe 4.0 3基/2つ空き) |
| OS | Windows 11 Pro(24H2) |
| グラフィックス | Intel Graphics(4コア)/HDMI2.1、DisplayPort、USB Type-C 2基 |
| ネットワーク | 2.5GbE 2基、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
| インターフェイス | 前面: USB 3.2 Gen 2x2 Type-C(USB PD 100W入力、DisplayPort Alt Mode)、USB 3.2 Gen 2 3基、3.5mm音声入出力 背面: USB4(USB PD 100W入力、DisplayPort Alt Mode)、USB 2.0 2基、OcuLink 1基 |
| サイズ/重量 | 154×151×73.6mm、約877g |
| 価格 | 10万9,499円(32GB/1TB)、9万899円(16GB/1TB)、 5万6,799円(ベアボーン) |
プロセッサはMeteor LakeのCore Ultra 5 125U。Pコア2基、Eコア8基、LP Eコア2基の計12コアの14スレッド。クロックは最大4.3GHz、キャッシュは12MB。最大11TOPSのNPUを内包している。
一見、EVO-T1のCore Ultra 9 285H(Arrow Lake)の下位SKUに見えるが、Arrow Lakeは2025年第1四半期に投入されたモデルであるのに対し、本製品のCore Ultra 5 125Uは2023年第4四半期でアーキテクチャは古い。Arrow LakeのCore Ultra 5もあるのだが、おそらく価格を抑えるため、あえてMeteor Lakeにしたのだろう。プロセッサによくある話だが、大幅にアーキテクチャが変わらない限り、1世代前後(リフレッシュ版も含む)は性能的に大差はない。
メモリは16GB DDR5-5600 2基の32GB。SO-DIMMスロット2基なので空きはなし、最大96GBまで対応する。ストレージはM.2 2280 SSD 1TB。M.2のスロットが3つあり、2つ空きだ。
OSはWindows 11 Pro(24H2)。今どきということもあり、25H2へWindows Updateして評価している。
グラフィックスはプロセッサ内蔵Intel Graphics(4コア)。出力としてHDMI 2.1、DisplayPort、USB Type-C 2基と4つ装備。4画面同時出力に対応する。
ネットワークは2.5GbE 2基、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2。そのほかのインターフェイスは、前面がUSB 3.2 Gen 2x2 Type-C(USB PD 100W入力、DisplayPort Alt Mode)、USB 3.2 Gen 2 3基、3.5mm音声入出力。背面がUSB4(USB PD 100W入力、DisplayPort Alt Mode)、USB 2.0 2基、OCuLink 1基。
PD 100W入力がある上に、USB4を搭載、加えてOCuLink……と、ストレージ同様、拡張性が高い。
サイズ154×151×73.6mm、重量約877g。価格は10万9,499円(32GB/1TB)、9万899円(16GB/1TB)、5万6,799円(ベアボーン)。円安+メモリ不足の中、なかなか財布に優しい設定になっている。
パフォーマンスは後半のベンチマークテストを参考にしていただきたいが、ゲームはGPU性能的に厳しいものの、一般的もしくはオフィス用途であれば十分。ゲームにしてもUSB4やOCuLinkで強力なGPUを接続という手もある。
筐体は、EVO-T1とほぼ同じ。コの字の金属部分がゴールドからシルバーに変わった程度。個人的にはこちらの方が好みか。サイズはiPhone 16 Proとの比較からも分かるように、ミニPCとしては少し大きめ。重量は実測で881g。右側面にゴム足があり縦置きにも対応する。
前面は、電源ボタンUSB 3.2 Gen 2 3基、USB 3.2 Gen 2x2 Type-C、3.5mm音声入出力。背面に電源入力、3.5mm音声入出力、HDMI出力、USB4、DisplayPort、OCuLink、USB 2.0、2.5GbE 2基を配置。相変わらず2.5GbE上にある“最初はLANケーブルを接続しないでください。~大規模なアップデートが始まり、デスクトップ画面に進むまでに時間がかかる……”と書かれたシールがあり、ちょっと痛々しい。
また扉の写真から分かるように、上部には[FAN-MODE]ボタンがある。これはパワーモードの切り替えではなく、ファン発光パターンの切り替え用となる。
付属品は、ACアダプタ(サイズ約132×55×32mm、重量405g、出力100W)、VESAマウンタ、HDMIケーブル。なお未確認だが仕様上は、このACアダプタがなくてもType-CがPD 100W入力に対応しているので、該当するアダプタがあればUSB Type-Cから電源供給可能となる。
BIOSの表示は[DEL]キーではなく、[ESC]キーなので要注意。MainのPower Mode SelectでQuiet、Balance(デフォルト)、Performanceを選択可能。ベンチマークテストはBalanceで行なった。
内部へのアクセスは、まずコの字型の金属製のパネルを足3つ外して撤去、左右側面にあるネジ2本を左右2セットを外すと簡単にケースが分離する。内部には16GBのSO-DIMMが2基が装着済みで、そして3つあるM.2 2280スロットに1TBがあり、2つ空きの状態だ。
ノイズは筐体に耳を近づけると少し聞こえるものの、少し離れれば分からない範囲。発熱は季節柄もあるだろうが、背面から出る排気は冷たいままだった。
Core Ultra 9 285Hには劣るものの十分なパフォーマンス
初期起動時、特にインストールされたアプリなどはなく、Windows 11 Pro(24H2)標準。Core Ultra 5/32GB/1TBなので普通に操作する分には全く問題なく作動する。
1TB M.2 2280 SSDは「TWSC TSC3AN1T0-F6Q10S」。ここよると、シーケンシャル3,358MB/s、シーケンシャルライト2,264 MB/s。CrystalDiskMarkのスコアもほぼそのまま(+α)出ている。C:ドライブのみの1パーティションで約952GB割り当てられ空き904GB。
2.5GbEはRealtek Gaming 2.5GbEが2つ、Wi-FiはRZ616 Wi-Fi 6E、BluetoothもRZ616。Core Ultra 5 125UはNPUを内蔵している関係で、タスクマネージャーにNPUの項目が増えている。
ベンチマークテストは、PCMark 10、PCMark 8、3DMark、Cinebench R23。3DMarkとCinebenchに関しては、Core Ultra 9 285H搭載GMKtec「EVO-T1」のスコアを併記した。さすがに1世代、そして3階級(Ultra 5/7/9)違うため差はあるものの、といって特別遅いわけでもないあたりがポイントとなるだろうか。
| PCMark 10 v2.3.2912 | |
|---|---|
| PCMark 10 Score | 6,445 |
| Essentials | 9,568 |
| App Start-up Score | 9,339 |
| Video Conferencing Score | 7,915 |
| Web Browsing Score | 11,850 |
| Productivity | 10,848 |
| Spreadsheets Score | 12,753 |
| Writing Score | 9,229 |
| Digital Content Creation | 6,998 |
| Photo Editing Score | 10,167 |
| Rendering and Visualization Score | 5,107 |
| Video Editing Score | 6,603 |
[Read]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 3552.404 MB/s [ 3387.8 IOPS] < 2358.78 us>
SEQ 1MiB (Q= 1, T= 1): 2417.955 MB/s [ 2305.9 IOPS] < 433.36 us>
RND 4KiB (Q= 32, T= 1): 642.802 MB/s [ 156934.1 IOPS] < 197.39 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 66.545 MB/s [ 16246.3 IOPS] < 61.45 us>
[Write]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 2699.344 MB/s [ 2574.3 IOPS] < 3101.59 us>
SEQ 1MiB (Q= 1, T= 1): 2425.296 MB/s [ 2312.9 IOPS] < 431.92 us>
RND 4KiB (Q= 32, T= 1): 497.628 MB/s [ 121491.2 IOPS] < 263.16 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 231.963 MB/s [ 56631.6 IOPS] < 17.55 us>
以上のようにGMKtec「K15」は、Core Ultra 5 125Uを搭載した少し大きめのミニPCだ。32GB/1TB、16GB/1TB、ベアボーンとあり、昨今価格急騰の中、比較的安価に購入可能。iGPUだとゲームは厳しいが、USB4やOCuLinkに強力なGPUを接続するという手段もある。
特に気になる部分もなく、安価で実用的なパフォーマンスを得られ、拡張性の高いミニPCを探しているユーザーに使ってほしい1台だ。



























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