西川和久の不定期コラム
「iPhone X」からHuaweiの「P20 Pro HW-01K」へ機種変!?
2018年8月30日 11:00
ある日、量販店のスマートフォンコーナーを眺めていると、Huaweiの「P20 Pro HW-01K」が8月末まで機種変更630円/月の文字に目が留まった。現在筆者はNTTドコモでiPhone X/64GBモデルを24回分割払い中の身であるものの、P20 Proはカメラが優秀なので前から欲しかったスマートフォンだ。悩んだ結果……。
じつは機種変630円/月どころか……
冒頭に書いたとおり、筆者はNTTドコモでiPhone X/64GBモデルを分割払い中だ。一括だと125,064円だが、24回分割払いした場合、5,211円/月。ただし24カ月、月々サポートで2,376円/月引かれ、実質2,835円/月(計68,040円)と、約半値で購入できる。
P20 Proは、P20も含め、本誌や他誌で触っており、カメラ性能が非常に良いことは知っていたものの、P20に関しては少し前に記事に書いたとおり、おサイフケータイ未対応で対象外。と言うのも個人的にモバイルSuicaが必須で、それを満たすにはiPhone XとP20、両方持ち歩かなければならず、かさばるためだ。
一方、P20 Proは、NTTドコモからP20 Pro HW-01Kで扱われ、デュアルSIMがシングルSIMになったり、グローバル版から劣っている部分もあるのだが、その代わりおサイフケータイ対応となっている。1台で先の条件を満たすことになる。
機種変更自体はiPhone X契約後、半年以上経っているため可能だが(半年未満は機種変できない)、問題は合計金額。iPhone Xの残を払いつつなので、通常だと約5千円ほど月額がアップする。年間で約6万円。これは決して小さい数字ではなく、躊躇するのに十分な金額だ。
そこに月額630円の文字が……。もし機種変更した場合、iPhone Xから月々サポートが外れ(対象が最新の1台のため)、P20 Pro側に付き、5,211円+630円=5,841円/月。現在iPhone Xの本体部分はもともと月額に含まれているので、2,376円+630円=3,006円/月のアップだ。「1カ月あたり約3千円のアップならまぁいいか……」と、ほとんど決めかけて店頭へ行ったところ、店員から「今なら0円/月です!」との話。つまり2,376円+0円=2,376円/月のアップ。これなら躊躇する必要もない(笑)。約1年後、iPhone Xの残りが終われば、0円になるわけだ。
念のため不必要な回線やサービスに加入しなければならないのか確認したところ、それはなし。いまの契約内容のまま移行できるという話だった。また筆者の場合、1つ前の2GB/月のプラン(現在は1GB/月か3GB/月になっているが3GB/月にした場合、旧プランの2GB/月より約千円アップする)だが、これについても問題ないとのことだった。
納得して契約。SIMの移行や確認に20分ほどかかると言われ、売り場を徘徊し、所定の時間に本体を受け取った。8月21日夕方のことである。もちろん説明に偽りはなく、聞いたままの内容になっていた。
販売開始から少し時間は経っているが、おさらいも含め、NTTドコモ「P20 Pro HW-01K」のおもな仕様は以下のとおり。筆者がメインでAndroid搭載機を使うのは、Xperia A SO-04E以来の約5年ぶりとなる。
NTTドコモ「P20 Pro HW-01K」の仕様 | |
---|---|
SoC | Kirin 970/オクタコアCPU(2.36GHz A73×4+1.8GHz A53×4)+i7コプロセッサ |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB |
OS | Android 8.1 |
ディスプレイ | 6.1型/有機EL/2,240×1,080ドット(18.7:9/408ppi) |
ネットワーク | IEEE 802.11ac対応、Bluetooth 4.2(SBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC、HWA(開発者向けオプションで確認)) |
SIM | Nano SIMカードスロット×1 |
インターフェイス | USB 3.1 Gen Type-C、NFC(おサイフケータイ/FeliCa対応) |
カメラ | 前面 F2.0約2,400万画素CMOS裏面照射型 背面 F1.8約4,000万/メイン+F1.6約2,000万/モノクロ+F2.4約800万/3倍画素CMOS裏面照射型 |
センサー | 加速度、環境光、近接、指紋認証、HALL、ジャイロ、コンパス |
サイズ/重量 | 約74×155×7.9mm(幅×奥行き×高さ)/約180g |
バッテリ | 3,900mAh、HUAWEI SuperCharge |
カラーバリエーション | ミッドナイトブルー、ブラック |
その他 | 防水:IPX7、防塵:IP6X、USB Type-Cハイレゾイヤフォン、クリアケース、USB Type-C/3.5mmイヤフォン変換アダプタ、USB Type-C microSDカードリーダ、イジェクトピン |
要点だけピックアップすると、SoCはAI対応のオクタコアKirin 970。画像処理だけでなく、音声認識などさまざまな局面で使われている。メモリは6GBと大容量、ストレージは128GB。ただしmicroSDカードには非対応だ。OSはAndroid 8.1。
ディスプレイは6.1型2,240×1,080ドットの有機EL。ネットワークは802.11ac対応、Bluetooth 4.2。SIMはNano SIM 1つ。この部分はグローバル版のDSDVから削られている。インターフェイスはUSB Type-Cと、NTTドコモ版の特徴であるおサイフケータイ/FeliCa対応NFC。残念ながら3.5mmイヤフォン端子はない。対応バンドは同社準拠となる。
筐体は、防水・防塵対応で、サイズ約74×155×7.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量約180g。カラーバリエーションはミッドナイトブルー、ブラックの2種類。
最大の特徴は、トリプルレンズ搭載のカメラだ。前面F2.0約2400万画素CMOS裏面照射型、背面F1.8約4000万/メイン+F1.6約2000万/モノクロ+F2.4約800万/3倍画素CMOS裏面照射型となる。もちろんLEICAのロゴも健在。レンズだけでなく、画像処理エンジンなども含め総合的にコラボしている。
カラーバリエーションはミッドナイトブルーとブラックの2種類ある。どちらにするか悩んだ結果、無難なブラックにした。筐体の質感はiPhone Xにはおよばないものの、ハイエンドらしい作りでなかなか綺麗だ。重量は実測で181g。iPhone Xが174gなので気持ち重い。写真からもわかるように厚みはほぼ同じ。コーナーのRな感じもそっくり。ただ幅が異なるので、持った時の印象はずいぶん違う。
前面はパネル中央上に顔認証にも対応した約2,400万画素前面カメラ、下に指紋センサー。ノッチはオン/オフできる。上左右は狭額縁だ。背面は右側にトリプルレンズ。右から3倍/カラー、標準/カラー、標準/モノクロ。また中央少し右寄りにNFCがある。右側面に音量±ボタンと電源ボタン。下側面にスピーカーとUSB Type-C。左側面にNano SIMカードスロット。上側面にはなにもないが、スピーカーが埋め込まれている。
Nano SIMカードスロットは、グローバル版はデュアルSIMだが、NTTドコモ版はシングルSIMへ変更されている。
付属品は、USB Type-Cハイレゾイヤフォン、USB Type-C microSDカードリーダ、クリアケース、USB Type-C/3.5mmイヤフォン変換アダプタ、イジェクトピン。充電に必要なUSB式ACアダプタとUSBケーブルは含まれないので注意が必要だ。
ただUSB Type-C microSDカードリーダが入っているのが不思議。本体がmicroSDカード非対応(グローバル版も)なのでつけたのだろうが、これをつけたまま使うわけでもなく、データ移動用のとき程度しか必要ない。であればUSB/USB Type-Cケーブル1本あった方がよほど役に立つと思われる。ほかにも使いまわしできるので、そう言った意味ではこの手のアダプタを持ってない筆者にとってはラッキー。
6.1型の有機ELディスプレイは、最大輝度は明るいiPhone Xとほぼ同じ。色温度は比較して少し低いものの(黄色っぽい)、おそらくこちらが正解だろう。発色、コントラストや視野角も文句なし。ハイクオリティのパネルが使われている。この辺りはハイエンドなので、はじめから何の心配もしていない。文字に関して標準の状態ではiPhone Xより少し大きめになり、見やすくなっている。
サウンドは、スピーカーが横位置で左右のステレオとなる。出力はiPhone Xとほぼ同じ(気持ち小さいか)、音のバランスはミッドロー(iPhone Xはミッドハイ)。シャリシャリした音でなくズッシリ響く感じの鳴り方だ。
ただiPhone X同様、3.5mmイヤフォン端子がなく、専用のUSB Type-C/3.5mmジャックアダプタを使用する。イヤフォン出力をソニーの「MDR-EX800ST」で視聴したところ、iPhone Xと比較してかなりパワーが低く半分程度だろうか。(ハイエンドとしては)音質的にも劣っている。これにはちょっとガッカリ。旅行などでは音楽再生専用でiPod的にiPhone Xを持ち歩くかも知れない。P20のレビューの時は普通だったのだが、P20 Proは内部が違うのだろうか?
発熱はカメラを使うと結構熱を持つ。ただこの夏の30℃を軽く超える気温となっているほか、筐体が黒なので直射日光にかなり影響を受けるため、原因の半分は気温かも知れない。
総合的にiPhone Xと比較してイヤフォン出力(と筐体のカッコよさ)以外は合格レベル。無理に機種変して「しまった!」と言う感じではない(笑)。イヤフォン出力に関してはBluetoothで逃げられるので(aptX対応のBluetoothアダプタは持っている)、今のところは不問としたい。
使い心地
初期設定は、店頭でSIMを挿入し、回線確認を行なうため、受け取った時にはすでにホーム画面を表示していた。この時のホーム画面は「NTTドコモ LIVE UX」。NTTドコモオリジナルのものとなる。
前回のドコモ タブレットdtab Compact d-02Kで、「同社のデフォルト(加えてメーカー製UI)になっていて共通化し……」と触れたのは、事前にこの画面を見ていたこともある。ちょっと古臭いUIに加え、中央にmy daizが居座る“ちょっと使いたくない”ホーム画面。速攻でHuaweiホームへ切り替えた。変更は、設定/画面/ホーム画面で変更できる。
これで一件落着かと思いきや、グローバル版にあったドロワーがない。ドロワーとは全アプリの一覧画面。これがあると、必要なアプリだけホーム画面に置ける。このドロワーがない場合は、iOS同様、インストールされたアプリはすべてホーム画面に並ぶことになる。
日頃iOSだったので、これはこれで構わないが(使わないアプリは奥のホーム画面やフォルダへ入れる)、あったものがなくなってるのは気持ち悪い。検索したところ、「QuickShortcutMaker」を使えば解決できることがわかった。
方法は簡単で、アプリをダウンロードし起動、アクティビティ・タブでキーワード「ホーム」を入力、すると「設定/ホーム画面の切り替え」が表示されるので、起動して、ホーム画面を「ドロワー」へ切り替えればOKだ。これでNTTドコモ製の使わないアプリもホーム画面から消すことができる。
この件で気になったのは、グローバル版であったのに、NTTドコモ版でなくなったもの。調べたところ、ドロワー表示、PrivateSpace機能、ツインアプリ機能(シングルSIMのため)、Bluetoothデザリング、HiCareアプリ(HUAWEIアカウントが必要なため)、画面ロックのウィジェット、Miracast機能、スマートカバー機能(専用カバーの開け閉めでロック解除/ロック)、スマートリモコンアプリ(赤外線リモコン)などがあった。
個人的には、ドロワー表示以外、あってもなくても困らないため気にならないが、画面ロックのウィジェット、Miracast機能、スマートリモコンアプリ程度(とくにMiracastを削る理由が不明、buildのフラグをミスったのではと思うレベル)は残してもいいと思うのだが……。
細かい設定としては、ノッチオン(オフにもできる)、ナビゲーションバーは画面外(画面内はナビゲーションバーなし、指紋センサーをボタン替わりに操作)としている。IMEは標準はiWnnだが、Google日本語入力をインストールした。
必須だったおサイフケータイは、より設定が簡単なGoogle Pay+Suicaを使った。NFCのセンサーがほぼ筐体中央なので(iPhone Xは筐体上側)、支払い時少しやりにくい面もあるが、早速活躍中だ。
1点だけ地味に不便なのは、iOSでステータスバーをタップするとアプリによらず最上位まで自動的にスクロールアップしていたのが、Androidでは該当機能がないこと。いちいち指で最上位までスクロールしなければならず面倒。これはOSレベルの実装なので、ぜひAndroidでも実現して欲しいところだ(過去にrootを取って改良する方法はあったようだが……)。
逆に地味に便利なのが、指の関節でダブルタップすると画面キャプチャするナックルジェスチャー。[音量-]+[電源]ボタンを押さずに済む。
PCモード
Miracast機能はなぜか削除されているが、PCモードは健在だ。USB Type-C/DisplayPortケーブル1本あれば、このPCモードが利用でき、ご覧のようにWindows的なデスクトップが表示される。このとき、スマートフォンはタッチパッド/ソフトウェアキーボードになるが、Bluetoothなどを使い、別途キーボードやマウスなども接続可能だ。
表示はアプリの作りによって、1)ウィンドウ表示可能/リサイズ可能、2)ウィンドウ表示可能/リサイズ不可、3)全画面のみ、4)起動不可の4タイプに分かれる。多くの場合1)なのだが、残念ながらChromeは3)なので、もしWebブラウザをウィンドウ表示で使いたい場合は、Edgeなどほかのアプリをインストールして代用すれば良い。
速度もそれなりで、IMEも問題なく作動し、ちょっとした作業ならWindowsマシンは不要だと感じた。欠点としてはリサイズの動きがかなり遅いこと。どうもウィンドウ内を表示しつつリサイズするのに時間がかかっているようなので、枠だけでリサイズして、確定後に内容を再描画する方法に変えてほしいところだ。
またPCモードを終了し、スマホモードになった時、アプリのDPIが変わらず、PCモードのままになっているケースがある(つまり文字などが小さいまま)。これはアプリが動的な解像度変更に未対応なため発生している現象だ。いったんアプリを終了させて再度起動すればもとに戻る。PCモードはAndroidの仕様を超えるものなので、アプリ側が想定していないのは仕方ないところ。
AnTuTu Benchmarkは20万超え
ベンチマークテストは簡易式だが、「Google Octane 2.0」と「AnTuTu Benchmark」を使用した。Google Octaneは11,690、AnTuTu Benchmarkは208,146でランキングは15位。Google Octaneは1万超えれば合格レベル、AnTuTu Benchmarkは現在トップ10が24万以上の混戦状態なので、最新鋭と比較すると少し劣るが、20万超えればハイエンドと言って問題ないだろう。
筆者の用途では何をしてもiPhone Xと比較して遜色はない(とは言え、明らかにiPhone Xの方が速い)。ただ画面描画はOSレベルの違いなのか、iOSの方がスムーズだ。
バッテリ駆動時間は、いつものWi-Fi接続、音量と明るさ50%でYouTubeを全画面連続再生テストは行なっていない。先日朝から夕方まで外出し、ネットやソーシャルを頻繁にアクセス、それなりの枚数写真撮影を行なったが、半分程度残っていた。何もしない普段なら丸1日で約半分。インストールしたアプリの状況にもよるが、普通に使えば少なくとも1日は大丈夫そうだ。
iPhone Xを超える最強のスマホカメラ!
筆者の場合、FacebookやInstagramなどソーシャル系やネット系アプリの次に触っているのがカメラだ。この優劣はスマートフォンの機種選択に大きなウェイトを占めているのは言うまでもない。もともとiPhone Xの支払い残が十回以上あるにも関わらず、機種変したのはiPhone Xよりカメラが“少し”ではなく“かなり優秀”だから(少し程度なら機種変していない)。
第一にAIを使い、いろいろなシーンで的確なAWBとAEを得られること。オートでポン! と撮ってこれだけ写れば大満足。iPhone Xの不満はまさにここで、たとえば作例(パスタ)にもあげたカフェなどでよくある、窓際の自然光と、店内の白熱灯がミックスになった場合、確実に白熱灯に引っ張られ青っぽくなり、さらに皿が白いとアンダーになるなど、AWBとAEに不満があった。もちろん別途アプリを用意し都度調整すればいいのだろうが、ちょっとしたシーンでいちいち調整するのは面倒なので、オートでポン! と綺麗に撮れるのが重要だ。
第2にワイドアパーチャ(背景ぼかし/手前もぼける)が標準でも対応していること。iPhone Xではx2になるので、よくあるテーブル対面の人は、ほぼ写真全体に顔だけか、距離が足りずもっと離れる必要がある。席を立ってテーブルから離れて撮影など滑稽過ぎる(笑)。
またこれとは違うポートレートモードは、肌のスムージングと背景ぼけ処理が加わり独特な仕上がりとなる。被写体が女性の場合は、後者の方がいいケースが多い。このワイドアパーチャとポートレートモードは、標準だけでなくズーム、そしてモノクロモードでも機能し、いろいろな作風の写真を撮影可能だ。
第3にモノクロセンサーを使ったモノクロモード。一般的にベイヤー構造になっているカラーセンサーと比較して同じ画素数なら約3倍の解像感を得られる。iPhone Xはカラーセンサーからのモノクロ化なので、この解像感の違いは圧倒的だ。
上記以外にもカラーセンサーとモノクロセンサーを合成しLEICAとコラボした独特の色合いや(RAWにも対応しているもののカラーセンサーのみになるので撮って出しのJPEGの方が良いことが多い)、P20 Proの場合はトリプルレンズで光学3倍レンズを別途搭載していることもあげられる(35mm換算27mm相当と81mm相当/Exifより)。P20を使っていた時、光学3倍は不要と思っていたが、標準とは違う作風が撮れるので、あればあったで面白い。
このように、単にカタログスペックではなく、写りも伴った上でここまで違えば、iPhone Xから機種変する価値は筆者にとって十分にあった。
カメラの設定や機能、モードなどはP20とほぼ同じなので省略。興味のある人は文末のリンク(P20)を参考にして欲しい。
作例は、まだ購入してから日が浅いのであまりなく、加えて顔出しOKの女性も撮ってないので、ポートレート作例がないのは残念だがご了承いただきたい。基本オート/AI ONで必要に応じて露出補正、ワイドアパーチャ、モノクロ、標準/3倍……と使い分けている。発色やボケ味など、iPhone X/Plus系とは結構違うことがお分かり頂けるだろうか。
実際操作して、唯一面倒なのがモノクロモードへの切り替えだ。“その他”の中にあるため、設定はほかの主要モードよりワンアクション増える。モノクロモード自体、通常、アパーチャ、ポートレート、プロの機能があるので、それぞれ、通常の該当撮影モードに、たとえば発色の中にモノクロを追加するなど、サクッと切替できるようにして欲しい。
もう1点、グローバル版からなくなったものに、画面キャプチャのシャッター音オフがある。カメラのシャッター音は仕方ないとして、なぜこちらまでオフできないのか理解に苦しむ。オフにする方法はネットに公開されているものの、adbコマンドを使うため今回は見送った。ただ、じつはシャッター音自体も「チッ」と言う感じで、iPhone Xと比較すると、蚊が飛ぶレベルの音量。実際はそれほど気にならないと言う話もある。
その他雑談
余談になるが、P20 Proには初めから画面保護フィルムが貼られた状態で出荷している。もちろんオマケ程度ではなく、使って全く問題ないレベルのものだ。iPhoneは基本裸族なのが筆者のポリシーだが、Androidで初めから貼ってあったこともあり、そのまま使っていた。
が、週末海に行ったとき、テーブルの上に下向きに置いて、何かの拍子にそのまま少しずらしたところ、砂で思いっきり傷が入ってしまった。帰宅後フィルムを剥がしたのは言うまでもない。以前、非防塵のスマートフォン内部が細かい砂だらけになったり、何かあるのは大抵海へ行ったとき。今回本体は無事なので良しとせねば……。
このこともあり、2つほどAmazonで専用ケースを買ってみたものの、どちらもハズレ。もともと種類が少ないので、好みのものはないかも知れない。必要に応じて付属のソフトケースを使うのが無難か……。
最後に、現在HuaweiとZTEは、アメリカ、オーストラリアから締め出しの動き、そして先日、日本でも情報システム関連の入札対象から除外する方針……と報道されている。もちろんそれを知ってて今回機種変しているのだが、少なくともAIとカメラの技術は他の追従を許さずかなりのものだ。
ほかにP20 Pro相当のカメラ搭載機があればそちらにしてもいいのだが、2018年夏の段階では該当なし。惚れてしまったのだから仕方がない。次(1年後? 2年後?)どうするか状況にもよるだろう。もっと他社(個人的にはXperiaなのだが、やっとデュアルレンズになったばかり)も頑張って欲しいところ。
1年以上支払い残のあるiPhone X/64GBからP20 Pro HW-01Kへ機種変と言う、一般常識的にはあまりないパターンを実行した(笑)。これから約1年、毎月約2千円のアップとなるが、カメラの写りは非常に満足できるものだ。
少なくともiPhone Xの残が終わるまでのあと1年ちょっと、パワーはともかく、カメラ性能/画質はこれを大きく上回るものが出ないことを願いたい。