西川和久の不定期コラム

WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」

WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 Tbook 10 S(キーボードとタイラスペンはオプション)
Tbook 10 S(キーボードとタイラスペンはオプション)

 10月19日アクティブサポートジャパン合同会社は、Teclastと正規代理店契約を交わし、第1弾として、日本用にファームウェアとOSをインストールした上、Windows 10とAndroidのデュアルブートで、技適も通した2in1「Tbook 10 S」を国内で発表した。

 編集部から実機が送られてきたので、試用レポートをお届けしたい。

国内初登場のWindows 10とAndroidのデュアルブート2in1

 じつは、海外サイトを眺めていると、Atom x5/x7を搭載したタブレットや2in1で、WindowsとAndroid両対応のデバイスが意外と多い。価格も安く、日本円換算で2万円前後。たまにAKIBA PC Hotline!に並行輸入ものが載っているので、その存在を知っている人もいるだろう。

 個人でも並行輸入可能だが、ほとんどのケースで技適マークがなく、基本的に日本国内では無線機能が使えない(Wi-FiとBluetoothを切れば良いのだが、初期起動はオンになっている)。安いし面白そうだし使ってみたいと思っても、この問題がある限りどうにもならない。

 そこへ登場したのが、冒頭に書いたように、アクティブサポートジャパン合同会社がTeclastと正規代理店契約を交わし、ファームウェアとOSを日本用へ変更、加えて技適マークを取得したデバイス「Tbook 10 S」だ。WindowsとAndroidがデュアルブートする2in1は、国内初となる。主な仕様は以下の通り。

Teclast「Tbook 10 S」の仕様
プロセッサAtom x5-Z8350(4コア/4スレッド、クロック1.44GHz/1.92GHz、キャッシュ2MB、SDP 2W)
メモリ4GB/LPDDR3
ストレージeMMC 64GB
OSWindows 10 Home(64bit)/Android 5.1
グラフィックスプロセッサ内蔵Intel HD Graphics 400、Mini HDMI
ディスプレイ10.1型IPS式1,920×1,200ドット(光沢あり)/10点タッチ
ネットワークIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0
インターフェイスMicro USB 2.0×1、200万画素Webカメラ、microSDカードスロット、音声入出力、2.5mm DC端子(USB式ACアダプタ付属せず)
センサー加速度センサー
バッテリ駆動時間最大約5時間(5,800mAh)
サイズ(幅×奥行き×高さ)/重量246.1×165.9×8.7mm/545.9g(単体)、246.1×175.9×15.7mm/1,130.9g(キーボード装着時)
店頭予想価格29,800円前後(専用の英語キーボードと充電式スタイラスペンのセットは36,800円)

 プロセッサはAtom x5-Z8350。4コア4スレッド、クロックは1.44GHzから最大1.92GHz。キャッシュは2MB、SDPは2W。タブレットや2in1でお馴染みのSKUだ。メモリは4GB、ストレージは64GBのeMMCを搭載している。

 そして、OSは冒頭に書いたように、64bit版のWindows 10 Homeと、Android 5.1のデュアルブートだ。ただし、Androidはすでに8.0が出ているので、せめて画面分割が利用できる7だと嬉しかったのだが、さすがに3つ前のバージョンは古いと言わざるを得ない。

 グラフィックスは、プロセッサ内蔵のIntel HD Graphics 400。外部出力用にMini HDMIも装備している。ディスプレイは光沢ありの10.1型IPS式1,920×1,200ドット。10点タッチに対応する。この価格帯でIPS、そして1,920×1,200ドットというのはポイントが高い。

 ネットワークは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0。インターフェイスは、Micro USB 2.0×1、200万画素Webカメラ、microSDカードスロット、音声入出力、2.5mm DC端子。

 Micro USBからでも、2.5mm DC端子からでも充電可能だが、USB式ACアダプタは付属しないので要注意。センサーは加速度センサーを搭載する。

 5,800mAhのバッテリを内蔵し、駆動時間は最大約5時間。本体のサイズは、246.1×165.9×8.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量545.9g。キーボードと合体時は、246.1×175.9×15.7mm(同)、重量1,130.9gとなる。

 このように全部入り(足りないのは11ac程度)で、価格は単体29,800円前後。専用の英語キーボードと充電式スタイラスペンのセットで36,800円。技適を通しているため、海外の同クラスより高めとはいえ、それでも安い。

WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 前面。パネル中央上に200万画素Webカメラ。右中央にWindowsボタン
前面。パネル中央上に200万画素Webカメラ。右中央にWindowsボタン
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 背面。背面カメラはない。中央下に技適マーク
背面。背面カメラはない。中央下に技適マーク
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 左/下側面。左側面にDockコネクタと両サイドに凹み(磁石で固定)。下側面に音声入出力、microSDカードスロット、Micro USB、Mini HDMI、電源入力、スピーカーR
左/下側面。左側面にDockコネクタと両サイドに凹み(磁石で固定)。下側面に音声入出力、microSDカードスロット、Micro USB、Mini HDMI、電源入力、スピーカーR
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 右/上側面。右側面に電源ボタンと音量±ボタン。上側面にスピーカーL
右/上側面。右側面に電源ボタンと音量±ボタン。上側面にスピーカーL
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 キーボードはアイソレーションタイプのUSキーボード。上にDockコネクタと凸。日本語入力切替は[Alt]+[Fn]+[Q]。ひらがな英数切替は[Shift]+[Caps]と変則的。タッチパッドは1枚プレート型
キーボードはアイソレーションタイプのUSキーボード。上にDockコネクタと凸。日本語入力切替は[Alt]+[Fn]+[Q]。ひらがな英数切替は[Shift]+[Caps]と変則的。タッチパッドは1枚プレート型
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 キーピッチは実測で約18mm
キーピッチは実測で約18mm
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 合体時斜め後ろから。バッテリは本体内蔵。キーボード側には無い
合体時斜め後ろから。バッテリは本体内蔵。キーボード側には無い
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 キーボード裏。四隅にゴム足。カラーはトップカバーと同じ
キーボード裏。四隅にゴム足。カラーはトップカバーと同じ
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 テントモード。パネルを裏・表どちらにも取り付けられる
テントモード。パネルを裏・表どちらにも取り付けられる
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 スタンドモード。キーボード右側面にUSB×1
スタンドモード。キーボード右側面にUSB×1
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 重量(本体)。実測で572g
重量(本体)。実測で572g
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 重量(キーボード)。実測で630g。本体合わせて計1.2kg。仕様より若干重い
重量(キーボード)。実測で630g。本体合わせて計1.2kg。仕様より若干重い
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 スタイラスペンで入力中。トップに充電用のMicro USB。上側面に電源ボタンとPower/充電ステータスLED。重量18g
スタイラスペンで入力中。トップに充電用のMicro USB。上側面に電源ボタンとPower/充電ステータスLED。重量18g
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 合体時閉じたところ。厚み約15.7mmと少しぼってりしている
合体時閉じたところ。厚み約15.7mmと少しぼってりしている
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 付属のケーブル。USB/電源プラグ、Micro USB/USB(OTG)、USB/Micro USBのケーブル3本が付属。USB式ACアダプタは付属しない
付属のケーブル。USB/電源プラグ、Micro USB/USB(OTG)、USB/Micro USBのケーブル3本が付属。USB式ACアダプタは付属しない
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 ソフトケース(オプション)。本体用のソフトケース。本体を固定している素材はプラスティック。同じゴールドでも少し薄め
ソフトケース(オプション)。本体用のソフトケース。本体を固定している素材はプラスティック。同じゴールドでも少し薄め

 写真は掲載しなかったが、パッケージは中国語のままだった。裏側に日本語で仕様などが書かれたシールが貼られているだけとなる。本体はありがちな10.1型タブレットで、裏がゴールド。ゴールドでも茶に近い感じだ。実測で572gなので、重くなく普通に扱える。

 横向きで持った時、前面はパネル中央上に200万画素Webカメラ、右中央にWindowsボタン。背面にはカメラはなく、下に技適マークがある。

 左側面はスピーカーL。右側面は、音声入出力、microSDカードスロット、Micro USB、Mini HDMI、電源入力、スピーカーR。上側面に電源ボタンと音量±ボタン。下側面中央にDockコネクタと、その両サイドに固定用の凹みを配置。またキーボードとの固定はこの凹みと磁石になっている。

 付属品は、USB/電源プラグ、Micro USB/USB(OTG)、USB/Micro USBのケーブル3本。USB式ACアダプタは付属しないので要注意だ(5V/2.4A PSEマーク付き推奨)。

 IPS式10.1型のディスプレイは、発色、明るさ、コントラスト、視野角ともに悪くない。この価格帯なら十分だ。(上を見ればそれなりとはいえ)実際試用してもとくに不満はない。また、解像度が1,920×1,080ドットではなく、1,920×1,200ドットなのも横位置、縦位置ともに見やすい。タッチの反応もスムーズだ。

 振動やノイズは皆無。発熱は右上が少し暖かくなる程度で許容範囲だ。サウンドは左右側面の下にあるため、そのままだと音が横に抜けてしまうが、両手で持つとき、ちょうどスピーカー辺りにてのひらが来るようにすると、手前に音が出て音量・迫力ともに増し、それなりに楽しめる。

 オプションのキーボードは実測で重量630g。本体と合わせて計1.2kgと少々重い。ただキーボード側が軽いと、合体した時、パネルの重さで後ろに倒れてしまうケースがあるため、痛しかゆしといったところだ。傾きは扉の写真が最大となる。カラーは、本体と全く同じの少し茶っぽいゴールドだ。

 キーボード自体は、アイソレーションタイプでUS配列。キーピッチは実測で約18mmと少し狭いものの、この手の日本語キーボードでよく見かける、破綻している配置はなく、普通に入力できる。また打鍵感も悪くない。ただ、日本語入力切替が[Alt]+[Fn]+[Q]、ひらがな英数切替が[Shift]+[Caps]……と変則的。これを我慢できるかで、評価が分かれると思われる。

 タッチパッドはボタンのない1枚プレート型。フットプリントの関係で、少し面積は狭いものの、割とスムーズに操作できる。

 同じくオプションのスタイラスペンは、重量18gでMicro USBを使った充電式だ。筆者の場合、絵が描けないので、スクロールやマーカー程度にしか試していないものの、ストレスなく扱えた。

 総じて、価格を考慮すると無難にまとまっており、コストパフォーマンスは良いと思う。ただ、これは個人的な意見となるが、いかにも的なゴールドが好みではない。シルバーか、せめて真鍮色なら良かったのだが……

Windows 10とAndroidの切替は再起動

 電源を入れると、まずOS選択の表示となり、WindowsかAndroidを選ぶ。OS起動後も「OS Switch」を使い、もう一方のOSに切り替えることが可能だ。ただし、ハイバネーション的な瞬時切替ではなく、再起動となる。

 Windows初期起動時のスタート画面(タブレットモード)は1画面。デスクトップは壁紙の変更と、タスクバーに「OS Switch」をピン止めしただけの素のWindowsだ。Atom x5、eMMCだが、メモリが4GBあるので、重い処理を行なわない限り普通に操作できる。

 ストレージはeMMC 64GBの「SanDisk SEM64G」。Windows自体のパーティションは、Cドライブのみで約37.5GBが割り当てられ、空きは24.1GB。空きが少ないので、データはクラウドかmicroSDカードに逃がした方が無難だ。Androidが同居しているため、細かいパーティションがいくつもあるのが確認できる。Wi-FiとBluetoothはBroadcom製。

WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 電源オン時のOS選択画面。WindowsかAndroidかの選択を行なう
電源オン時のOS選択画面。WindowsかAndroidかの選択を行なう
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 スタート画面(タブレットモード)。Windows 10標準
スタート画面(タブレットモード)。Windows 10標準
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 起動時のデスクトップ。壁紙の変更と、タスクバーに「OS Switch」をピン止め
起動時のデスクトップ。壁紙の変更と、タスクバーに「OS Switch」をピン止め
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 デバイスマネージャ/主要なデバイス。ストレージはeMMC 64GBの「SanDisk SEM64G」。Wi-FiとBluetoothはBroadcom製
デバイスマネージャ/主要なデバイス。ストレージはeMMC 64GBの「SanDisk SEM64G」。Wi-FiとBluetoothはBroadcom製
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 eMMCのパーティション。Windows自体のパーティションはCドライブのみで、約37.5GBが割り当てられているものの、Android側のパーティションが細かくある
eMMCのパーティション。Windows自体のパーティションはCドライブのみで、約37.5GBが割り当てられているものの、Android側のパーティションが細かくある
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 Androidへの切替。「OS Switch」でAndroidへ切替。ただし再起動
Androidへの切替。「OS Switch」でAndroidへ切替。ただし再起動

 Android側の初期起動時は、ホーム画面が5つあるなか、真ん中の3/5画面目に時計のウィジェットのみ。Dockには設定とカメラを配置。通知エリアに「OS Switch」がある。Androidのバージョンは5.1。ストレージは約15GBが空きだ。ナビゲーションバーはソフトウェア式。

 Android 7ではないので、画面分割には非対応。全画面のみでアプリの切替となるが、キーボードとタッチパッドを使って、デスクトップ的な使い方もできる。

 インストール済のアプリケーションは、「カメラ」、「ギャラリー」、「ダウンロード」、「ブラウザ」、「マップ」、「メール」、「音楽」、「音声レコーダ」、「時計」、「設定」、「電卓」、「File Manager」、「Gmail」、「Google設定」、「Playストア」、「YouTube」……とかなり少ないが、「Playストア」に対応しているので、好きなアプリをダウンロードすれば良い。

WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 ホーム画面(3/5。ほかはブランク)
ホーム画面(3/5。ほかはブランク)
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 インストール済のアプリ
インストール済のアプリ
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 ストレージの空き15.60GB
ストレージの空き15.60GB
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 Androidのバージョンは5.1
Androidのバージョンは5.1
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 通知エリアにWindowsへ切り替える「OS Switch」
通知エリアにWindowsへ切り替える「OS Switch」
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 ウィジェット(1/3)
ウィジェット(1/3)
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 ウィジェット(2/3)
ウィジェット(2/3)
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 ウィジェット(2/3)
ウィジェット(2/3)

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 ベンチマークテストは、Windows 10側では「winsat formal」コマンド、PCMark 8 バージョン2/Home(accelerated)、BBench、CrystalDiskMark、CrystalMark(4コア4スレッドで条件的に問題ない)。Android側ではGoogle Octane 2.0と、Antutu Benchmarkを使用した。

 winsat formalの結果は、総合 3.4。プロセッサ 6、メモリ 5.9、グラフィックス 3.4、ゲーム用グラフィックス n/a、プライマリハードディスク 6.1。64bitでメモリ4GBなので、リミッターがかかっている。バンド幅は4,883.07478MB/s。

 PCMark 8 バージョン2のHome(accelerated)は1,283。CrystalDiskMarkは、Seq Q32T1 Read 85.31/Write 46.45、4K Q32T1 Read 11.06/Write 3.879、Seq Read 99.74/Write 27.89、4K Read 8.510/Write 3.419(MB/s)。CrystalMarkは、ALU 22,036、FPU 18,311、MEM 15,979、HDD 11,539、GDI 3,349、D2D 2,773、OGL 2,097。

 BBenchは、バッテリー節約機能オン、バックライト最小、キーストローク出力/オン、Web巡回/オン、Wi-Fi/オン、Bluetooth/オンでの結果は、バッテリの残6%で26,880秒/7.5時間。仕様上、最大5時間なので少し上回った。10.1型タブレットでAtomならクラス相当だろう。

 Android側のGoogle Octaneは6,684。Antutu Benchmarkは58,809となった。これからも分かるように、Windowsとしてはエントリークラスとなるが、Androidとしては、なかなか速い方となる(Google Octaneはシングルスレッド性能)。

WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 winsat formalコマンドの実行結果。総合 3.4。プロセッサ 6、メモリ 5.9、グラフィックス 3.4、ゲーム用グラフィックス n/a、プライマリハードディスク 6.1
winsat formalコマンドの実行結果。総合 3.4。プロセッサ 6、メモリ 5.9、グラフィックス 3.4、ゲーム用グラフィックス n/a、プライマリハードディスク 6.1
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 PCMark 8 バージョン2/Home(accelerated)。1,283
PCMark 8 バージョン2/Home(accelerated)。1,283
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 PCMark 8 バージョン2のHome(accelerated)/詳細。クロックは500MHz辺りから最大の1.92Hz。温度は約40度から60度未満と結構低い
PCMark 8 バージョン2のHome(accelerated)/詳細。クロックは500MHz辺りから最大の1.92Hz。温度は約40度から60度未満と結構低い
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 CrystalDiskMark。Seq Q32T1 Read 85.31/Write 46.45、4K Q32T1 Read 11.06/Write 3.879、Seq Read 99.74/Write 27.89、4K Read 8.510/Write 3.419(MB/s)
CrystalDiskMark。Seq Q32T1 Read 85.31/Write 46.45、4K Q32T1 Read 11.06/Write 3.879、Seq Read 99.74/Write 27.89、4K Read 8.510/Write 3.419(MB/s)
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 BBench。バッテリー節約機能ON、バックライト最小、キーストローク出力/オン、Web巡回/オン、WiFi/オン、Bluetooth/オンでの結果は、バッテリの残6%で26,880秒/7.5時間
BBench。バッテリー節約機能ON、バックライト最小、キーストローク出力/オン、Web巡回/オン、WiFi/オン、Bluetooth/オンでの結果は、バッテリの残6%で26,880秒/7.5時間
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 CrystalMark。ALU 22,036、FPU 18,311、MEM 15,979、HDD 11,539、GDI 3,349、D2D 2,773、OGL 2,097
CrystalMark。ALU 22,036、FPU 18,311、MEM 15,979、HDD 11,539、GDI 3,349、D2D 2,773、OGL 2,097
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 Google Octane 2.0(標準のブラウザ)。6,684
Google Octane 2.0(標準のブラウザ)。6,684
WindowsとAndroidがデュアルブートする10.1型機Teclast「Tbook 10 S」 Antutu Benchmark。58,809
Antutu Benchmark。58,809

 以上のようにTeclast「Tbook 10 S」は、Windows 10とAndroidがデュアルブートする、10.1型Atom x5-Z8350/4GB/64GBの2in1だ。オプションで、専用キーボードとスタイラスペンが使えるのもポイントが高い。

 外装など、作りがいかにも中国っぽく、またストレージの容量が若干足りないかも知れないが、仕様上、特に気になる部分もなく、お手頃価格で2つのOSが楽しめる2in1を試してみたいユーザーに使って欲しい逸品と言えよう。