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知らない人からのAirDropを防ぐ新機能、Macの設定も確認!

 macOS Tahoe 26.2では、新たに「AirDropコード」が導入され、「連絡先」アプリに登録されていない相手とやりとりする際に追加の認証が必要になりました。これにより、ファイルの不正な送りつけや誤送信のリスクが軽減されています。本記事では、その仕組みと注意点、あわせて見直しておきたいMacのAirDrop設定を解説します。

AirDropコードとはどんな機能か?

 MacやiPhone、iPadに搭載されているAirDropは、近くにあるApple製デバイス同士で写真や動画、書類などのファイルをワイヤレスで簡単に送受信できる便利な機能です。

 ただし、受信設定を「すべての人」にしていると、近くにいる不特定の相手からもファイルを受信できる状態になります。

 そのため、この仕組みを悪用し、見知らぬ相手に不適切な画像などを一方的に送りつける「AirDrop痴漢」や「AirDropスパム」といった迷惑行為が問題視されてきました。

 また、誤操作によって送信先を間違え、意図しない相手にデータを送ってしまうケースも考えられます。

 こうした問題を防ぐため、2025年12月に公開されたmacOS Tahoe 26.2(およびiOS 26.2、iPadOS 26.2)では、新たに「AirDropコード」が導入されました。

 これは、「連絡先」アプリに登録されていない相手とAirDropでファイルをやりとりする際に、追加の認証を求めるものです。

 具体的には、ファイル送信時に受信側のデバイスへAirDropコード(6桁の数字コード)が表示され、そのコードを送信者が入力しなければ転送は完了しません。

 つまり、受信者がAirDropコードを共有しない限りデータは送られないため、第三者からの不正な送り付けや誤送信を防ぐことができます。

 AirDropコードは、受信側のAirDrop設定が「すべての人」になっている場合に機能します。
 「連絡先のみ」になっている場合、そもそも「連絡先」アプリに登録されていない人からの送信リクエストは届きませんので、AirDropコードの画面も表示されません。

Finderウインドウのサイドバーで[AirDrop]を選択すると、共有可能な相手が表示されます。「連絡先」アプリに登録されていない相手にファイルをドラッグ&ドロップすると、AirDropコードの入力待ちの状態になります
受信側のデバイスに「AirDropコードを使用」という通知が表示されます。[AirDropコードを取得]をクリックします
6桁の数字コードが表示されます。受信側は、この6桁のコードを口頭などで送信側に伝えます
送信側は、デバイスに表示された入力欄にコードを入力します。コードが正しく入力されると認証が完了し、ファイルの転送が開始されます。これにより、相手側で受信できるようになります
「写真」アプリなどで[共有]メニューから[AirDrop]を選んで送る場合も、同様にAirDropコードの入力が必要となります

AirDropコードの留意点

 AirDropコードを利用する際に押さえておきたいのは、一度認証した相手とは、その後30日間はコードなしで送受信が可能になる点です。

 相手の情報は自動的に「連絡先」アプリの「その他の既知」リストに保存され、30日が経過すると再びAirDropコードでの認証が必要になります。

 ただし、30日以内であっても手動で解除することが可能です。「連絡先」アプリを開き、「その他の既知」リストから相手を見つけて[この人の登録を解除]を選べば、コードなし送受信の設定が解除されます。

 一時的にファイルをやりとりしただけの相手でも、必要に応じて手動で解除しておくことで、不要な送受信を防ぐことができます。

 ちなみに、AirDropコードの認証は、デバイス単位で行なわれるという点も押さえておきましょう。

 たとえば、相手のiPhoneとAirDropコードで認証を済ませたとしても、同じ相手のMacやiPadとAirDropする際には、同じApple Account(旧Apple ID)でサインインしているデバイスであっても、改めて別のコードでの認証が求められます。

AirDropコードの認証を解除するには、まず「連絡先」アプリを開いて、「その他の既知」リストから相手を見つけます
連絡先カード内にある[この人の登録を解除]をクリックします。確認画面が表示されたら、再度[この人の登録を解除]をクリックします
「システム設定」の[一般]から[AirDropとHandoff]を選び、[既知のAirDropの連絡先]の[管理]ボタンをクリックして許可した相手を確認・削除することも可能です

MacのAirDrop設定を確認しよう

 AirDropコードの導入により、受信設定を「すべての人」にしていても、不正な送り付けや誤送信のリスクは大きく低減しました。ただし、この機会に改めてAirDropの受信設定を見直しておくとよいでしょう。

 MacのAirDropの受信設定は「なし」「連絡先のみ」「すべての人」の3つから選択できますが、まず大前提として、常時「すべての人」に設定しておくのは、セキュリティやプライバシーの観点からおすすめできません。

 というのも、この設定では、あなたのMacのデバイス名が周囲の見知らぬ人のAirDrop画面に表示され続けるため、名称によっては個人情報が漏れる可能性があるからです。

 基本設定としては、「連絡先のみ」にしておくのが利便性と安全性のバランスに優れています。家族や友人、職場の同僚など普段やりとりする相手の多くは「連絡先」アプリに登録されているでしょうから、不要なリクエストを避けつつスムーズに利用できます。

 そして初対面の相手など「連絡先」に登録していない人とファイルを共有する場合は、一時的に「すべての人」に切り替えましょう。

 AirDropコードが導入されたので、「すべての人」に切り替えたとしても、別の第三者からファイルを送りつけられる心配はありません。

 なお、カフェやコワーキングスペース、電車の中など、不特定多数の人がいる公共の場所で作業する際や、そもそもAirDropを使う予定がないときは、「なし(受信しない)」に切り替えるのも有効です。見知らぬ人のデバイスに自分のMacが表示されるのを完全に防ぐことができます。

 なお、iPhoneやiPadでは「すべての人」は10分間の制限付きですが、Macでは時間制限がありません。切り替えたあとは忘れずに手動で元の設定へ戻すようにしましょう。

【表1】AirDropの設定の選択肢
設定 内容 利用シーン
なし誰からもAirDropの受信リクエストを受けつけない
※自分のMacが他の人のAirDrop画面に表示されなくなる
・公共の場での作業時
・AirDropを使う予定がないとき
連絡先のみ「連絡先」アプリに登録されている相手からのみ受信リクエストを受けつける・普段使いの基本設定
すべての人近くにあるすべてのAppleデバイスから受信リクエストを受けつける・「連絡先」アプリに未登録の相手とファイルを受け渡しするとき
メニューバーの「コントロールセンター」から[AirDrop]をクリックすると、AirDropの設定の確認・変更ができます
Finderウインドウのサイドバーから[AirDrop]を選択したり、「システム設定」の[一般]から[AirDropとHandoff]から確認・変更することも可能です