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Macの操作効率が爆上がり!余計なクリックを減らす神アプリ「AutoRaise」
2025年8月27日 06:30
「AutoRaise」は、ポインタを重ねたウインドウを自動的にアクティブにするシンプルなユーティリティです。便利さが伝わりにくいアプリですが、実際に使ってみるとクリック回数や操作ミスが減り、作業効率が向上します。この記事では、使い方の基本や設定のポイント、活用シーンなどを分かりやすく解説します。
クリックを減らしてストレス解消
Macでは、ウインドウ(アプリ)をアクティブ化しない限り、その中で操作を行なうことはできません。
たとえば、Safariで情報収集をしながら「メモ」アプリに文章を書こうとした場合、「メモ」のウインドウが非アクティブであれば、まずそのウインドウのどこかをクリックしてアクティブ化する必要があります。
これはMacでは当たり前の操作ですが、よく考えると、この「ウインドウをアクティブ化するための1クリック」は本当に必要でしょうか。
というのも、この1クリックが求められるために、日常的に次のような問題が起こるからです。
- 文章を入力しようとしたら、アクティブでなかったため文字が打てなかった
- キーボードショートカットを押したら、別のアプリがアクティブで、意図しない操作が実行されてしまった
誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。小さなことのように思えるかもしれませんが、こうした事態が起きるたびに思考が中断され、作業の流れが滞ってしまいます。
そこで役立つのが、「ウインドウをアクティブ化するための1クリック」を不要にしてくれるユーティリティ「AutoRaise」です。
このツールを使えば、ポインタを目的のウインドウに重ねるだけで、自動的にそのウインドウをアクティブ化してくれます。
これによりクリックの回数が減るのはもちろん、「ウインドウがアクティブでなかった」ことによる誤操作や、それに伴う小さなストレスを一気に解消できます。
アプリはGitHubからダウンロード
AutoRaiseはApp Storeではなく、GitHubという開発者向けプラットフォームで公開されているため、そこからダウンロードします。
現在のmacOSでは、App Store経由以外で入手したアプリは初回起動時に必ず警告が表示されます。ここでは、その回避方法も含めて手順を紹介するので、1つずつ確認しながら進めていきましょう。
マウスを動かすだけの簡単操作
AutoRaiseを起動すると、画面右上のメニューバーに小さなアイコンが表示されます。
このアイコンはアプリの動作状態を示しており、クリックすることでオン/オフを切り替えられます。
オンの状態では、ポインタをウインドウ上に移動させるだけで、そのウインドウが自動的にアクティブになります。特別なキー操作やクリックは不要です。
たとえば、Safariで調べ物をしながら「メモ」アプリに書き込む場合でも、ポインタを「メモ」アプリのウインドウに移動させるだけで入力を始められます。
逆にSafariへ戻るときも、ポインタを移動させるだけでアクティブになるため、クリックの手間を省けます。
使い方はとてもシンプルで、複雑な設定や操作を覚える必要はありません。
必要に応じてアプリの使用を一時的に止めたい場合は、メニューバーのアイコンをクリックするだけで動作を停止できます。
自分が使いやすい設定をしよう
AutoRaiseは初期状態でも十分便利に使えますが、設定パネルを開いて自分の作業スタイルに合わせて調整すると、さらに快適に利用できます。
設定パネルは日本語化されていませんが、すべての設定項目の内容を下に記載しましたので参考にしてください。
標準設定のまま使うと、メニューにポインタを移動させたいときに、ほかのアプリのウインドウ上を通過しただけでアプリが切り替わってしまい、ストレスを感じることがあります。
この場合は、反応するまでの時間をスライダで調整したり、一時的に反応をオフにするキー設定を行なったりすると使い勝手が向上します。
「Raise & Focus delay」エリア
- Delay window raise for...(スライダを左端にするとWindow raise disabledに変わる)
macOSでは、ウインドウが「アクティブになる」と「最前面に表示される」は別の意味を持ちます。1つ目のスライダは、ポインタが乗ってからウインドウが最前面に来るまでの時間を調整できます - Delay window focus for...(スライダを左端にするとWindow focus disabledに変わる)
2つ目のスライダは、ウインドウがアクティブになるまでの時間を調整できます。すぐに切り替わってしまって使いにくいと感じた場合、こちら側のスライダを調整するのがおすすめです
「Mouse Warp」エリア
- Warp mouse pointer to center of activated windows
有効にすると、アプリケーションスイッチャー([command]キー+[tab]キー)でアプリを切り替えたあと、ポインタがウインドウの中央にワープします - Temporarily increase cursor size after warping
有効にすると、アプリケーションスイッチャーでアプリを切り替えた直後、ポインタのサイズが一瞬大きくなります。ポインタの位置を見つけやすくなります - Use alternative task switcher (other than command-tab)
有効にすると、アプリケーションスイッチャー以外の方法でアプリを切り替えた場合にも、上記設定が有効になります。たとえばSpotlightやサードパーティ製のランチャソフトでアプリを起動したときなどです
「When to enable/disable」エリア
- Enable on launch
Macの起動時に、自動的にAutoRaiseが起動します - Hide menubar icon
メニューバーアイコンを非表示にします。再表示するには、AutoRaiseを起動し直す必要があります。 - Ignore apps
動作を無視する(自動的にアクティブにしない)アプリを指定します。隣の[Invert]にチェックを入れると、「指定したアプリからほかのウインドウにポインタを移動させても反応しない」という挙動になります。入力後、[enter]キーを押すと確定します。なお、日本語名のアプリはそのまま入力しても認識しますが、うまく動作しない場合もありました - Ignore titles
ウインドウのタイトルで無視するかどうかを設定します。日本語のタイトルでも問題ありません。入力後、[enter]キーを押すと確定します - Stay focused bundle ids
指定したアプリを常に最前面にします。指定にはアプリのバンドルIDの入力が必要です。アプリのバンドルIDは、ターミナルで「lsappinfo info -only bundleid 〇〇」(〇〇の部分にアプリ名)と入力することで調べられます - Key to temporarily disable AutoRaise
指定したキーを押しながらポインタを移動させると、AutoRaiseが反応しなくなります - Keyboard shortcut to enable/disable
AutoRaiseのオン/オフを切り替えるキーボードショートカットを指定できます
「Miscellaneous」エリア
- Do not raise/focus on space change
チェックを入れると、操作スペースを切り替えた直後はAutoRaiseが反応しなくなります - Mouse delta
反応のしやすさを調整します。数値を大きくすると、ポインタをゆっくりウインドウに重ねた場合に反応しにくくなります - Poll interval in milliseconds
ポインタの位置を検出するチェック間隔をミリ秒で指定します。数値を小さくすると反応は敏感になりますが、その分CPU負荷が高くなります。基本的にはデフォルト値(50)のままで問題ありません
シンプルなのにありがたい
AutoRaiseは非常にシンプルなユーティリティですが、実際に使ってみると驚くほど便利です。日々の小さなストレスを軽減し、作業の流れを途切れさせない効果があります。
1回のクリック短縮は些細なことに思えるかもしれませんが、それが何十回、何百回と積み重なることで、作業効率の差は想像以上に大きくなります。
特に、複数アプリを行き来する作業が多い人にはおすすめ。普段の操作を少しでも効率化したいなら、ぜひ一度試してみてください。























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