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Macのウィンドウ操作にはこれ!定番「BetterSnapTool」を使いこなそう
2022年9月30日 06:11
Macのウィンドウ操作を快適に行なうためのユーティリティとして人気なのが「BetterSnapTool」です。このアプリを使うと、ドラッグ操作やショートカットキーでウィンドウサイズを自由自在に変更して、ウィンドウをすっきりと整頓できます。特に、デスクトップがウィンドウで散らかりがちの人は導入してみる価値があるでしょう。
Mac App Storeからインストール
Windowsユーザーにとってお馴染みの機能の1つに「スナップレイアウト」(Windows 7では「Aeroスナップ」と呼ばれていた機能)があります。
これは、アプリのウィンドウをディスプレイの左右や上部、コーナーにドラッグすると、自動的にウィンドウサイズを画面の1/2サイズや1/4サイズにリサイズし、決まった位置に配置する機能です。
Macには標準でこのような機能は搭載されていませんが、サードパーティ製のアプリを使うことで似たような操作が可能になります。
代表的なアプリとして知られるのが「BetterSnapTool」です。日本語に非対応のため取っ付きにくい印象を受けますが、基本的な使い方の習得にはさほど時間がかからず、App Storeからアプリをインストールするだけですぐに使いこなすことができます。
ドラッグでウィンドウサイズを変更できる
では、さっそく基本的な使い方を解説していきましょう。まず、BetterSnapToolを起動したら任意のアプリウィンドウをドラッグして、デスクトップのコーナーや左右、上部にドラッグしてみてください。
特定の位置までドラッグするとデスクトップ上に白枠が現れ、その状態で指を離すと、ドラッグしたウィンドウが白枠と同じ大きさにリサイズされます。
たとえば2つのウィンドウを大きく並べて表示したいときには、片方のウィンドウを左端のポイントまでドラッグ。そして、もう一方のウィンドウを右端のポイントまでドラッグすることで、Macの画面を2分割するように1/2サイズのウィンドウを並べることができます。
また、これと同じ要領で、ウィンドウを上部中央のポイントまで持っていくと最大化表示に、コーナーのポイントまでドラッグすると1/4サイズになります。
このようにBetterSnapToolではドラッグ操作だけで簡単にウィンドウサイズを変更できますが、メニューバーを使うことで、別のサイズに変更することも可能です。
対象となるウィンドウを選択した状態でメニューバーのBetterSnapToolのアイコンをクリックして、メニューから[Change Window Position/Size]を選択。すると、上半分や下半分、左右1/3サイズといった、ドラッグ操作では用意されないサイズが選択できます。
加えて、ウィンドウサイズは変えずにセンターや左右など、位置の変更だけを行なうメニューも選べるため、リサイズしたくないウィンドウだけをメニュー操作するような使い方も可能です。
●ショートカットキーを設定する
BetterSnapToolはカスタマイズ性にも優れており、メニューバーの[Preferences]から設定パネルを表示することで、各種操作方法などをユーザー好みに変更できます。英語なので分かりにくい部分があると思いますので、ここではおすすめの設定をいくつか紹介していきます。
まずは、ショートカットキーの設定方法です。設定パネルの[Keyboard Shortcuts]タブを開くと、先ほど解説した[Change Window Position/Size]メニューの項目が表示されます。
その中から項目を選択し、任意のショートカットキーを割り当てていきます。たとえば[left half]や[right half]にショートカットキーを割り当てると、ドラッグ操作せずにキーボードショートカットで1/2サイズのウィンドウを左右に並べることができます。
また、通常はメニューバーから呼び出す[top half]や[bottom half]、[center]などにもショートカットキーを割り当ててキーボード操作で実行することも可能です。
ただし、ここで注意したいのは、macOSの既存のショートカットキーとバッティングしないようにすること。また、あまりにもショートカット数を増やしてしまい、混乱しないようにしましょう。
●ウィンドウのボタンも設定できる
Macのウィンドウには一番左に「閉じる」ボタン、真ん中に「最小化」ボタン、一番右には「最大化」ボタンがあります。この3つのボタンもBetterSnapToolのカスタマイズ対象です。
設定パネルの[Extras]を開くと、マウスの右クリック(もしくは[control]キー+クリック)を各ボタン上で行なったときの動作を設定できます。
たとえば「閉じる」ボタンには[left third]、「最小化」ボタンには[middle third]、「最大化」ボタンには[right third]を設定すると、各ボタン上で右クリックをするだけで1/3サイズのウィンドウに簡単にリサイズできます。
なお、サードパーティ製のマウスを使っているユーザーは、マウスホイールのクリック(中クリック)にも動作が割り当てられます(Apple純正のMagic TrackPadやMagic Mouseには中クリックがないので、通常は設定ができません)。
また、ウィンドウのタイトルバー部分をダブルクリックしたときの動作もカスタマイズ可能です。たとえばこの部分に[show menu with all actions]を割り当てると、タイトルバーをダブルクリックして[Change Window Position/Size]メニューが呼び出せるので、メニューバーを使うよりも楽になります。
ただし、macOS標準の機能とぶつかってしまうため、本機能を使う場合は、システム環境設定の[Dockとメニューバー]パネルにある[ウィンドウタイトルバーのダブルクリックで拡大/縮小(しまう)]のチェックを外すようにしましょう。
もうひとつ、設定パネルの[Extras]にはウィンドウ操作を楽にする機能があります。通常ウィンドウを動かすときには、マウスポインタをタイトルバー上に持ってくる必要がありますが、[Move windows]の設定をすると、特定のキーを押しながらウィンドウの任意の箇所にポインタを重ねるだけで、そのウィンドウが動かせるようになります。
まれにウィンドウがデスクトップの表示領域をはみ出してタイトルバーが隠れてしまうことがありますが、この設定をしておけば、ウィンドウの一部でも見えていれば楽に動かせるので、ぜひ設定をしておきましょう。
●任意のスナップエリアを作成する
最後に手間はかかりますが、任意のウィンドウサイズと配置位置を複数登録することもできます。これには「スナップエリア」という機能を使います。
これは、ウィンドウを動かしたときにだけ表示される枠(スナップエリア)にウィンドウをドラッグすると、そのエリアに登録してあるウィンドウサイズが適用されるというもの。複数のスナップエリアを作成しておくことで、ドラッグ操作をより簡単に行なえるのです。
スナップエリアの作成はピクセル単位でサイズや位置を設定できます。しかし、細かく微調整するのは手間がかかって大変です。そこでおすすめしたいのが、登録したい大きさのアプリウィンドウを作ってから、そのウィンドウサイズをスナップエリアとして登録していく方法です。
既存のリサイズメニューをもとにしてウィンドウを広げるなどして調整すれば、細かい数値入力をすることなく感覚的に作業ができるので簡単です。
作成したスナップエリアは枠内にテキストで説明を入れたり、色分けや形も変更したりできるので、とことんBetterSnapToolを活用するなら、ぜひチャレンジしてみてください。