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macOS Venturaの目玉機能「ステージマネージャ」を120%使いこなそう!
2022年10月26日 17:55
macOS Venturaの目玉機能といえるのが、新たなウィンドウ操作を実現する「ステージマネージャ」です。ここではMacでのステージマネージャの基本的な使い方に加えて、ウィンドウのグループ化や設定のカスタマイズなど、ステージマネージャを使いこなすためのテクニックも紹介していきます。
ステージマネージャってどんな機能?
ステージマネージャは、macOS Venturaから搭載されたウィンドウ管理機能です。Macを使っていると、画面がウィンドウだらけになってしまうことがあります。
画面がごちゃごちゃしていると集中力が削がれ、作業効率も低下してしまいがち。そんな状況を回避できるのがステージマネージャです。
コントロールセンターからステージマネージャをオンにすると、作業中のウィンドウ以外のものが画面の左側にサムネイルで表示されます。
そして、サムネイルをクリックするとそのウィンドウが画面中央に展開。まるで画面中央が「ステージ」となり、役者(ウィンドウ)が入れ替わりで出入りするようなイメージです。
最前面のウィンドウを切り替える方法は、これまでもいくつか存在しました。しかし、ステージマネージャは、これまでのどの機能よりも直感的でスマートなインターフェイスを実現しています。
いわば、これまでmacOSが培ってきたウィンドウ管理機能の「到達点」と言ってもいいのではないでしょうか。まだVenturaにアップデートしていない人は、ぜひアップデートしてステージマネージャの良さを実感してみてください。
ステージマネージャを使いこなす6つのテクニック
ステージマネージャには、快適に使いこなすためのテクニックがいくつか存在します。ここでは、誰もが押さえておきたい6つの活用テクニックを紹介しましょう。
1. 複数のウィンドウをグループ化
複数のアプリを1画面に表示したいときは、ウィンドウをグループ化しましょう。たとえば、Safariで調べ物をしながら「メモ」にアイデアを書き留めたい、というときに利用するといいでしょう。
操作はいたって簡単です。1つのウィンドウを画面中央に表示したあと、ステージマネージャ上のほかのウィンドウのサムネイルを画面中央にドラッグするだけです。
また、グループから切り離したいときは、切り離したいウィンドウを画面左側にドラッグしてステージマネージャに戻しましょう。
2. ステージマネージャをメニューバーに表示
「システム設定」(「システム環境設定」から名称変更)を開いて[コントロールセンター]項目を表示させ、「ステージマネージャ」の横にあるメニューを[メニューバーに表示]へと切り替えましょう。
すると、メニューバーにステージマネージャのアイコンが表示され、よりスピーディに機能を呼び出せるようになります。
3. ワンクリックでステージマネージャをオンに
メニューバーにステージマネージャのアイコンを表示させている状況なら、[option]キーを押しながらアイコンをクリックすることで機能のオン/オフを切り替えられます。この方法なら、アイコンからメニューを開くよりも手順を短縮できます。
4. アイコンクリックでウィンドウを選択
ステージマネージャでは、ウィンドウのサムネイルの脇にアプリのアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、そのアプリで開いているウィンドウが一覧表示されます。
1つのアプリで複数のウィンドウを開いていて、特定のウィンドウを最前面に持ってきたいときに便利です。
5.ステージマネージャ利用中もデスクトップのアイコンを表示
標準設定では、ステージマネージャをオンにしている間はデスクトップ上のアイコンが隠れます。しかし、設定を変更することで、デスクトップ上のアイコンを常に表示し続けることも可能です。
設定を変更するには、「システム設定」の[デスクトップとDock]項目を表示し、[ステージマネージャ]エリアにある[カスタマイズ]ボタンをクリック。現れたウィンドウ内にある[デスクトップ項目]のスイッチをオンにしましょう。
新世代のユーザーインターフェイスを乗りこなそう
ステージマネージャは、気をそらすような要素が目の前から消え、やるべきことに集中できます。しばらく使えば、きっと誰もがその良さを実感できるでしょう。
また、ステージマネージャはmacOSだけでなく、iPadOS 16でも利用可能になりました。iPadとMacの両方を使っている人にとっては、互いの操作感を一致させられるというメリットもあります。
新しい操作方法は慣れるのに時間がかかるかもしれませんが、「Appleが提供するこれからのユーザーインターフェイスの形」とポジティブに捉え、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。