勝又 楓Presents ガールズ ガジェ活♪
オリンパスプラザのプロからPEN E-PL9のレンズ交換や現像方法を伝授
2018年8月16日 11:00
楓ちゃん、オリンパスPEN E-PL9をゲット!
ちょっと久しぶりのガールズガジェ活♪。楓ちゃんがオリンパスのミラーレスカメラ「PEN E-PL9」をゲットしたのはいいものの、まだ全然つかいこなせていないということで、今回は新宿にあるオリンパスプラザ東京にお邪魔して、オリンパスの濵田紘子さんに、レクチャーを受けてきました。
本稿は後編です、前編はこちら(PEN E-PL9でミラーレスデビュー! オリンパスプラザのプロに撮影から現像までの手ほどきを受けてきた)からお読みください。
レンズ交換にチャレンジ
若杉:ここまで、簡単に基本的な操作を習っただけでも、スマホよりもすごいのはわかったと思うんですけれども、ミラーレスや一眼レフカメラには、スマホと全く違う点がもう1つあります。それは「レンズを交換できること」。レンズを替えると、さらに使い方、撮り方の幅が拡がるのです。
いま、勝又さんのカメラについているのは「標準レンズ」ですが、より良いレンズに交換することで、さらにきれいに撮れるようになるわけです。今回はオリンパスさんに2つほど交換レンズをご用意いただいたので、レンズを替えて撮るというのを習ってみましょう。
濵田:今回ご用意したレンズのうちの1つは、30mmのマクロレンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro)です。マクロレンズでは、被写体の近くに寄って、大きく写すことができます。すごく細かいところにピントを合わせて、背景をぼかしたいときに使えるレンズですね。
もう1つは、40-150mmの望遠ズームレンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R)です。遠くのものを撮ることができます。
まずは、マクロレンズからつけてみたいと思います。
レンズは、ボディ側のレンズ横にあるボタンを片手の指で押しながら、レンズ上部にある赤いマークから90度ほど左に回していただくと、外すことができます。このとき、センサーにできるだけホコリが入らないよう、ボディを下向きにしてください。
つけるときは、ボディのマウントと、レンズ側の両方にある赤のマークを合わせるようにして押し込み、「カチッ」と音がするまで上方向に回せば完了です。
若杉:では、レンズを替えたことによって、どう写真が変わるのかを楓ちゃんに体験してもらいましょう。
濵田:先程の標準レンズと比べると、被写体のかなり近くまで寄れることがわかると思います。
勝又:すごいですね!
若杉:このレンズは何mmくらいまで寄れるんですか?
濵田:センサー面から9.5cm(レンズ先端からだと2~3cm)の距離まで寄れますね。
勝又:これだけ近づけても、こんなにしっかり撮れるんですね。
若杉:マクロレンズは、わかりやすく言うと「ドアップ」で撮れるということですね。
勝又:なるほど。女子が苦手なやつですね!
若杉:でも花とか可愛らしいものを撮るのに、すごく効果的です。
勝又:パフェとかだとこれくらいがいいですよね。
濵田:ショートケーキのイチゴだけをピックアップしてみるとか。これがマクロレンズです。
次は、望遠レンズを試してみましょう。かなり遠くのものを大きく写せます。
ズームリングを回していただくと、ズーム倍率を変えられます。ちょうど鳥の模型があるので、ちょっと撮ってみましょう。広角端ではフルサイズ換算80mm相当、望遠端では300mm相当で撮れます。
若杉:この場所は、照明的にはそれほど良い環境ではないと思うのですが、でもくっきり、手ブレもせず撮れています。これは、手ブレ補正が効いてるってことですよね。
濵田:望遠側にするとどうしても手ブレしやすいのですが、E-PL9ではボディ内に3軸の手ブレ補正がついているので、手ブレせずにしっかり写真を撮ることができます。
若杉:旅行とか行く時に、たとえば普通のレンズとマクロレンズ、そして望遠レンズを持ち運んでいくと、状況に応じて取り替えて、シーンごとに最適な写真が撮れるというのが、レンズ交換式カメラの良いところです。もちろん、ちょっと荷物になってしまうところはありますけどね。
勝又:カメラっぽい!
アプリで手軽にスマホ連携
若杉:これまでお伝えした通り、ミラーレスは写真がすごくきれいに撮れますが、それだけだと、Instagramにすぐアップしたい、といったときに、カメラだけだと難しいところがあります。勝又さんもスマホで手軽に写真をアップしていますよね。
E-PL9は最新の製品なので、そのへんも抜かりなくスマホ連携できるので、撮った写真をすぐにスマホに転送できます。今度はそのあたりについてご説明いただきましょう。
濵田:まずは前準備として、「OI.Share」(OLYMPUS Image Share)というアプリを導入していただきます。青いアイコンのアプリですね。
このアプリを使うと、カメラから写真を取り込むこともできますし、スマホから遠隔操作でカメラのシャッターを切ることもできます。一度繋いでおけば、後は自動で繋げますよ。
ではさっそく繋いでみましょう。「OI.Share」には「かんたん接続設定」という機能があって、カメラ側で表示できるQRコードを読み込むことでスマホとの接続ができます。カメラ側でQRコードを表示するには、「再生」メニューの中にある「スマートフォン接続」を選択してください。
勝又:「Bluetoothの設定が完了しました」と出ました。
濵田:自室などで別のWi-Fiに接続されてる方だと、すぐにカメラと接続しない可能性があるので、スマホ側のWi-Fi接続設定から「E-PL9」から始まるSSIDを選んでいただくことで、手動接続ができます。これで、カメラからの写真転送や遠隔シャッター機能が利用できる状態になりました。カメラから端末へ転送すれば、そのままSNSへ投稿することもできますよ。
勝又:一度繋いでしまえば、後は簡単ですね。
濵田:E-PL9ではBluetoothを搭載していますので、カメラ側で転送したい写真を選んで「シェア予約」のボタンを押しておけば、電源を切ったとき、スマホへ自動的に写真を転送してくれます。
若杉:これで、いつでも、どこでも、PENで撮った写真をアップできるわけですね。
現像でこだわりの写真加工
若杉:カメラって、撮影の仕方とかレンズとか、まだまだ奥が深いんですが、そこはここまでにして、最後に、ミラーレスとか一眼レフならではの「写真の現像」にもトライしていただきたいと思います。
弊誌は「PC Watch」ですので、PCを使って、写真がさらに楽しくなる、きれいになるというのを、体験していただこうと思います。オリンパスのカメラを買うと、「Olympus Viewer 3」という現像ソフトが無償で入手できるのですが、その前にまず、「現像ってなんだ」というところから簡単にご説明いただこうかと思います。
濵田:先程、勝又さんに写真を撮っていただいたとき、JPEG画像と一緒に「RAWデータ」も記録するよう設定していました。JPEGはアートフィルターなどをすべて適用した写真の「完成形」ですが、RAWデータは生のデータなので、そこからさらに編集したり、アートフィルターを後からかけることが可能です。
若杉:要するに、RAWデータは、盛る前のすっぴんの写真です。
濵田:JPEGでも明るさを変えるくらいならできるのですが、RAWデータと比べて調整できる幅が狭くなってしまうので、後でいっぱい編集されたい場合は、RAWデータで撮っていただくのがおすすめです。
若杉:撮影設定で「RAW+JPEG」に設定しておけば大丈夫です。では早速、Olympus Viewer 3を起動してみましょう。今回はごく簡単にではありますが、RAW現像で何ができるかをご説明いただきましょう。
濵田:先程マクロで撮った写真と、望遠ズームで撮った写真を編集していきましょう。このままでも十分きれいなのですが、ちょっと編集したいな、と思った場合は「編集」ボタンを押すと編集作業に移れます。ちなみに「.ORF」という拡張子のファイルが、RAWデータです。
現像では色々できますが、例えば「ハイライト&シャドーコントロール」や「アートフィルター」などが後からかけられます。ここではアートフィルターをかけてみましょうか。先程おすすめだと申し上げた「トイフォト1」をかけてみます。「トイフォト1」は少し暗い感じになるので、可愛らしい感じを出すために、もう少し明るみが強い「トイフォト3」にしてみると、可愛らしくなりました。
勝又:全然違いますね。
濵田:こんな感じで、さくらんぼが目立つ感じにすると、可愛らしいと思います。
あとは露出補正で明るさを変えることができます。今のままだと少し暗いので、明るくしてみると、被写体が目立つようになりましたね。
次によく修正するのはホワイトバランスですね。撮影時はオートで撮っていたのですが、「晴れ」とか「曇天」、「電球」などいろいろなモードが選べます。例えば「晴れ」にすると赤みが強くなって、温かい印象になります。青みが欲しい場合は「電球」にするといいでしょう。そうすると、被写体のスカイブルーの部分が目立つイメージになります。このような手順で編集していただくようなかたちです。
最初に戻したいときは、リセットボタンを押していただくと、もとに戻せます。
まずは沼に足を踏み入れない程度にはまっていこう
若杉:と言うことで、短い時間でしたが、楓ちゃんにカメラ撮影の基礎を学んでもらいました。
勝又:はい、いろいろ勉強できました!
若杉:今日のレッスンだけでも、カメラの楽しさや奥の深さを感じてもらえたと思います。
勝又:はい!
若杉:ただ、気をつけてくださいね。これ、業界用語で「沼」って言うんですけど、わかりやすいのは「レンズ沼」。さっきもレンズを変えると、撮れる写真が変わりましたが、1つのレンズで撮れる写真には限界があります。ので、いろんな写真を撮りたくて、いろんなレンズを買っちゃって、ゆくゆくお財布が大変な事になるんです(笑)。
勝又:そのあたりは適度にはまっていきたいと思います(笑)。
若杉:では、濵田さん、本日はありがとうございました!
勝又:ありがとうございました!
濵田:こちらこそ、ありがとうございました。