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タフなのに気楽に使える999gのモバイルノート「LG gram 14」の使い勝手を検証

LG gram 14(14Z90P-KA54J)

 LGエレクトロニクス・ジャパンの「LG gram 14Z90P」は、14型ディスプレイを搭載する重さ999gの軽量コンパクトなノートPCだ。おもな特徴としては、ディスプレイの解像度がフルHDよりも縦に長い1,920×1,200ドットなので、画面内の作業スペースが広いという点が挙げられる。

 また、バッテリ駆動時間が最長37時間ととんでもなく長い。あとは、軍用規格のMIL規格に準拠したテストをクリアしているので一般的なノートPCよりも精密機器に対する遠慮をあまりせずに気楽に使うことができる。

 現行のLG gramシリーズは、このLG gram 14Z90P以外に、16型ディスプレイの「LG gram 16Z90P」と17型ディスプレイの「LG gram 17Z90P」があるので、このモデルはもっとも小さなモデルとなる。小さい分だけ、スペックがそちらの2モデルよりも若干下だが、通常のビジネス利用なら大きく気にするほどの差ではない。

 このLG gram 14Z90Pには、Microsoft Office Home & Business 2019が付属する「14Z90P-KA54J1」と、付属しない「14Z90P-KA54J」があるが、この記事で取り上げるのは付属しない14Z90P-KA54Jのほうである。

 実売価格は付属する14Z90P-KA54J1が18万7,000円前後で、付属しない14Z90P-KA54Jが税込17万2,000円前後となっている。メーカー発表の基本モデルでは本体カラーが「スノーホワイト」だが、一部販売店限定で「オブシディアンブラック」も用意されている。

必要十分な基本スペック、なかでもメモリがハイスペック

 搭載するCPUはTiger Lake世代の第11世代Core i5-1135G7だ。最高4.2GHzで動く4コア8スレッドCPUである。メモリは、LPDDR4X-4266メモリをデュアルチャネルで8GB搭載している。

 ストレージはNVMe接続のSSDを512GB搭載。内部にストレージ用の空きスロットがあるということだが、ユーザーが自分で空きスロットにアクセスすることはできない。グラフィックスは、CPUに内蔵しているIris Xe Graphicsを使用している。

CPUはTDP 28WのCore i5-1135G7。4コア8スレッドCPUで最高4.2GHzで動作する
SSDは512GB。初期状態での空き容量は約418GBだ

 全体的にそつのないスペックで、14型サイズのノートPCとして不安や不足を感じる部分はない。CPUの性能は動画編集をバリバリやりたいといったことでもなければ十分だし、メモリもストレージも同様だ。グラフィックスも14型のコンパクトサイズに合わせてロースペックのGPUを搭載するくらいなら、Iris Xeで十分である。

 あえてこれらのスペックのどれかに言及するのなら、メモリだ。搭載するLPDDR4X-4266メモリはCore i5-1135G7と組み合わせられるメモリでは最高スペックのもので、よく使われているDDR4-3200よりもかなり速い。とくに本製品の場合は、グラフィックス機能にシステムメモリからビデオメモリの共有を行なうIris Xeを使用しているので、高速メモリの恩恵を大きく受けることができる、

 実際の使用感だが、Webブラウザの使用、PDFファイルの閲覧、大きな画像を大量に使用した500MBオーバーのPowerPointファイルの編集、Wordでの文章編集、YouTubeでの4K映像の再生、6MB前後の写真データ100枚程の一覧表示や各写真の拡大縮小、そのほか諸々の使用程度では快適そのものだった。

 このスペックなら当たり前ではあるが、余程重い作業をしないかぎりは性能に不満を感じることはないだろう。記事の後半ではベンチマークテストの結果も掲載するので性能を細かく見たい方はそちらを見てほしい。

【表1】LG gram 14のスペック
モデル名14Z90P-KA54J
CPUCore i5-1135G7(4コア8スレッド、2.4GHz~4.2GHz)
メモリLPDDR4X-4266 8GB(デュアルチャネル)
ストレージNVMe SSD 512GB
グラフィックスIntel Iris Xe Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ14型IPS液晶(1,920×1,200ドット)
おもなインターフェイスThunberbolt 4×2(DisplayPort、USB PD対応)、USB 3.1×2、HDMI×1
通信機能Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth 5.1
バッテリ駆動時間最長37時間
OSWindows 10 Home
本体サイズ313.4×215.2mm×16.8mm(幅×奥行き×高さ)
重量999g
実売価格17万2,000円前後

タフ仕様を感じさせない999gのやさしいボディ

 マグネシウム合金でできた本体は、米国国防総省が定める軍用調達基準である「MIL-STD-810G」に準拠した7つのテストをクリアしているタフ仕様だ。一般的なノートPCよりも落下や圧力や振動、高温低温、ホコリなどに強く、気楽に扱える。精密機器であることに変わりはないので過度にラフに扱えるわけではないが、それでもタフ仕様であるというのは気持ち的に楽だ。

天板は真っ白で、その中央にgramのロゴが入っている
ディスプレイ面以外はすべて真っ白なボディだ

 本体重量が999gしかないので、手に持つとやはり軽い。見た目と重さとの間に少しギャップがあり、このサイズのノートPCから想像する重さよりも実際の重さのほうが軽く感じて驚きがある。やっぱり1kgを切っていると違う。本体サイズは313.4×215.2mm×16.8mm(幅×奥行き×高さ)で14型ノートPCとしてはコンパクトだが、ディスプレイが縦に長い分だけ少し奥行きは長い。

 本体に触ると、マグネシウム合金特有の、金属なのかプラスチックなのかわからない妙な高級感がある。天板もキーボード面も弾力があってやわらかく、それでいて全体に剛性感は高いのでしっかりとしていて不安は感じない。この不思議な感触はマグネシウム合金ならではだ。ほかの金属を使用したノートPCと比べて手触りや質感に冷たさを感じず、やさしい雰囲気がある。

公証では999gだが実機ではさらに軽い979gだった
本体はA4のコピー用紙と比べるとこれくらいのサイズ感で、ほぼA4サイズと言える

使いやすい少し縦長の1,920×1,200ドットディスプレイ

 ディスプレイは、一般的な16:9の1,920×1,080ドット表示のディスプレイではなく、少し縦に長い16:10の1,920×1,200ドット表示のディスプレイを搭載している。

 たった120ドットであり、14型の画面内では2cm程度の差でしかないが、この差は実際に使用してみるとかなり大きく、すごく画面が広く感じる。WebブラウザやWordなどの縦に連続してスクロールするタイプのソフトでは作業効率が結構変わってくるので、ビジネスや勉強に使う人にはこの16:10のディスプレイはとくにおすすめだ。

ベゼルはかなり細く、実測で左右が約5mmで上が約8mmだった
画面の広さの比較。グレーの部分までが1,920×1,080ドットで、下の白い部分までが1,920×1,200ドット

 液晶パネルはIPSパネルで発色が綺麗で、具体的な視野角の値は出ていないが上下左右どの方向から見てもほぼ見え方が変わらず、しっかりと表示内容を確認できる。DCI-P3カバー率99%の広色域にも対応しているので、元データに忠実な色表示も行なえる。

 バックパネルは十分に明るく、日差しが入る部屋でも問題なく使用可能だ。ただし、パネルが光沢パネルなので明るい場所では映り込みがそこそこ気になる。非光沢または反射防止コーティングなどがされていればベストだったと思う。

視野角はかなり広く上下左右どこから見ても画面の見え方はほとんど変わらない
ディスプレイは実測で約140度まで開くことができる

こだわりを感じるしっかりとしたキータッチのキーボード

 キーボードには、キーピッチが19.05×18.5mm(幅×奥行き)の日本語83キーキーボードを搭載している。スペックのキーピッチだけを見るとフルサイズだと思うかもしれないが、実際は主要キー以外の一部のキーが細長い、ノートPCでは定番の変則キーボードだ。

一部の細長いキー以外はほぼフルサイズのキーボードだ
主要キーのキーピッチは19.05mmを確保している

 このタイプのキーボードはノートPCに慣れていればとくに違和感を覚えないものなので、筆者もすんなりと使用できた。欲を言えば、使用頻度が高い左下のCtrlキーだけは通常サイズにしてほしかった。Ctrlキーだけでなく、キーボードの左右にはまだ結構なスペースがあるので、細長い変則的なキーをもう少し減らすことはできるのではないかと思う。

 キーストロークは1.65mmとノートPCとしてはかなり深いほうで、ノートPCではトップクラスのしっかりとしたキータッチを実現している。個人的にはノートPCのキーストロークは浅いほうが好きなのだが、多くの人にとってはこの深いキーは使いやすく感じるはずだ。キーボードの中央付近のキーを強く押すと若干キーボードにたわみが出るが、全体的に十分な剛性があり、普通に使っていて気になることはない。

しっかりとしたキータッチを生み出す1.65mmの深いキーストローク

 キーボードの下にはLEDバックライトがついていて、各キーの周囲とキートップを白く光らせることができる。LEDバックライトはオフと2段階の明るさに調節でき、使用する場所や好みに合わせて変更可能だ。

LEDバックライトをオンにすれば各キーの周囲とキートップが光る

 キーボードは好みの問題が大きいので使う人によって感じ方は違うと思うが、客観的かつ総合的に見て、本製品のキーボードはタイピングのしやすさを考えて結構がんばって作った、良くできたキーボードと言える。

ジェスチャー機能に対応した16:10の大型タッチパッド

 タッチパッドは実測で112×70mm(幅×奥行き)の大型のものを搭載している。このタッチパッドは、ディスプレイの16:10のアスペクト比に合わせてあえて同じ16:10の比率にしてあるという。

16:10比率の大型タッチパッドを搭載している。サイズは実測で112×70mm(幅×奥行き)

 左右のボタンはタッチパッドと一体になっているタイプで、デザイン的にはカッコいいが少々押しにくい。とは言え、最近のノートPCはほとんどがこのタイプなので、このタッチパッドが特別押しにくいというわけではない。

 タッチパッドの手触りはサラサラで、抵抗なく指を滑らせることができて気持ちがいい。ジェスチャー操作に対応しているので、スマートフォンのように2本の指で写真などの拡大縮小ができて便利だ。

 2本の指を同時に上下左右に動かせば画面を上下左右にスクロールでき、2本指で左右にフリック操作を行なえばWebブラウザの進むと戻るの操作を行なえる。3本の指を上に動かせば開いているウィンドウの一覧が表示され、下に動かせば開いているウィンドウをすべて隠すことができる。ほかにもジャスチャー操作は用意されており、慣れるとすごく便利に使える。

USB Type-Aが2つあるのがうれしいインターフェイス周り

 左側面には4,096×2,160ドット(60Hz)までの解像度に対応したHDMIを1つと、Thunberbolt 4(USB Type-C)を2つに、ヘッドフォンとマイク兼用の3.5mmステレオミニジャックを1つ備えている。Thunderbolt 4は5,120×3,200ドット(60Hz)までの解像度で画面出力も行なえる。

 右側面にはmicroSDカードに対応したカードスロットと、USB 3.1に対応したUSB Type-Aを2つ備えている。USB Type-Cに対応した機器は増えてきてはいるが、まだまだUSB Type-A対応機器のほうが多いので、USB Type-Aが2つあるのはうれしい。

左側面にはHDMI、Thunberbolt 4×2、3.5mmステレオミニジャックを備える
右側面にはmicroSDカードスロット、USB 3.1×2を備える。一番右はセキュリティスロット

 キーボードの右上部分にある電源ボタンには指紋認証センサーを搭載しており、指紋認証でWindowsへのログインを行なえる。電源ボタンと指紋認証センサーが一体になっているので、ノートPCの起動時には電源ボタンを1回押すだけで同時に指紋認証まで終わり、そのままWindowsにログインできる。ログインという作業がまるまるなくなったような使用感で、とても快適だ。

前面の中央にはディスプレイを開けるときに指を掛けるノッチがついている
背面はディスプレイヒンジのみだ
Webカメラは720p対応のものをディスプレイの上部に搭載している
指紋認証センサー一体型の便利な電源ボタンを搭載

最長37時間の超超ロングライフバッテリ

 バッテリは72Whのリチウムイオンバッテリを4セル搭載しており、CPUやメモリが省電力ということもあり、最長37時間もの驚異的なバッテリ駆動時間を実現している。

 とは言っても、気になるのは実際のバッテリ駆動時間だ。公証のバッテリ駆動時間は、一般社団法人電子情報技術産業協会が定めた「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver. 2.0)」で測定されたもので、実際の駆動時間とは大きな差が出る。

 そこで、この記事を書いたり、YouTubeで動画を見たり、Webブラウザを使ったり、PDFファイルを見たり、PowerPointを使ったりといったさまざまな使い方をした場合のバッテリ駆動時間を計測してみた。本体の設定は初期設定のままだ。

 結果は、約13時間50分でバッテリ節約モードに自動で切り替わり、約16時間5分でACアダプタを接続してくださいというメッセージが表示され、最終的に約16時間40分で使用できなくなった。

 公称値との差は大きいが、バッテリだけでこれだけの時間使用できるというのは正直なところ驚きだ。朝の時点で満充電なら余裕で1日中使用できるわけなので十分な駆動時間と言える。

 本体の充電はUSB Type-Cから行なうようになっており、本体の左側面にある2つのThunberbolt 4(USB Type-C)のどちらからでも充電を行なえる。残量ゼロの状態から満充電までの時間は公証で最長3時間で、実測でもほぼ同じ2時間50分だった。

 また、バッテリに負荷がかからないように途中までは急速充電する仕様になっていて、1時間20分充電した時点で67%、2時間の時点で92%まで充電できていた。USB Power Deliveryに対応しているので、対応するUSB Type-Cアダプタやモバイルバッテリからの充電も可能だ。

 本体の電源がオフのときにACアダプタを抜き差しすると、バッテリ残量が約5秒間ディスプレイに表示される機能を搭載している。ただ、再度表示するためにはケーブルを抜き差ししなければならず、いまいち使い時がわからない機能ではある。設定で常時表示できるようにするとか、キーを押すことで再表示できるようにするといった、もうひとひねりが必要だと感じた。

Windowsが表示する残り駆動時間は使用状態を見て算出しているのでだいたい合っている
電源がオフの状態で本体に充電ケーブルを接続すると画面にバッテリ残量が表示される
充電ケーブルは2つあるThunberbolt 4(USB Type-C)のどちらにも接続できる
ACアダプタのサイズは実測で約98×61×27mm(幅×奥行き×高さ)、重さはコード込みで約304g
ACアダプタの仕様は20V/3.25A最大65W出力で、USB PD時は15V/3A最大45W出力となっている

スリムなノートPCにしてはなかなか良い音と効果的な排熱機能

 このノートPC、なかなか音が良いので驚いた。スリムなノートPCらしい軽めの音ではあるが、よくある聞いていられないほどの音ではなく、十分に音楽を楽しめる音だ。

 さすがに音量を上げるとこもり感が出てくるが、適度な音量ならきちんとしたステレオサウンドを聞かせてくれる。ちなみに本体の裏側から接地面に反射させて音を出しているので、置く場所によって音は変わる。硬い机の上などがもっとも聞きやすい音になるようだ。

 本体背面のディスプレイヒンジに隠れた部分はすべて排気口になっており、本体内部の熱はそこから排出される。この仕組みは有効に働いているようで、使用中に背面側はある程度暖かくなるのだが、キーボード面が過度に熱くなることは一度もなかった。動作音が気になることもなく、冷却面はかなり優秀だ。

左右にある小さなメッシュが左右のスピーカー穴だ。上にある大き目のメッシュは吸気口
ディスプレイヒンジに隠れている本体の背面側はすべて排気口になっていて効果的に熱を排出する

そのほかの機能、スマートフォンの画面表示機能とAmazon Alexa機能

 スマートフォンの画面をWindows上に表示できる「Virtoo by LG」ソフトがプリインストールされており、iPhoneまたはAndroidスマートフォンに対応アプリをインストールすることで、本製品からスマートフォンを操作することができる。

Virtoo by LGソフトを使えばスマートフォンの通知をWindows上で確認できる

 また、「Amazon Alexa」ソフトもプリインストールされており、CMなどでおなじみの「アレクサ、今日の天気は?」などの音声コントロールが可能だ。

 スマートフォンの画面をBlutooth接続で表示できるVirtoo by LGは結構便利なソフトで、スマートフォンがスリープ状態でも、スマートフォンに届く通知をWindowsから確認できる。メッセージのやりとりなどを、いちいちスマートフォンのロックを解除して見る必要がなく、なかなか快適な機能である。キーボードで文字入力することもでき、そのまますぐに返信することも可能だ。

 また、リモートデスクトップのようにスマートフォンの画面をWindowsの画面上に表示してマウスカーソルで操作することもできる。こちらの機能は操作への反応の遅れや画面表示のラグなどがあり、また若干動作が不安定なことがあるので快適とは言えないが、できることの制限がほとんどないのがすごい。

スマートフォンの画面を表示してマウスカーソルで操作することも可能

 ゲームなどの表示や操作もでき、カメラを起動してペットの監視に利用したり、そのまま写真や動画を撮影したりすることまでできてしまう。欠点は、この機能を使用している間はスマートフォンを起動しておく必要があり、また1度切断すると再度スマートフォンを起動して接続の許可をする必要がある点だ。より完成度を高めればもっと便利な機能になりそうなおもしろい機能である。

ベンチマークテストで見るLG gram 14Z90Pの性能

 最後にベンチマークテストの結果を掲載しておくので、もっと詳細な性能を確認したい方は各テストの結果を見てほしい。

 使用したベンチマークソフトは、UL Benchmarkの「PCMark 10 v2.1.2508」と「3DMark Professional Edition v2.17.7137」に、Maxonの「Cinebench R23.200」と「Cinebench R20.060」だ。本体はACアダプタに接続した状態で、電源設定などはすべて初期設定のままテストを行なっている。

【表2】ベンチマーク結果
PCMark 10 v2.1.2508
PCMark 10 Score4,706
Essentials9,770
App Start-up Score13,647
Video Conferencing Score7,727
Web Browsing Score8,845
Productivity6,528
Spreadsheets Score5,714
Writing Score7,459
Digital Content Creation4,436
Photo Editing Score6,713
Rendering and Visualization Score2,784
Video Editting Score4,672
Gaming3,346
Graphics score4,678
Physics score12,124
Combined score1,308
3DMark Professional Edition v2.17.7137
Night Raid Score11,728
Night Raid Graphics Score15,106
Night Raid CPU Score5,173
Wild Life Score11,085
Time Spy Score1,312
Time Spy Graphics Score1,216
Time Spy CPU Score2,388
Cinebench R23.200
CPU (Multi Core)4,174
CPU (Single Core)1,360
Cinebench R20.060
CPU1,775
CPU (Single Core)524

 ベンチマークテストの結果については、ほぼスペックどおりの結果となっている。ゲーム系のスコアが少し高めになっているのは、やはりメモリの速度が速いためだと思われる。実際の使用感については記事の前半で書いたとおり、十分高速で快適、何の不満や不足も感じない。これ以上の性能がほしい人は、クリエイティブ用途向けのノートPCや、ゲーミングノートPCが対象になってくるだろう。

カッコ良さより気楽さを取りたい人におすすめ

 多くの競合製品がひしめく14型~15型のスリムコンパクトノートPC製品。そんな多数の製品のなかでこのLG gram 14Z90Pは、999gの1kgを切る軽さと、1,920×1,200ドットの少し広い画面、最長37時間のロングライフバッテリ、そして軍用規格のMIL規格に準拠したテストをクリアした堅牢さを特徴にしている。

 実際に使ってみての評価も同じで、この4つの特徴がそのままこの製品の魅力になっている。なので、もし同程度のスペックのほかのノートPCと比べる場合は、この4つの部分に魅力を感じるかどうかで考えてみると良いだろう。

 ほかには、ノートPCなのにやわらかい雰囲気があるところが個人的には好ましく感じた。見た目、質感、手触り、使用感、どこをとってもやわらかいのだ。底面についている丸いゴム足もなんだか少しかわいいし、指で押すとぷにぷにとしていて、押すと少し癒される。

 このクラスのノートPCには、もっと鋭く、冷たく、固い雰囲気のノートPCも多い。そういったノートPCと比べると、この製品はより気楽に使うことができる。軽くて頑丈なこともそう感じさせる一因で、使い終わったあとにソファの上に軽く投げたとしても絶対に壊れないと感じさせる雰囲気があるのだ。

 というわけで、堅苦しいのは嫌いで、もっと軽い気持ちでノートPCを使いたいという人におすすめしたいノートPCである。