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パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC

~LEVEL∞「LEVEL-C0B3-R7-RNR」

パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC LEVEL∞「LEVEL-C0B3-R7-RNR」
LEVEL∞「LEVEL-C0B3-R7-RNR」

 株式会社ユニットコムのゲーミングPCブランド「LEVEL∞」から、Ryzen 7を搭載したコンパクトゲーミングPCが登場した。

 2017年を代表するCPUと言えるAMD Ryzenを、コンパクトな筐体に収め、ビデオカードを搭載することでゲーミングスペックに仕上げたのが本製品だ。ビデオカードも、エントリーグレードではなくアッパーミドルグレードなので、本格的にPCゲームを楽しみたい方に向いている。

Ryzen 7を搭載した卓上Mini-ITXマシン

 「LEVEL-C0B3-R7-RNR」は、LEVEL∞のコンパクトゲーミングPC「C-Class」のRyzen 7搭載モデルだ。

 C-ClassのRyzen 7搭載PCは3モデルあるが、本製品はミドルグレード。標準搭載CPUはRyzen 7 1700で3モデル横並びだが、標準搭載ビデオカードが異なる。

 本製品が搭載するのはGeForce GTX 1060のビデオメモリ6GBモデルだ。おもなスペックは以下のとおりだが、BTOオプションによってカスタマイズも可能なので、あくまで標準構成ということになる。

LEVEL-C0B3-R7-RNRのおもな仕様
CPUAMD Ryzen 7 1700(3GHz)
GPUNVIDIA GeForce GTX 1060(6GB)
メモリ4GB×2 DDR4-2400
SSD240GB 2.5インチSerial ATA
HDD1TB 3.5インチSerial ATA
光学ドライブなし
電源500W ATX(80PLUS Silver)
OSWindows 10 Home 64bit
税別価格131,980円

 CPUは8コア16スレッドのRyzen 7 1700で、Ryzen 7のなかではもっとも低クロックだが、同時にTDP 65Wと発熱も抑えられている。なお、BTOオプションでもCPUは変更できないので、コンパクトな筐体とのトレードオフと言えるだろう。ただし、中段のベンチマークのとおり、性能は十分過ぎるほど高い。

 GeForce GTX 1060は、おもにフルHDでのプレイを想定したアッパーミドル級GPU。C-ClassのRyzen 7搭載下位モデルも同じGeForce GTX 1060を採用しているが、ビデオメモリ搭載量が異なる。本製品は6GB、下位モデルは3GBだ。

 同じGeForce GTX 1060なので、軽量なゲームでは同性能となることがあるものの、テクスチャ量の増える高画質設定では、ビデオメモリの多い本製品のほうが、フレームレートの低下を抑えられるといったメリットがある。

 デュアルドライブ構成のストレージは、ゲーミングPCで性能を求めつつコストを抑えるための定番テクニックだ。高速だが単価が高いSSDはシステムドライブ用に最低限の容量で、膨大なゲームデータをストックするのに、容量単価の安いHDDを組み合わせている。どちらもSATA接続で、容量は240GB SSD+1TB HDDと十分だ。

 筐体はMini-ITXマザーボードベースの設計で、サイズ(幅×奥行き×高さ)は177×388×296mm。フルHDゲーミング用のデスクトップGPUを搭載するPCとしては最小クラスに挙げられるだろう。

 高さよりも奥行きが長い分、多少フットプリントがあるものの、十分に卓上に置けるサイズと言える。標準構成では光学ドライブが非搭載だが、オプションで天板部前面寄りに搭載可能だ。光学ドライブを内蔵したいという方は、ここに注目してほしい。

フルHDなら最高画質を狙える3D性能

 それでは各種ベンチマークソフトのスコアを見ていこう。

 今回テストしたのは、「PCMark 10 v1.0.1275」、「3DMark v2.4.3819」、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」、「ドラゴンズドグマ オンライン ベンチマーク」、「バイオハザード6 ベンチマーク」、「ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4」、「Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands」、「VRMark v1.1.1272」、「SteamVR Performance Test」、「CINEBENCH R15」、「CrystalDiskMark 5.2.2」。

 PCMark 10のスコアを見ると、どれも平均的なデスクトップPCよりも高いスコアであり、8コア16スレッドのRyzen 7を搭載していることのメリットが現われている。また、ビデオカードを搭載しているため、Digital Content Creationの各スコアも高い。

 3DMarkについても、1,920×1,080ドットまでの解像度であれば十分なスコアと言える。DirectX 12の高解像度であるTime Spy Extremeや、DirectX 11の高解像度であるFire Strike Extreme/Ultraあたりは、快適ラインからやや外れるスコアだ。

 このようなスコアの傾向から、普段使いなら超がつくほど快適で、フルHDゲーミングも十分な性能と言える。

 とくにCPU側は余力があり、たとえばゲームの実況配信などで有効だろう。GPUに搭載されたハードウェアエンコードで配信する分には十分だが、対応していない配信サイトでは、ソフトウェアエンコードが必要となることがある。そうしたとき、8コア16スレッドのCPU性能が有効活用できるだろう。

 もちろんゲーム以外でも、CINEBENCH R15のスコアが示すように3DCGや映像のレンダリングなどにも効果的だ。

ベンチマーク結果1
PCMark 10 v1.0.1275 - Score5,942
PCMark 10 v1.0.1275 - Essentials7,948
App Start-up Score9,465
Video Conferencing Score7,530
Web Browsing Score7,045
PCMark 10 v1.0.1275 - Productivity7,293
Spreadsheets Score9,071
Writing Score5,865
PCMark 10 v1.0.1275 - Digital Content Creation6,230
Photo Editing Score6,573
Rendering and Visualization Score8,058
Video Editing Score4,567
3DMark v2.4.3819 - Time Spy Extreme1,941
Graphics score1,832
CPU score2,935
3DMark v2.4.3819 - Time Spy4,298
Graphics score4,011
CPU score7,238
3DMark v2.4.3819 - Fire Strike Ultra2,973
Graphics score2,863
Physics score16,728
Combined score1,529
3DMark v2.4.3819 - Fire Strike Extreme5,825
Graphics score6,029
Physics score16,798
Combined score2,608
3DMark v2.4.3819 - Fire Strike11,154
Graphics score12,674
Physics score16,763
Combined score4,645
3DMark v2.4.3819 - Sky Diver30,789
Graphics score40,157
Physics score15,075
Combined score25,960
3DMark v2.4.3819 - Cloud Gate35,160
Graphics score77,749
Physics score12,053
3DMark v2.4.3819 - Ice Storm Extreme136,000
Graphics score230,676
Physics score55,818

 4Kゲーミングについては、ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの最高品質におけるスコアが3,586で「快適」という評価で、中量級タイトルまでなら大丈夫。ただし、平均フレームレートで見ると23.673と30fpsを割り込んでいたので、画質設定を若干引き下げたほうが映像はなめらかになるだろう。

 重量級タイトルについては、Tom Clancy's Ghost Recon Wildlandsの1,920×1,080ドット時で50fps台後半を記録しており、フルHDなら積極的に高画質が狙っていける。ただし、それよりも上の解像度で60fps前後を狙うと中~低画質あたりだ。

 このあたりがGeForce GTX 1060の限界で、高解像度と高画質に妥協したくない方は、BTOオプションからGPUの強化を図りたい。

 VR性能は、SteamVR Performance Testの評価で「Ready」。だが、Qualityを見るとグラフは上下がままあり、ほぼ一直線を描く上位GPUと比べると余裕が少ない。

ベンチマーク結果2
「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」(DirectX 11/最高品質)
3,840×2,160ドット3,586
1,920×1,080ドット10,868
「ドラゴンズドグマ オンライン ベンチマーク」(最高品質)
1,920×1,080ドット7,689
「バイオハザード6 ベンチマーク」(高)
1,920×1,080ドット16,455
「ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4」(簡易設定6)
1,920×1,080ドット35,843
Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands
3,840×2,160ドット低画質42.65fps
2,560×1,440ドット中画質54.36fps
1,920×1,080ドット非常に高い57.44fps
VRMark v1.1.1272
Orange Room6,824
Blue Room1,234
CINEBENCH R15
OpenGL103.83fps
CPU1405cb
CPU(Single Core)146cb
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC SteamVR Performance Test
SteamVR Performance Test

 ストレージは、評価機の場合でSSDがCrucialの「MX300」275GBモデル(275GBモデルであるため、標準構成の240GB SSDとは異なる可能性もある)を、HDDがSeagateの「Barracuda」1TBモデルを搭載していた。

 どちらもSATA 6Gbps接続であり、SSD側でもシーケンシャルリードで600MB/sを超えることはなく、533MB/sだが、OSの起動速度や操作時のレスポンスは十分に速い。一方のHDD側は、デスクトップグレードなのでシーケンシャルリードで202MB/sとなる。

 SSD側の速度でさらに上を狙いたい方は、BTOオプションからM.2 NVMe SSDを選ぶのがよいだろう。

 ちなみに、HDD側のBTOオプションは、容量の選択肢のほか、2.5インチSSDに変更してフルSSD化することも可能だ。

CrystalDiskMark
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC SSD(Crucial MX300 CT275MX300SSD1)
SSD(Crucial MX300 CT275MX300SSD1)
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC HDD(Seagate Barracuda ST100DM010)
HDD(Seagate Barracuda ST100DM010)

ATXモデルと同程度の価格に抑えたコンパクトゲーミングPC

パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC 独特の曲線使いが独特だがシルバー&ブラックの色使いには落ち着きも感じられる
独特の曲線使いが独特だがシルバー&ブラックの色使いには落ち着きも感じられる

 ケースカラーは、シルバー&ブラックの落ち着きのあるツートン。デザイン面では有機的なデザインの前面吸気口部分が印象的だ。

 この吸気口部分は、3Dデータが公開されていて、自分でデザイン・出力すれば、ガラッと印象を変えることもできる。もちろん本製品なら、こうした3Dデザインなどを行なうにも十分な性能を持っている。

 吸気口の開口部は直径55mmほど。小径だが内側に8cm角ファンを搭載することもでき、BTOオプションではここにLEDファンを搭載することもできる。

 光りモノの好みは人それぞれだが、前面の吸気口の小窓から光る程度なので、ハデというほどではなく、何より980円でカスタムできる。また、本製品では電源LEDが側面にあり見づらいので、その代わりとしてならアリだと思う。

 側板は左右ともメッシュ構造だ。

パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC 円形の吸気口と、それに合わせてカーブを描くパネルと色分けがおもしろい
円形の吸気口と、それに合わせてカーブを描くパネルと色分けがおもしろい
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC Mini-ITXマザーボードにフルハイトビデオカードの組み合わせなので、一般的なデスクトップPCの「小さい版」
Mini-ITXマザーボードにフルハイトビデオカードの組み合わせなので、一般的なデスクトップPCの「小さい版」
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC 右側面はメッシュパネルで、前方下寄りにインターフェイスをレイアウト
右側面はメッシュパネルで、前方下寄りにインターフェイスをレイアウト
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC 左側面もメッシュパネルで、全体的に通気性を重視したデザイン
左側面もメッシュパネルで、全体的に通気性を重視したデザイン
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC 天板はフラットだが、前面寄りにユニークなへこみがある
天板はフラットだが、前面寄りにユニークなへこみがある
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC 底面は12cm角2面分の吸気口があり、フィルタが装着されている
底面は12cm角2面分の吸気口があり、フィルタが装着されている
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC 天板のへこみ部分はスリム光学ドライブベイ。オプションで追加搭載可能だ
天板のへこみ部分はスリム光学ドライブベイ。オプションで追加搭載可能だ
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC 電源ボタン、電源LED、HDDアクセスLED、USB 3.0×2、音声入出力端子がある
電源ボタン、電源LED、HDDアクセスLED、USB 3.0×2、音声入出力端子がある

 内部はかなりパーツの密度が高いが、興味深いのがATX電源を採用しているところだろう。

 一般的に小型のPCではATXよりも小さなSFX電源を用いることが多い。本製品の場合、奥行きが短いタイプであるがATXでコストを抑え、効率面でも80PLUS Silver認証のまずまず高効率な500W電源を採用している。もちろん効率が高いほどムダな発熱も抑えられる。

 マザーボードについては、製品ロットによって変更される可能性もあるが、評価機ではAMD B350チップセットを搭載するBIOSTAR「B350GTN」を採用していた。メモリスロットは2基でDDR4-2400 4GBモジュールが2枚装着済み。SATA 6Gbpsポートは4基で、2基が使用済みだ。

 そのほかにはM.2スロットが1基あるが、マザーボードの裏面にあるため、増設時にはバラしが必要となるのであまり現実的ではない。唯一の拡張スロットであるPCI Express 3.0 x16スロットは、GeForce GTX 1060カードが搭載済みだ。

 ビデオカードもロットしだいで変更される可能性があるが、MSI製の「GeForce GTX 1060 6GB OC」が搭載されていた。製品名のとおり、若干のOC仕様で、GPUクロックは定格の1,506MHzに対して1,544MHz、ブーストクロックも定格の1,708MHzに対して1,759MHzとなっている。

 ちなみに、ケースの設計自体はより長いビデオカードにも対応している。BTOカスタムメニューからGeForce GTX 1080 Tiカードに変更できるため、フルハイトの長さ266.7mmまでのカードまで搭載できるようだ。ほかGeForce GTX 1070や1080の選択肢も用意されている。

パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC 右側板を外すと、マザーボード裏に2.5インチベイが現われる
右側板を外すと、マザーボード裏に2.5インチベイが現われる
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC 左側板を外すと最初に現われるのはストレージとファンを搭載したサブフレーム
左側板を外すと最初に現われるのはストレージとファンを搭載したサブフレーム
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC サブフレーム上には2.5インチベイ×2基と3.5インチベイ×1基、12cm角ファンが搭載されている
サブフレーム上には2.5インチベイ×2基と3.5インチベイ×1基、12cm角ファンが搭載されている
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC サブフレーム上には2.5インチベイ×2基と3.5インチベイ×1基、12cm角ファンが搭載されている
メインスペースには左にマザーボード、右にATX電源を搭載。そして下段、マザーボードのPCI Express x16スロットに、2スロット厚のGeForce GTX 1060ビデオカードが搭載されている
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC MSIのGeForce GTX 1060 6GB OCビデオカードを搭載していた。LEVEL-C0B3-R7-RNRのスペック表に記載はなかったがOCモデル
MSIのGeForce GTX 1060 6GB OCビデオカードを搭載していた。LEVEL-C0B3-R7-RNRのスペック表に記載はなかったがOCモデル
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC CPUクーラーはAMD純正のWraith Spire。通電時はAMDロゴに加え外周がリング状に発光する。その後ろは排気口
CPUクーラーはAMD純正のWraith Spire。通電時はAMDロゴに加え外周がリング状に発光する。その後ろは排気口
パソコン工房、Ryzen 7ベースで机におけるコンパクトなゲーミングPC 前面吸気口の裏には8cm角ファンを搭載できるスペースがある。BTOオプションで追加可能で、ただし狭いため自力で追加するのは手間がかかりそうだ
前面吸気口の裏には8cm角ファンを搭載できるスペースがある。BTOオプションで追加可能で、ただし狭いため自力で追加するのは手間がかかりそうだ

 標準構成の2基のストレージは、マザーボードと並列に置かれたサブフレーム上に搭載されている。サブフレーム自体はネジ3つを外せばスライド式に着脱可能。このサブフレーム上には、CPUクーラーの直上部分に12cm角ファン×1基が装着されており、外気をスムーズにCPUクーラーへと導いている。

 CPUクーラーはAMD純正の「Wraith Spire」。C-Classの製品自体には簡易水冷モデルもあるが、本製品は空冷だ。そしてCPUクーラーの後ろに9cm角の排気用ケースファンが搭載されている。

 構造を見ていくと、Mini-ITXなりに拡張性はかぎられるが、基本的に標準規格のパーツを用いており、ここが豊富なBTOオプションを実現できている理由と言える。しかもMini-ITXマザーボードはもちろん、ATX電源やデスクトップ向けビデオカードを採用しているため、小さくても特殊な規格のものと比べてコストが抑えられる。

 購入後にあとからパーツを追加・交換していくことも可能だが、内部の密度を考えると、やや高めの自作スキルが求められる。とくにメンテナンスのさいには、各ステップで写真を残しておくのがよいだろう。

 先にも述べたが、実際に電源を投入して気になったのは動作音だ。左右側板がメッシュ構造であることに加え、前面の吸気口からも音が漏れるようである。シングルファンのビデオカード、リテールのCPUクーラーも、動作音としてはやや大きめだ。

 ゲーミングPCであれば仕方のない程度であるが、静音性を重視するのであれば各自でカスタムするか、あるいはATXモデルを選ぶのがよいだろう。


 本製品は、コンパクトとゲーミング性能の両立を狙った製品である。BTOオプションからより上位のGPUを選べるものの、CPUについては上限が決まっている。

 あくまでも最上位を狙うものではないが、普段のPC作業とフルHDゲーミングについては十分に強力な性能である。131,980円という価格も、ATXベースの似たような構成の製品と比べて大きく差があるわけではなく、数千円の価格差でPCの設置に要するスペースを節約できる。

 ここまで挙げた性能、サイズ、価格という3点で見ると、コンパクトゲーミングPCのなかでも、かなりバランスのよい、よくできた製品と言えるだろう。