簡単なのにすごい! Photoshop 1分講座

Photoshopですっぴんの人にメークをする方法【デジタルメイク編】

 今回は前回の「Photoshopですっぴんの人にメークをする方法【肌補正編】」の続きです。肌補正をした人物にデジタルdでメイクを施していきます。具体的には、目元、頬、瞳、唇の4か所にデジタルメイクを施して以下の完成形を目指します。

動画版はこちら
まずは目元のメイクをするために調整レイヤーのトーンカーブを作ります
プロパティパネルからチャンネルをブルーに変更してからグラフを持ち上げ、全体を青くします
レイヤーマスクを選択して、Ctrl+I(Mac: command+I)で階調の反転をして黒くします。マスクは白が見えている状態、黒が隠れている状態を表わすので調整レイヤーの効果が隠れた状態になります
ツールパネルからブラシツールを選択し、描画色を白にしてオプションバーから不透明度、流量を30%〜50%ほどにします
レイヤーマスクが選択されているのを確認し、目元を塗ると青いメイクを施すことができました
同様のやり方で頬にもメイクを施します。まず調整レイヤーのトーンカーブを作ります
プロパティパネルからチャンネルをレッドに変更してからグラフを持ち上げ、全体を赤くします
レイヤーマスクを選択して、Ctrl+I(Mac: command+I)で階調の反転をして黒くします
ツールパネルからブラシツールを選択し、描画色を白にしてオプションバーから不透明度、流量を30%〜50%ほどにします
レイヤーマスクが選択されているのを確認し、頬を塗ると赤いメイクを施すことができました
次にカラーコンタクトをいれたように瞳の色を変えます。まず調整レイヤーの色相・彩度を作ります
プロパティパネルから色相を+180、彩度を+45にして全体を青くします
レイヤーマスクを選択して、Ctrl+I(Mac: command+I)で階調の反転をして黒くします
ツールパネルからブラシツールを選択し、描画色を白にしてオプションバーから不透明度、流量を100%にします
レイヤーマスクが選択されているのを確認し、瞳部分を塗ると瞳が青くなります
最後は唇にリップを塗っていきます。まず新規のレイヤーを作ります
次に描画色を赤にしたソフト円ブラシで唇を塗っていきます
描画モードを乗算にします
レイヤー右側をダブルクリックしてレイヤースタイルの画面を開きます
ブレンド条件の「下になっているレイヤー」右の三角を左にドラッグ、さらにAlt(Mac: option)を押しながら三角をドラッグして分裂させハイライト部分のブレンド具合を調整します
OKを押せば完成です。

 今回は肌補正からデジタルメイクまでの一連の流れを解説してきました。肌補正もデジタルメイクもAI機能でもできますが、まだまだ手作業でやることが多いです。ぜひ、皆さんの作品でも試してみてください。

パパ

映像制作会社などを経て2017年フリーランスとして独立。現在はSNSを中心にPhotoshopの作品メイキング、チュートリアルを投稿している。複数の写真を使い1枚のアート作品を作るフォトマニュピレーションの動画は200万回再生を超え、現在YouTubeのチャンネル登録者数は約11万人、Twitterフォロワーは約6万5千人。また2022年10月からAdobe Community Evangelistとして 講師やセミナー、メディア出演、書籍執筆などを通しノンデザイナーやノンプロ向けに「作れる面白さ」を精力的に発信している。Twitterは@StudioT_ppp