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プロが選ぶ2017年春の推しモバイルノート

~最新モデル9製品を徹底比較

日本エイサー Swift 7の評価

※ここでは、Swift 7の評価を掲載している。今回レビューしているほかの8製品をご覧になりたい方は、ページ最下部にあるリンク付きの目次を参照いただきたい。

正面
背面
左側面
右側面

 Swift 7は日本エイサーの13.3型クラムシェルで、今年(2017年)の2月に発売された。世界最薄という9.98mmの厚みを実現しているのが特徴。液晶面にはスマートフォンのスペックとしてよく見かけるCorning Gorilla Glass 5が使われており、ガラスの剛性は高い。解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。また、本体はアルミニウム一体成形の筐体ながら、重量が1.1kgと軽い。CPUにはYプロセッサのCore i5-7Y54を採用。USB Type-Cによる充電を可能としている。

 評価は下記のとおり。

評価
※レーダーチャートの点数は配点表の値を平均したものです。「コスパ」はPCMark 8v2.7.613 Work Accelerated 2.0を3回計って平均化したスコア(4,205)に検証機の製品発表時の価格(180,000円)を割り、100をかけて値を算出しています。「バッテリ駆動時間」は検証機として利用したモデルの値です。
Swift 7の配点(※5点満点)
携帯性画面拡張性使い勝手デザイン合計
笠原一輝3343215
平澤寿康3323516
山田祥平4453420
若林直樹3343215
若杉紀彦4433418

ライター 笠原一輝のインプレッション

 AcerのSwift 7は、13.3型のクラムシェル型としてはとにかく薄い9.8mmを実現しているのが特徴。Corning Gorilla Glass 5を液晶部分のガラスとして搭載していることで、これにより液晶部分を割ってしまう心配がほかの製品よりも少ないのが売りで、USB TypeーCなどの最新のポートも搭載。

ライター 平澤寿康のインプレッション

 狭額縁モデルが増えている中、額縁が広く、フットプリントが大きい。圧倒的な薄さとデザインは個人的に好みではあるが、携帯性はほかに劣る印象。また、液晶は光沢で映り込みが激しく、液晶部を最大限開くと本体前方が浮く点もかなり気になった。さらに、ポートがUSB 3.1 Gen1 Type-C×2のみとなる点も、現状での利便性を大きく損なっている。

ライター 山田祥平のインプレッション

 かなりよくできた製品だとは思うが、液晶をもっとも開いた状態にすると、本体部の底部が浮いてしまうなど、いろんな意味で残念なところが目立つ製品。世界最薄を実現するための副作用だとは思うが、なんとかならなかったものか。

写真家 若林直樹のインプレッション

 デザインが好みでないが、厚みは10mmと今回の製品のなかでは一番薄い製品だ。画面の暗部のつぶれが気になるところだが、映像出力にDisplayPort(USB Type-C)があり、USBも最新の3.1などその点の評価は高い。ストレージの容量は選択肢が256GBしかなく、私の仕事では使えないが、コストパフォーマンスはよさそうだ。

PC Watch編集長 若杉紀彦のインプレッション

 ぱっと見の見た目はメタリックで高級感あるが、触れるとプラスチック的な感触にギャップを覚える。10mmという薄さは素晴らしいが、拡張性はかなり犠牲になっている。また幅が14型と同じくらい広い。キーボードは同社の旧機種と比べると使いやすくなった。今回の比較機の中では、弱点は少ないが、抜きん出た部分もないという印象。

Swift 7のスペック ※店頭モデルを掲載
Swift 7 SF713-51-F58U/F
CPUCore i5-7Y54(1.2~3.2GHz)
GPUIntel HD Graphics 615
メモリDDR3L-1600 8GB
ストレージSATA 256GB
光学ドライブ-
ディスプレイ13.3型フルHD光沢IPS液晶
解像度1,920×1,080ドット
OSWindows 10 Home
バッテリ容量2,770mAh
バッテリ駆動時間9時間
USBUSB 3.1 Type-C
カードリーダ-
映像出力DisplayPort(USB Type-C)
無線通信IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.1
有線LAN-
Webカメラ92万画素
その他音声入出力
付属ソフト-
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)324.6×229.6×10mm
重量1.13kg
税別店頭予想価格(※発表時)18万円前後