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東芝、世界初の4K IGZO液晶搭載ノート「dynabook T954」

dynabook T954
4月25日 発売

価格:オープンプライス

 株式会社東芝は、世界初の4K対応IGZO液晶ディスプレイを搭載する15.6型ノートPC「dynabook T954」を4月25日より発売する。価格はオープンプライス、店頭予想価格は23万円前後の見込み。

 1月のInternational CESで公表された通り、筐体は「dynabook Qosmio T953」と同等で、パネルを変更したものになる。今回のdynabook T954ではTVチューナを搭載しないため、Qosmioの名称は入らない。

 3,840×2,160ドット(Ultra HD、4K)の解像度を持つ15.6型IGZO液晶を採用。Ultra HD液晶を搭載するノートPCは世界初としている。精細度は282dpi。また、IGZOの採用で従来のパネルよりも薄く、明るく、低消費電力にできたという。出荷時には1台毎に、ハリウッド映画などで多用されているTechnicolor認証の色で最適化している。

 高解像度を活かす各種ソフトウェアを用意。同社の液晶TV「REGZA」で使われている「REGZA Engine CEVO(Cell Evolution)」をベースにした機能を実装した。TVのCEVOは専用LSIを使っているが、本製品はCPU/GPUの処理能力を使ったソフトウェア版CEVOと言える物を搭載している。

 機能としては、静止画用にテクスチャを解析して解像感を高める「微細テクスチャ復元」、輝き成分を分析して実物に近い質感にする「輝き復元」を、15.6型の画面に合わせてチューニング。動画には、人の記憶に近い色調に再現する「カラーエンハンスメント」、エッジ強調の「シャープネス」、映像分析から明るさのメリハリを付ける「ダイナミックコントラスト」、エッジ部分とフラット部分を分類して解像感を高める「テクスチャエンハンスメント」、拡大をなめらかに行なう「アップスケーリング」などを適用できる。対応アプリケーションは、「TOSHIBA Blu-ray Disc Player」、「TOSHIBA Media Player by sMedio TrueLink+」のほか、Windows Media Player、Internet Explorer上のYouTube再生などでも使える。

 高解像度で文字が見えにくい場合には、「東芝画面設定ユーティリティ」から文字サイズを変更可能。先のWMP、IEの高画質化機能もこのアプリケーションから設定する。新たに、複数ウィンドウをサブ画面として表示させ、メインと切り替えられる「タスクスイッチャー機能」を追加した。このほか、カラーマネージメントで5つのプリセットから表示色域を選べる「Chroma Tune for TOSHIBA」を搭載する。

 dynabook Qosmio T953の特徴も継承し、harman/kardonステレオスピーカーを内蔵しDTS Soundに対応、バックライト付きの抗菌タイルキーボードを装備。今回からACアダプタのコネクタが変わり、横のスペースを取らないようL字コネクタになった。

 主な仕様は、Core i7-4700HQ(2.40GHz)、メモリ8GB、ハイブリッドHDD 1TB、Intel HM86 Expressチップセット、GPUにRadeon R9 M265X(2GB、AMD Enduro対応、OEM版)、BDXLドライブ、4K/タッチ対応15.6型液晶、Windows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。Adobe「Photoshop Lightroom 5」が付属する。

 インターフェイスはUSB 3.0×4、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN、Bluetooth 4.0、HDMI出力、SDカードスロット、約92万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。Bluetoothマウスが付属する。

 バッテリ駆動時間は、JEITA測定法1.0が約4時間、同2.0が約3.6時間。本体サイズは約377.5×244×27.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.4kg。


 同等の直販モデル「dynabook Satellite T954/98L」の受注が開始された。出荷は4月末から。直販価格は205,000円(税別)、Office Home and Business 2013搭載モデルは224,000円(同)。

 また、店頭モデルのモニター販売も実施する。募集人数は30名、入札下限価格は218,400円(税込)。締切は4月21日23:59まで。

(山田 幸治)