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レノボ、小型PCと合体して一体型PCにもなる23型液晶
~ThinkCentre Tinyは3万円台のBay Trailモデルも
(2014/9/25 13:30)
レノボ・ジャパン株式会社は、超小型PC「ThinkCentre M53/M83 Tiny」およびこれらと合体して一体型PCにもなる23型液晶ディスプレイ「ThinkCentre Tiny-In-One 23」を25日より発売した。
Tinyシリーズは、本体サイズが179×182×34.5mm(幅×奥行き×高さ)、容積が1Lと、手のひらにも載る小型さが特徴のデスクトップPC。2012年に第1弾が発表され、2013年モデルでは、「M93p」を米国MIL規格へ適合させ、ICE3と呼ばれる冷却管理機構や、キーボードによる電源起動などを追加した。
2014年モデルでは、上位モデルに本体の転倒時などにHDDのヘッドを待避させるActive Protection System(APS)機能や、キーボード/マウス以外は使用させないなどBIOSレベルでUSB機器の接続を管理する機能、スマートフォンとBluetoothでペアリングし離席時にPCをロックする機能などを追加した。
また、既存製品および今回のM83はHaswellを採用するが、M53では初めてBay Trail-Dを採用し、3万円台からの低価格モデルを追加した。
M83の主な仕様は、Core i3-4150T(3GHz、ビデオ機能内蔵)/i5-4590T(2GHz、同)/i7-4785T(2.2GHz、同)、メモリ4~16GB、HDD 500GB/SSHD 500GB(キャッシュ8GB)/SSD 128GB、Windows 7 Professional/8.1 Pro Updateを選択可能。チップセットはIntel Q85 Expressで、M93pが対応していたvProには対応しない。税別最低構成価格は101,000円。
M53の主な仕様は、Pentium J2900(2.41GHz、同)/Celeron J1800(2.41GHz、同)、メモリ2~8GB、HDD 320GB/500GB/SSHD 500GB(キャッシュ8GB)/SSD 128GB、Windows 7 Professional/8.1 Pro Update/8.1 with Bingを選択可能。税別最低構成価格は31,000円。
インターフェイスは、USB 3.0×1(M53)/×4(M83)、USB 2.0×5(M53)/×2(M83)、DisplayPort、ミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethernetなどを装備。
ThinkCentre Tiny-In-One 23は、これらTinyシリーズPC(M93/M93p/M83/M73/M53)を収納することで、一体型PCにもなる液晶ディスプレイ。本体背面のスロット部分に、Tinyシリーズをすっぽり収めることができ、後は電源/USB/DisplayPortのコネクタが一体化したドック部分をスライドさせるだけで装着が完了する。
TinyシリーズはVESAマウントに対応するので、他の液晶の背後にも取り付け可能だが、Tiny-In-One 23はネジなどは不要で、30秒で取り付けできるという。また、合体時は1本のACケーブルでPCと液晶に給電できるなど、ケーブルの取り回しも簡易化できる。USBには、液晶下部のHubからアクセス可能。加えて、Tiny-In-One 23の背面には、スリム型外付けUSB光学ドライブを取り付けられるほか、液晶/PC/光学ドライブを1つのケンジントンセキュリティーケーブルで施錠できる。
Tiny-In-Oneは、Tinyシリーズと組み合わせなくても、単体で液晶ディスプレイとして機能。これにより、PCが陳腐化しても、液晶だけで使う、あるいはPC部分だけを買い換えられるといったメリットもある。
主な仕様は、解像度が1,920×1,080ドット、表示色数が1,677万色、輝度が250cd/平方m、応答速度が5ms、コントラスト比が1,000:1、視野角が上下160度/左右170度。パネルは非光沢のTN。
インターフェイスはDisplayPort。Tinyシリーズ装着時は、どちらのDisplayPortを利用するかを選択できる。このほか、Mini USB 2.0(背面)、USB 2.0×2(側面)、USB 3.0×2(前面)のHubを装備。
スタンドは、上35度/下5度、左右90度の角度調整と、110mmの高さ調整が可能で、VESA 100mmマウントにも対応。本体サイズは、563×250×410.14mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.44kg。
税別価格は30,000円。