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レノボ、新Tinyシリーズ発表会で想定導入事例を紹介
~ブランドマネージャー土居氏が4変化
(2014/9/25 17:50)
レノボ・ジャパン株式会社は25日、超小型クライアントPC「ThinkCentre Tiny」シリーズの新製品発表会を開催した。
Tinyシリーズは2004年に(IBMによって)発表された、容積6.4Lの小型フォームファクタクライアントの流れを汲む製品で、2012年に初代が投入され、2013年に第2世代になり、この度その第2世代がさらに進化した。詳細は関連記事を参照されたいが、BIOSレベルでのUSBポート管理機能などが追加されたほか、新たにBay Trail-D搭載の廉価なモデルが拡充された。
Tinyは、その小型さから、発売当初は日本で特に好調で、同社の法人向けデスクトップの2割を占めるほどになった。これは、仕事環境が狭い日本では、ある程度想定できたことだが、翌年になるとアメリカやオーストラリアでも3割を超える急成長を見せた。これには、小ささよりも、周辺機器を充実させたことで、使い勝手が高いと評価されたのが要因だという。最近では、レノボの競合他社もこういった小型フォームファクタの法人向けPCを投入しているが、これについてレノボ・ジャパンThinkCentre製品担当の大谷光義氏は、この製品ジャンルの知名度が向上することに繋がり、むしろ営業がしやすくなったと、市場の活性化を歓迎した。
併せて、Tinyシリーズを3ステップで収納できる23型液晶ディスプレイ「ThinkCentre Tiny-In-One 23」も新たに開発された。同製品は、単体でも液晶ディスプレイとして機能するが、背面にTinyシリーズを内蔵させることで、液晶一体型PCにもなる。
大谷氏は、同製品の特徴について「液晶一体型製品の利便性をTinyとの組み合わせで強化したもの」と紹介。具体的には、本体を液晶に完全に収納できるので、電源ケーブル1本のみで運用できる一方で、製品寿命が異なるPCとディスプレイを別々に買い換えられるなどのメリットがある。また、過去のTinyシリーズも取り付けられるほか、光学ドライブを内蔵させたり、1本のセキュリティーケーブルでロックしたり、幅広い用途に対応できる。なお、Tinyの次世代製品もTiny-In-One 23に対応させる予定という。
一般的な製品発表会では、製品のスペックや価格などの情報を前面に押し出すことが多いが、今回の発表会では、そういった情報はそこそこに、「業種別ソリューション」として、ThinkClient Brand Managerの土居憲太郎氏が登場し、自ら医師や紳士服店長、大学教授などに扮しつつ、想定される導入事例の紹介に多くの時間が割かれた。
移動型カートや、壁掛けラックに内蔵させたり、店舗の外観をPCの筐体で損なわないようカウンターの隙間に収納させたりといったTinyシリーズの小型さを活かした提案や、セキュリティや運用性の高いリモートデスクトップクライアントとしても好適であるといったことが示された。